初めてアイルランドのパブに入ったときは、えっ?おつまみがないの?居酒屋なのに??と驚いたものでした。
でも今は、フードサーヴィスのあるタバーン系の見つけ方もうまくなってきたし、なによりも腹ごしらえは家ですませ、食後にパブへと繰り出す、アイルランド流が身についてきたように感じています。
それでも、あんまりしっかり食事をしちゃうとギネスを飲むスペースがなくなってしまうし、少ししか食べないで飲むと酔っ払うしで、コントロールがむずかしい。
そこで重宝するのがクリスプス(日本ではポテト・チップス)。
軽く食べてパブに行き、小腹がすいてしまったらクリスプスの出番です。
地元の友人たちと、レギュラーって感じで行くのはオルルークス。オーナー夫妻は、マークや友人たちの家族構成も熟知する「近所のおじさん、おばさん」的な存在で、店も家庭的な雰囲気。
ここは、パブのとなりでオフライセンス(酒屋)も経営していて、そちらで売っているチョコや袋入りのトルティーヤなんかも売ってくれるので助かります。
おやじ系のシブいパブだと、ちっちゃい袋に入ったピーナッツしかなくて、あちゃーと思うことも。
マークはすっかり、日本流の「ビールにつまみ」が気に入ってしまい、ときどきこのピーナッツしかないタイプのパブで、「口さびしい」なんてアイルランド人らしくない反応をしています。
クリスプスを置いている店も、たいていは定番のチーズ&オニオンとソルト&ヴィネガー。
ソルト&ヴィネガーは、意外なことに日本ではめったにお目にかかることもなく、たまにあってもプリングルズのくらいでしょう?
あの、つんつんとすっぱいクリスプス、おいしいのにね。
でもビールには今ひとつ合わない気がします。で、「チーズ・ン・オニオン」。
マークが覚えた、日本流がもうひとつ。
クリスプスの袋をあけるとき、上部だけをぴっとあけるのではなく、一緒にいる人たちとシェアできるように袋のうしろにある継ぎ目をびびびーっと思い切り開封する、あのやりかた。
アイルランド人は、まずそんなことしません。
袋の上だけあけて、買った人が自分で全部食べます。ときどき「食べる?」って、袋をひょいと目の前に出してくれますが。
マークが、クリスプスの袋をびーっと全開して、テーブルのまんなかに置くと、アイリッシュの友人たちは、ちょっとびっくりした顔します。最近はもうなれたけど。
でもね、バーマンが、じっくり注いでくれた、すごくおいしいギネスに出会ったときは「ああ、こんなに味わい深い飲み物を、しょっぱいおつまみの力で飲み続けるようなことしちゃ失礼かも」と思うこともあるんです。
そんなときは、ピーナッツ、すぐれものかも。と気づきます。
ばりばり、音もしないし、静かにささやかに、ギネスの風味を引き立たせてくれますから。
なんだ、やっぱりおつまみが要るんじゃん。仕方ないのよ、晩酌の文化で育ってきたんだもん。
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定番、テイトー・ブランドのクリスプス、チーズ&オニオンとギネス。ニューブリッジのオルルークスにて。 |
それでも、あんまりしっかり食事をしちゃうとギネスを飲むスペースがなくなってしまうし、少ししか食べないで飲むと酔っ払うしで、コントロールがむずかしい。
そこで重宝するのがクリスプス(日本ではポテト・チップス)。
軽く食べてパブに行き、小腹がすいてしまったらクリスプスの出番です。
地元の友人たちと、レギュラーって感じで行くのはオルルークス。オーナー夫妻は、マークや友人たちの家族構成も熟知する「近所のおじさん、おばさん」的な存在で、店も家庭的な雰囲気。
ここは、パブのとなりでオフライセンス(酒屋)も経営していて、そちらで売っているチョコや袋入りのトルティーヤなんかも売ってくれるので助かります。
おやじ系のシブいパブだと、ちっちゃい袋に入ったピーナッツしかなくて、あちゃーと思うことも。
マークはすっかり、日本流の「ビールにつまみ」が気に入ってしまい、ときどきこのピーナッツしかないタイプのパブで、「口さびしい」なんてアイルランド人らしくない反応をしています。
クリスプスを置いている店も、たいていは定番のチーズ&オニオンとソルト&ヴィネガー。
ソルト&ヴィネガーは、意外なことに日本ではめったにお目にかかることもなく、たまにあってもプリングルズのくらいでしょう?
あの、つんつんとすっぱいクリスプス、おいしいのにね。
でもビールには今ひとつ合わない気がします。で、「チーズ・ン・オニオン」。
マークが覚えた、日本流がもうひとつ。
クリスプスの袋をあけるとき、上部だけをぴっとあけるのではなく、一緒にいる人たちとシェアできるように袋のうしろにある継ぎ目をびびびーっと思い切り開封する、あのやりかた。
アイルランド人は、まずそんなことしません。
袋の上だけあけて、買った人が自分で全部食べます。ときどき「食べる?」って、袋をひょいと目の前に出してくれますが。
マークが、クリスプスの袋をびーっと全開して、テーブルのまんなかに置くと、アイリッシュの友人たちは、ちょっとびっくりした顔します。最近はもうなれたけど。
でもね、バーマンが、じっくり注いでくれた、すごくおいしいギネスに出会ったときは「ああ、こんなに味わい深い飲み物を、しょっぱいおつまみの力で飲み続けるようなことしちゃ失礼かも」と思うこともあるんです。
そんなときは、ピーナッツ、すぐれものかも。と気づきます。
ばりばり、音もしないし、静かにささやかに、ギネスの風味を引き立たせてくれますから。
なんだ、やっぱりおつまみが要るんじゃん。仕方ないのよ、晩酌の文化で育ってきたんだもん。
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