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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ポーチドサーモン」

2008-04-28 00:52:05 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 Beef or Salmonという、ジャンプレースのチャンピオン馬がいます。なぜにその名前?と不思議でしたが、レストランのメニューで「いちばん高い、肉料理か魚料理」という意味で「ビーフ又はサーモン」と記されていることが多々あります。今はレストランのメニューも多彩になってきて、こんなシンプルなチョイスは少なくなりましたが。

ポーチドサーモンのマスタードソース添え。初夏のランチにぴったり。
 で、サーモンといえば、Poarched。冷めてもおいしくいただけるという点で、夏を感じさせる料理でもあります。

 アイルランドでは、鮭は神話に登場する特別な存在で、魚の中では別格。
 価格も肉なみで、けっこうお高い食材です。ワイルドサーモンは、ちょっと野生的な匂いがするので、ちょっと苦手という人もいます。

 ファーマーズマーケットで、なかなか新鮮な鮭を手に入れた日に、よしポーチしてみよう!と思い立ちました。たいてい鮭は、小麦粉はたいてムニエルにすることが多く、たまーにパイ包みでオーブン焼きするくらいで、ポーチしたことはありませんでした。でも暦の上ではまもなく夏だしね、ポーチドサーモンに冷たくしたリスリングなんかを合わせて、いただこう。

 ほんとうは1尾まるごとが望ましいのでしょうが、少人数の家庭ではフィレですよね。それでも、半身くらいはありそうな切り身をひたひたにかぶるくらいの水に入れて火にかけ、ぐらぐらしてきたら沸騰させないように8分ほど煮るだけ。

 8分という調理時間は、魚の重さ450gに対して8~10分と料理本で見つけました。フェンネルなど、ハーブを入れて煮るといいようです。わたしはベイリーフを入れました。

 ソースは即席。粒マスタードと少量のマヨネーズにレモン汁を加えたもの。
 さあ、お味は?と、ひとくち食べてみて、びっくり。

 鮭は、しっとりとして味わい深く、いや、おいしいのなんの。水っぽくなるのでは?と懸念してたのですが、そんなことぜんぜんなし。臭みもなく、いっくらでも食べられます。

 そっか、サーモンといったらポーチド。簡単でおいしいからなんだ。
 冷めたのも、後で食べてみたのですが、これはサラダに使えます。

 焼き冷ましだと、かたくなっちゃうけれど、これなら、しっとりのまま使えます。
 サンドウィッチの具なんかにもよさそうだな。

 1尾まるごと調理してみたいと思っちゃいました。
 まず、丸ごと入れられる、魚料理用の長細いお鍋を手に入れなくちゃ。

★しつこく、お知らせです。
先週もお伝えしましたが、発売されたばかりのアエラ・イングリッシュに、アイルランドのエコツーリズムの特集記事を書きました。どーんと6ページです。
どうぞご覧になってくださいませ!!


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「Jamのトマトスコーン」

2008-04-21 20:57:00 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 カウンティ・ケリーのケンメアに滞在してたときのこと。
 キラーニーで有名なベーカリー“Jam”が、ケンメアの町中にあるのを発見。
 さっそく立ち寄ってみました。それほど広くない店内はカフェになっていて、ちょっとひと休みをする観光客で、いっぱいです。

ケリー地方で有名なベーカリーJamで買った、トマトスコーン。
 レジにも、パンを買い求める人が並んでいて、なかなかのにぎわい。これはきっと、おいしいにちがいない。

 3月はじめのコラムに書いた、マークの姉さんの貸し別荘にお持ち帰りしようと、
 パンとスコーンを選びました。忙しいお店だと、店員さんが素っ気なくなりがちですが、ここではアイルランドらしい陽気さで、嬉しくなりました。

 「ああ、雑穀系のブラウンブレッドは売り切れちゃったのよ、ごめんなさいね、明日また来てちょうだいと」お喋りを続けながら、てきぱきとパンを袋に詰めてくれます。

 家に戻って、待ちきれずに、まずトマトスコーンを食べてみたら、おいしい、おいしい!あたためないでも、ぜんぜんオッケー。ぱかっと半分にわると、中は適度にしっとりしてて、ドライドトマトがいっぱい入っています。

 マークや姉さんたちも絶賛で、翌日すぐにまた買いに行きました。
 キラーニーに旅される方は多いと思うので、ぜひ立ち寄ってみてね。
 Jamのある通りから、ひょいと横丁に入ると、ドイツ人のベーカリーがあって、そこではタルトを買いました。

 そうそう、セルフケータリングの宿に滞在する良さは、こうして買い食いが楽しめることですね。グループで滞在している点も、このときはよかったな。だって、マークとふたりじゃ、そんなにいろいろ食べきれないもの。

 東京にいる間に、アイルランドのブラウンブレッドの素が買えることを知りました。水を入れるだけでつくれる、すぐれもの。アイルランドでポピュラーな製粉会社
 Odlums(オドラムス)の商品で、地元でもけっこう使われています。珍しいSelefraisingタイプの小麦粉も扱っているので、ケーキをつくるときには超おススメです。

 スペルト小麦がいいですって書いたばかりですが、日本で、アイルランド製の小麦粉が入手できるのなら、これを使わない手はありません。

 ご興味のある方は、下記のサイトをご覧ください。

■川口貿易株式会社
http://www.kawabo.com/

 「ブラウンブレッドのレシピを教えて」とリクエストされるたびに、粉がちがうと同じようにつくれないのだけど・・と悩みました。

 でも、これからは「オドラムスのブラウンブレッドミックスを買ってください」って言っちゃお。
 
★お知らせです。
今週、22日発売のアエライングリッシュに、アイルランドのエコツーリズムの特集記事を書きました。大好きなオーガニックセンターのことや、エコツーリズム指定地区グリーンボックスのことなどを6ページ。ぜひ、ご覧くださいませ!!


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「あやしいポスト」

2008-04-14 23:43:43 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 今回は、けっこういますね、って東京でお会いする方々に度々いわれました。
 クリスマスに行こうかなっていいつつ、結局イースターにも間に合わないまま、10月末からずっと東京ですごしてました。

こんなポストに入れた郵便が、ちゃんと相手に届くところが、すごい。
 実はちょい前に書いた、このコラムが更新される頃には、アイルランドにいます。
 でもね、ひさしぶりっていう感じが、またいいの。

 いっつも、アイルランドに着いた翌日の朝いちばんに飲む紅茶。これが、ものすごくおいしい。だんだん慣れていっちゃうのでしょうか、一杯目のビールと同じで、その微妙な香りが感じられなくなっていくのも不思議なんだけど。なにしろ、最初の一杯目の紅茶で、ああ、帰ってきた!って実感できるのです。

 飛行機でちぢこまっていた身体を存分に伸ばして眠った朝。目覚めてすぐに見る空は、晴れていても曇っていても、ああ、アイルランドの空だって、感激します。

 なんべん行っても、そう。10年以上、同じこと繰り返していても、そう。
 アイルランドにいるんだ、わたし。そう思う瞬間、しあわせだなって、ふつふつと感じます。

 写真の、世界一?あやしいポストは、うちの近くにあるニューブリッジ・カレッジの塀にくっついているもの。いつも、ここからICTダブリンオフィスのKちゃんに、このブログ用写真を投函しています。「ちゃんと着くのかな」と不安になり、しばし観察していると、けっこう近所の人たちが利用している様子。確かに、ここに投函して、今まで着かなかったことは、ありません。

 そういうとこが、好きなんだな。
 こんな風に、壁にへばりついたポストは、アイルランドのどこかしこに、いっぱいあります。

 そうそう、去年の夏のアイルランド行きフライトは大混乱でした。
 ナリタからの出発が、大幅に遅れて、そんなのは初めて。
 朝11時出発でナリタに到着したのが9時。その時点で、たぶん発つのは16時ってアナウンスが。一瞬、家に帰ろうかと思いました。でもナリタ空港を探索する機会ってなかったし。経由地アムス1泊も楽しみました。ビールのタダ券もいただいて。

 ドラフト・ハイネッケン、おいしかったわ。
 フライトの遅延に合うのは少ないほうだと思います。
 何年か前に、急病の方を降ろすため、行き先のアムスではなく急遽オスロに立ち寄ったことはありました。アムスからダブリンへの乗り継ぎは、遅くなったもののなんとか同日中には到着できてラッキーでした。

 ダブリン空港に、迎えにきているはずのマークのことが気にかかりましたが、遅延の事情は空港で知るだろうと安心していたら・・・。

 到着ロビーに出たのが9時すぎ。しかしマークの姿は見当たりません。
 30分ほどうろうろし、家に電話してもいないし、どうしたもんかと悩んだ末に、わたしのダブリンの母、アンジェラのB&Bに電話をして泊ることに。

 思いがけず再会することができて、喜んでいると、そこになんとマークから電話が。ダブリンで、わたしが行くとしたら、ここしかないと思ったのですって。

 で、めでたく、アンジェラの家でマークとも再会できました。こういうとき、アイルランドのサイズに感謝しちゃいます。絶対どっかで会えるもんね。

 気の毒なマーク、わたしのフライトが遅れた事情も知らされず、個人情報を守る理由で、フライトにわたしの名前があるかの確認もできず、途方に暮れながら、空港とニューブリッジを車で2往復もしてたそうな。

 最終的に、空港警察から「ユミコはこのフライトに乗っている」と電話をもらって、あわてて駆けつけたときに、わたしはすでにアンジェラの家へ・・とまるでコメディのような一夜でした。
 まだケータイを持たなかった頃の笑い話です。


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「玄米パン」

2008-04-07 22:54:24 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 近頃のアイルランド人は、健康に気づかう余裕ができ、食べものになかなかうるさくなってきました。

プラニーの自家製玄米パン。だんなさんのジョニーがつくるポーチドエッグをとろ~りってのっけて食べると、旨いんだぁ。
 ファーマーズマーケットで、ノーリンのパン屋さんを手伝っていると、食の傾向が見えて興味深いです。着実に増えてきているのが「グルテン・フリーのパンある?」とリクエストする人たち。

 小麦粉にふくまれるタンパク質グルテンが、肥満の元になる、と、にわか仕込みの
 知識で、グルテンの含まれないパンを探しにきます。たとえばライ麦のパンなど。今まで見向きもしなかったのに。

 ほとんどの人たちは、太らないようにというのがポイントで、そういう人たちにはスペルト小麦を使ったパンを進めます。日本でいえば、古代米のように、エジプト時代に作られていたというタイプの小麦で、ふつうの小麦にくらべてグルテンが少ないそう。うちでも使うのは、スペルト小麦オンリーになっちゃいました。味わい深く、おいしいの。ふくらませるのが、むずかしいので、パンはまだ、うまくつくれないのですが、スコーンやビスケットのように、ふくらまなくてもいい焼きものは、すんごくおいしくできます。

 ただし、小麦アレルギーの方には向きません。このあたりが、むずかしい。
 ファーマーズマーケットに来る人たちの中には、デリケートな体質で、食べられない食品がある人たちが、正しい食べ物を探しにやって来ます。

 自分が食べられないものを熟知しているので、注文も明確です。お砂糖なしのもの、デイリー(乳製品)抜きのもの、ナッツがダメなどなど。

 確かに、最近すっごく太った人が増えた気はします。ビール腹は前からいたけど、正しくない太り方を多く見かけます。カロリーオーバーと運動不足だな。他人のこと言えないが。特に、こどもたちで太ってるのは、まずいぞ。

 なかよしのプラニー(海藻のオソリティね)は、ある時期、原因不明の体調悪さを経験し、食による体質改善で復帰したのだそう。

 あるアメリカ人医師によるダイエットで、小麦はご法度。そのかわりに玄米なのよ。炊くときもあるけど、たいていは、家で製粉してパンにしています。夜のうちに仕込んで、パン焼き器で朝には焼き立てが食べられます。

 ちょっとグリルしてトーストしたものが好き。ハチミツをたらしていただきます。
 アイルランド人の小麦粉離れか、ちょっとさみしい気もするけれど。スペルト小麦のブラウンブレッドは健在だしね。

 しかし、ときどき思うのは、グルテンが悪いのだろうか、それとも彼らの食べすぎが問題なのでは?ってことです。


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