まもなくパンケーキ・チューズデーがやってきます。今年は2月28日。
正しくはショーヴ・チューズデー(Shrove Tuesday)ですが、アイルランド人は、この日をパンケーキ・チューズデーとよびます。
この日に家の中にあるすべての卵を使いきり、翌日から、日曜日を除く40日間のレント(lent)に入ります。そして迎えるキリスト復活の祝日イースター。満月が影響するので、毎年祝日が変わるのも興味深いですね。でも、馴染みの少ない日本人にとって覚えにくい慣習なのは、そのせいなのかも。今年のイースター・サンデーは、4月16日です。レントで我慢した分たっぷりと卵をいただく、というのは過去の話で、今は卵型のチョコレートと、ラムのもも肉のローストがメインです。
敬虔なカソリックのアイルランド人にとって、パンケーキはキリストの教えに従う大事な意味を持つものです。ですからショーヴ・チューズデー以外、日常的にパンケーキを食べることは、ほとんどなかったと聞きます。確かに、共和国(南)側にいると、この日に食べるようなパンケーキは、あまりお目にかかりません。
アイルランド式パンケーキは、小麦粉、卵、牛乳でつくった、うすーいもの。これが北アイルランドに行くと、小麦粉多めのふっくらとしたタイプになり、今はごく日常的に食べられます。どこのベーカリーでも必ずパンケーキを売っていて、南とはずいぶんと違うので、びっくり。今日び、南側のスーパーマーケットなどでは、袋入りになったパンケーキを売ってはいますが、これは北アイルランド風の、ふっくら系。
ショーヴ・チューズデーに食べる、うすーいタイプのパンケーキは、色白で、もっちりした食感。くるくるっと巻いて、レモンとお砂糖をまぶしていただきます。
北アイルランドの首都ベルファストの市場にあるカフェでも、メニューにパンケーキがありました。大きいのと小さいのが選べて、相棒のマークが「大きい方」と注文し、ごていねいに「ベーコンを添えて、メープルシロップもかけてもらおうかな」というと、ひゃーとのけぞるほど巨大なパンケーキが登場しました。ベーコンにメープルシロップが合うのは、料理番組で覚えたの。カフェのおばさんに、知らなかったわって感心されちゃいました。
北と南、大きく異なる食べ物のひとつが、パンケーキです。和平によって、行ったり来たりが気軽にできるようになり、食べくらべがしやすくなったのは嬉しいですね。
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正しくはショーヴ・チューズデー(Shrove Tuesday)ですが、アイルランド人は、この日をパンケーキ・チューズデーとよびます。
アイルランド式パンケーキ。 クレープを少し厚めにしたかんじ。 | |
北アイルランドのパンケーキ。 すこしふっくら。 |
敬虔なカソリックのアイルランド人にとって、パンケーキはキリストの教えに従う大事な意味を持つものです。ですからショーヴ・チューズデー以外、日常的にパンケーキを食べることは、ほとんどなかったと聞きます。確かに、共和国(南)側にいると、この日に食べるようなパンケーキは、あまりお目にかかりません。
アイルランド式パンケーキは、小麦粉、卵、牛乳でつくった、うすーいもの。これが北アイルランドに行くと、小麦粉多めのふっくらとしたタイプになり、今はごく日常的に食べられます。どこのベーカリーでも必ずパンケーキを売っていて、南とはずいぶんと違うので、びっくり。今日び、南側のスーパーマーケットなどでは、袋入りになったパンケーキを売ってはいますが、これは北アイルランド風の、ふっくら系。
ショーヴ・チューズデーに食べる、うすーいタイプのパンケーキは、色白で、もっちりした食感。くるくるっと巻いて、レモンとお砂糖をまぶしていただきます。
北アイルランドの首都ベルファストの市場にあるカフェでも、メニューにパンケーキがありました。大きいのと小さいのが選べて、相棒のマークが「大きい方」と注文し、ごていねいに「ベーコンを添えて、メープルシロップもかけてもらおうかな」というと、ひゃーとのけぞるほど巨大なパンケーキが登場しました。ベーコンにメープルシロップが合うのは、料理番組で覚えたの。カフェのおばさんに、知らなかったわって感心されちゃいました。
北と南、大きく異なる食べ物のひとつが、パンケーキです。和平によって、行ったり来たりが気軽にできるようになり、食べくらべがしやすくなったのは嬉しいですね。
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