アイルランド生活ブログ - 生活・料理・留学の情報満載 -

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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ふたたびグース」

2013-12-23 14:35:04 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 クリスマス前のダブリンで、女子会をしました。
 ホリデーでダブリンに滞在しているアイルランド観光庁のOさんと、ベテランガイドのなおこちゃんという濃い顔合わせで、わたしのお気に入りThe Pig's earでランチ。すてきでしょう?

アールグレイでマリネしたサーモン。素晴らしく美味しいです
 町はすでに休日モードで、お店も満席。しばし会わなくなる仕事場の仲間たちとグループランチというテーブルが目立ちました。

 口の肥えた友人たち(特に女性)と食事をするのは楽しいですね。
 まず前菜でもりあがる。

 紅茶のアールグレイに漬け込んだサーモン!
 生っぽくて絶品です。かすかにアールグレイのスモーキーな香りがして。

 季節ごとに異なる素材でマリネしたサーモンは、ここの前菜メニューの定番になりつつあるみたい。
 今までに、ビーツでマリネした素晴らしいピンク色のサーモンと、バターミルクのマリネと2種を食べていますが、アールグレイを選ぶってすてき~

 この店の好きなとこは、料理のおいしさももちろんですが、シェフの遊び心が大きな魅力です。
来るたびに、わたしも創造力をふくらましておいしくて楽しい料理をつくりたいなと強く思わせてくれます。

 若い友人たちはメインにがっつり、ポークベリーを選び、わたしはリゾットを。
 たくさんの種やら穀物をまぜこんだフクザツな味と食感で、さすがに家では再現しづらい1品。

 デザートは、ジャムを入れるようなビンにはいったチーズケーキと、クリスマスプディング入りのアイスクリーム。

 プディング入りアイスは今年の流行らしく、料理番組や雑誌でもずいぶん見ましたし、近所のパブメニューにもありました。

 クリスマスプディングにはブランデー入りのバターやクリームをあわせるのが伝統的スタイルですが、アイスクリームやカスタードをかけるのも人気があります。

 なので、プディング入りアイスは、不思議度は少ないけど、おいしいに決まってる1品です。
 わざわざつくるのはたいへんですし、この時期にしか食べられないデザートではあります。

 今年のクリスマスディナー、さんざん迷いましたけども、去年に続いてまたグースにしました。
 隣町の肉屋さんに予約して、クリスマス前日の午後に取りに行きます。

 去年は車がなくて、バスで行くつもりがイヴには走っていないことに気づき、タクシーを飛ばして取りに行ったのですが、今年はマイカーでピックアップするんだもーん。

 けっこう大きな箱に入っているので、バスで持ち帰るのはきびしかったと思います。

 すでにプディングとミンスパイは仕込んであるし、クランベリーソースもつくったし。
 あとはトライフルをつくるのみ。

 ディナーもグースなら2時間ほどで焼けるので楽勝だわ~ 
 ぱりぱりに焼けたグースの皮をはがして、口に入れた瞬間のあの喜び。
 思い出すだけでお腹が、なります。

 クリスマスの1週間前に、雪がふりました。
 例年よりもあたたかい冬ですが(今のところ)クリスマス前後は冷え込むようです。

 みなさんもすてきなクリスマスをおすごしくださいね♪

 年内中に、もう1回はコラムの更新をしたいと思っています~
 ので、お時間あるときにちょろっとのぞいてみてくださいね。


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「クリスマス前のアイルランド」

2013-12-09 10:11:05 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 先週末、アイルランドに着きました。

旅の始まりはいつも、カツサンドに生ビール。成田空港にて。アイルランドの写真は次回から~
 地元ニューブリッジのショッピングセンターは、週明けの月曜日もかなりの人手。クリスマス商戦まっただなかという感じです。みんな手に手にたくさんの紙袋をさげていて。

 家族も親族もたくさんいるアイリッシュは、クリスマスギフトをそろえるのがたいへん。何週間もかけて少しずつ買い足していきます。そろそろ「追い込み」の時期にきてるのかも。

 この間、前を走っているホースボックス(その名のとおり馬を入れて、四輪駆動の車などで牽引する)から、トナカイが顔を出したので驚きました。
 ホンモノだったのかなぁ??

 すぐに追い越してしまったので、今となってはナゾのまま。
 運転してたのは、サンタクロースだったの!
 映像でお見せできないのが残念です。

 こちらに来るとすぐに買いあさるのが、新聞と雑誌。
 金曜日のアイリッシュタイムスには、チケットという別刷りのタブロイド版がついていて、

 1週間のエンタメ情報が満載されています。
 12月半ば以降からクリスマス直前まで、コンサートラッシュになることが多く、今週は嵐の前といった風で控えめです。

 土曜日のアイリッシュタイムスには、マガジンというこれも別刷りの雑誌がついてきて、トレンド情報からインタビューものまで、読みでがあって楽しいです。

 新聞はすぐにたまっちゃうので、毎日は買わないけれど、金&土曜日はかかしません。

 たまに買いに行くのが遅くて売り切れになっていることもあるのですが、ダンレアリに面白いニュースエージェント(新聞やお菓子などを売っている店)があり、そこでは数日前の新聞もちゃんと置いているので助かります。

 いつも買う雑誌は、FOOD&WINE MAGAZINE。創刊時から読んでいます。
 最近は Easy Foodも。どちらもアイルランドの雑誌です。

 FOOD&WINEは、レストラン情報や、アイルランドの食事情を知るのに便利。レシピも前よりもたくさん紹介されるようになってきてるし。

 Easy Foodは、レシピがメインの雑誌で、一般家庭向きに、ささっとつくれる料理が多く、読者参加ページもあって面白いの。
 
 あとは食ものではなく、音楽雑誌で IRISH MUSIC。伝統音楽の専門誌です。
 トラッド系のコンサート情報やワークショップの情報がちゃんと載っているので重宝しています。
 
 こちらに来てすぐは、何しよう?何見よう?って考えるだけで、わくわく。
あと、何食べようか??も。
 
 クリスマスの料理を、去年に続けてまたグースにするか、フェザント(キジ)にするかで迷うのも、また楽し。

 今回は、ちょっと長めの滞在になると思うので、クリスマス前後から冬のお楽しみをいろいろお伝えしますね~
 更新、さぼらないようにします~


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「アラン模様のちいさなニット」

2013-12-02 14:04:10 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 オンタイムで更新しよう~と思っていたのに、11月は飛んで過ぎていってしまいました。
 浅草イベント「アイルランドのおうちごはん」も大盛況で、お越しくださった方々、ほんとうにありがとうございました!

アランニット用の毛糸は、日本ではなかなか手に入らないようです。アイルランドに行ったら買いましょう。ちいさなニットだったら、そんなにたくさん買わなくてもすみますしね。
 足りるかな~と悩みつつ、余っても悲しいしな~なんて考えながら、家の台所でちまちまと仕込みをしたのですが、ご用意していた2日分のお料理約60食が、1日目にして売り切れ状態になり、おおあわてで会場のなかのキッチンで仕込みの追加!嬉しい悲鳴でした。

 東京の実家のオーブンは、30年も使い続けている年代もの。毎日、何時間もブラウンブレッドやケーキを焼き続けて、爆発しやしないかと、はらはらどきどき。
 問題なくはたらき続けてくれたのですが、思いもよらないところにアクシデントが。

 天板をささえる鉄製のラックがいきなりこわれた・涙
 男手のないうちですので、ここからは工具を取り出し、大工仕事。

 この、なんでも自分でしよう。は、アイルランドで学びました。というか、日常生活の基本なのですよね。
 浅草では、あそこまで厨房にいっぱなしになるとは予測しておらず、いらしてくださった方たちと、あまりたくさんお喋りできなくて、ごめんなさい~
 でも、超お喋りなあたくしですから、ちょっとの時間の会話くらいでちょうどいいのかも。

 そのあとは名古屋で、アイルランドから来日したマーク・レドモンドくんのワークショップのお手伝い。またまたミンスパイをたくさん焼いて行きました。
 マークくん(うちのつれあいと同じ名前なので親しみ倍増)はイーリアンパイプスの奏者で、若手ですが、たくさんのコンペで賞をとってる凄腕です。

 ウエックスフォード出身の気さくな青年で、好感度満点。なんでアイリッシュって、すぐに昔からのともだちみたいな感じになれるんでしょうね?
 彼のティンホイッスルのワークショップに参加したのですが、知ってるチューンなのにぜんぜん吹けない。ティンホイッスルって、簡単そうに見えるけど、案外むずかしいのですよ。

 オクターブちがいの音は、息の強弱だけで使いわけるので、思わぬとこで高いほうの音が出ちゃったり、逆があったりで緊張します。
 それをひとりずつ吹かされるのよ~学生の頃以来の緊迫感でした。

 翌日は、イベント主催チームの、るみちゃんと、ゲストの奈加靖子さんとお伊勢参りへ。
 女子3人旅、楽しくないわけがありません。わたしはお参りよりも、もっぱら食いだおれに燃えました。

 好きと嫌いにぱっくりわかれる「伊勢うどん」。わたしは好き~
 海藻ものも豊富なエリアで、「ちびあおさ」=名前がかわいい。やら、ひじきなど、軽くて美味しそうな食材を買いまくり。ご当地のお醤油を買うのも楽しみのひとつです。みーんなちがうもんね。

 東京に戻って数日後には、福岡へ。
 いつもお世話になっているアイリッシュパブ「The Celts」で2日間、アイルランドのクリスマスのお菓子についてお話ししてきました。

 毎回、参加してくださる方もあって嬉しいですね~
 博多もだんだん馴染みが深くなってきて、ここでもまたひとりで食べ歩き。

 今回の大発見は、The Celtsのすぐ近くにある定食屋さん。
 カツ丼は初めてのタイプでした。ご飯の上に揚げたてのカツをのせ、たまごとじは、別に作ったものをカツにのっけるの。なのでカツはサクサクのまま。たまごがほのかに甘いのもいいわ~
 お味噌汁と白菜のおつけものがついて500円は、良心的すぎますよね~

 アイルランドからニッポン。食いだおれツアーは続きます。

 充実の11月を終えて、はや師走。
 そしてまもなく再び、アイルランドへ向かいます。

 クリスマスはまたグースを焼こうかな。
 ひとつくらいは新しい料理に挑戦したいし、アイルランドに着いたらすぐに、レシピ探しをしてみます。
 おいしいものが作れたら、ここで公開しますね!

 さて、こーんなに最後になっちゃいましたが、お知らせです。
 新刊「アラン模様のちいさなニット」発売されました!

 すでに本屋さんに平積み状態になっていて、買いに行ってくれたともだちが「最後の1冊だったよ」と、嬉しい報告をしてくれました。
 編み物しなくても、見るだけで楽しい1冊ですので、ぜひ手にとってご覧になってみてください。
 そしたらきっと、欲しくなると思うので・笑

 アイルランドに行ったら、わたしも編むんだもん。
 絶対につくりたいのが、ヘアバンド。現地で大流行りしています。

 帽子とちがって、家のなかでもつけていられるから、あったかいのね。
 アイルランドでは、女の子たちの必需品になっています。
 
 ではでは、次回の更新はアイルランドからです!
 いっつも「今度こそ、オンタイムでばんばん書くぞ」って思うのですが、新しいできごとが次々に起きて、なかなか書くスピードがついていかなくて、すみません。

 でも、なるべくたくさん書くようにしますね~


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