アイルランド生活ブログ - 生活・料理・留学の情報満載 -

アイルランド在住者(精通者)によるアイルランド生活の情報を発信中!!

松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「GAA」

2012-07-30 14:17:42 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 アイルランドの濃厚な日々を堪能してきました。
 「開催国のお隣なんだから、オリンピックで盛り上がっているんでしょう?」とよく聞かれます。

アイルランドカラーのパスタ。ブロッコリ&カリフラワー、隠岐の島の雲丹を使ったソース。旨い!と自画自賛。
 が、さにあらず。沸き立っているのはメディアばかりで、庶民の関心は国技ハーリングとゲーリックフットボールの試合にわしづかみ。

 地域対抗で行われる国技は、日本でいうと高校野球のような感じかな。
 わがキルデアチームも、セカンドチャンスで決勝戦に関わる可能性が出てきたものだから、もうたいへん。

 以前はもっとシビアで、セカンドチャンスなし。一度負けたら、その夏は終わりという潔いスタイルでしたが、今は敗者復活戦で再び決勝戦に挑むチャンスを与えられています。

 ちょうど、わたしの帰国後に、その敗者復活戦ゲームがあり、国技を牛耳るGAAのツイッターでゲームの成り行きを見守ってしまいました。

 対戦相手のスライゴーを破り、キルデアチームが勝ちました。
 門外漢のわたしとしては、なかよしのたくさんいるスライゴーを破るのは、フクザツな気持ち。

 しかし、なにより強烈な印象なのは、世界中(ほんと?)が注視するオリンピックもなんのその。
 国技に夢中になるアイルランドの、わが道を行く姿勢が、とても好きです。

 と、いいつつ。わたしは時差ボケのまま、東京でオリンピックの開会式をテレビでぜーんぶ見ちゃいました。かなり面白かった。ヴィデオとゲンジツがすごくうまくシンクロして。

 怪作トレインスポッテイングの監督が指揮したときいて、なるほどとナットク。かなりのラディカルさです。イギリスの歴史をぎゅーっとミュージカル形式にしたものも興味深かったし。

 なにより大好きな北アイルランドの俳優ケネス・ブラナーがフィーチャーされてたし。
今だからこそ、わたしは言いたい。この尋常でない暑さの東京で、オリンピックを開催したいと思うひとたち、気は確かか??暑い国はたくさんあるけれど、それは、そもそも暑い国なので対処のしようもあるけれど、今の東京の暑さは異常です。

 ここに、人を招こうというのは失礼以外のなにものでもないと、わたしは思いますが。

 アイルランドのこの夏も、異常を抱えています。
 雨の多い国ですが、今まで見たことのない雨の降り方。浸水する地域も増えました。
 自然が近くにあるので、変化には敏感になります。

 今ではなく、将来を考えないといけない時期にきていると強く思いました。
あたりまえなんだけど。

 今回初めて、じゃがいも畑に取材に行ってきました。
 じゃがいもの国にいて、畑を見るのは初めて。ファーマーたちの話はいつも地に足がついていて頭が下がります。わたしも、彼らのように質実剛健、ゆるがずにいたいなぁと思います。


★松井ゆみ子さんのプロフィールはコチラから★
☆「松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー」投稿一覧はコチラから☆

⇒「松井ゆみ子さんの著書はコチラから購入できます!」
コメント (1)

松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「サマースクール」

2012-07-16 17:25:55 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 先週は、拙著料理本の撮影でクレアに行って来ました。
 マークの次兄ベヴの家の台所をお借りして。雨ばかりの毎日なのに、この日だけは思いっきり晴れてくれて、素晴らしい写真が撮れました。と、自画自賛。ほんとよ。

レッスン後に町で食べたフィッシュ&チップス。でっかいタラが逆エビ反り状態で登場。さっくり旨かったです。
 おまけに翌日、たぶんアイルランドでいちばん大きな伝統音楽のサマースクールでフィドルのレッスンを受けました。

 伝統音楽とダンスのメッカ、クレアのミルタウン・マルベイという町で開催される「ウィリー・クランシー、サマースクール」です。

 ベヴと奥さん、3人のこどもたちは1週間通してレッスンに参加していて、運よく連れて行ってもらえたわけです。

 ベヴと娘のルーシーはコンサルティーナ、奥さんのモーラはフィドル、息子のトミーとケヴィンはティンホイッスル。いつも夜は一家でセシューン。クレアならではの光景です。

 今年は7月7日から15日までの1週間、ミルタウン・マルベイの町中の学校やコミュニティセンターがレッスン場と化します。かなり、すごいよ。

 フィドルのレッスン会場は、海の近くの高校を借り切って。なんとフィドルのクラスだけで200人以上!続々と会場に集まる人々がすべてフィドルケースを持ってるって、ほとんどシュールな世界です。

 年齢もみごとに様々。レベルによって、15人ほどのクラスに分かれてレッスンを受けます。
 レベルチェックは、担当のおじさんが「じゃ、なんでもいいからチューンをひとつ弾いてみて」って、
「え?ここで?」ってな、みんなが行き交うエントランスでいきなり。

 ちょこっと弾くと「25番のクラスに行って。もし、ゆっくりすぎるようなら、レベルアップするので言ってね」といってくださったけれども、ご冗談。レッスンは充分に速かったです。

 レッスンは朝10時から午後1時まで、お茶の時間をはさんで、かなりたっぷり。
 わがクラスは、高校のコンピュータルームを使って、わたしを含めて15人。

 1日しか参加できなかったのが、ほんとうに残念。
 そもそも、4日目をむかえたクラスにいきなり入るのは無謀なことでした。

 みんなが復習しているチューンをふたつ、この日の課題チューンをふたつ習って、まだぜんぜんちゃんと弾けないけど、ものすごく充実した朝でした。

 レッスン後に駐車場で、別のクラスだったモーラを待っていると、目の前を巨匠マーティン・ヘイズさまがお通りに。彼は同じ会場のどこかでワークショップを行っていらしたようです。

 講師陣に名前があったけど、毎日来てるなんて思いもよらなかった。
ふっと目があったら「ん?日本人?」って表情で、微笑んでくれたものだから、思わず駆け寄って来日公演のお手伝いをしています。って言っちゃった。

 プロモーターの野崎さん、もう言っちゃってもいいよね?
 松江公演が決定し、そのプレイベントで8月末も松江で2日間限定アイルランド食堂をやります。
 マーティン先生にはそこまで言えなかったけど、松江公演は観に行くんだもーん。

 そのあとは町に繰り出しました。
 まだお昼すぎなのに、町中のパブでセシューンが行われていて、ひとつのパブでふたつみっつのセシューンが同時進行するすさまじさ。

 レッスンに参加していたひとたちが、腕試しをする機会でもあります。
 もちろん、まだまだわたしはそのレベルに達していないので、友人が演奏しているパブへ行きました。
 そしたら今度は、リーアム・オメンリーがオーディエンスのなかにいた~

 来年は、ウィリー・クランシー・サマースクールの間、絶対に1週間ずっとミルタウン・マルベイにいるぞ。と、かたく決めたのでありました。


★松井ゆみ子さんのプロフィールはコチラから★
☆「松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー」投稿一覧はコチラから☆

⇒「松井ゆみ子さんの著書はコチラから購入できます!」
コメント (1)

松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ダービー」

2012-07-02 13:43:19 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 先週末に開催されたアイリッシュダービーは、ダントツ1番人気のキャメロットが勝ちました。

 イギリスダービーも制し、春のギニーズにも勝っていて、すでにクラシック三冠王。すごいことです。

 さらに素晴らしいのは、日本のホースマン柘植さんが担当している馬だったこと。
 キャメロットの調教厩舎バリードイルは、アイルランドのみならず世界でもトップクラス。調教師エイダン・オブライエンはまだ若いのに、すでに10頭のダービー馬を育てた天才肌のホースマンです。

 キャメロットに騎乗しダービーを制したのは、まだ19歳のジョッキー、ジョセフ・オブライエン。エイダンの息子です。親子でイギリスダービーを勝ち取ったのは史上初めてなのだとか。

 ジョセフは、まだ小学校にあがったばかりの頃からパパ・エイダンについてレースコースに来ているのをずっと見てきました。きっとパパをついで調教師になるのだろうなぁと思っていたけど、こんなに早くダービージョッキーになるとは予測できなかったなぁ。

 柘植さんは、今ヨーロッパでもっとも価値ある種馬ガリレオを育てたホースマンです。
 調教師のエイダンよりも早く、ガリレオの才能を見抜いて、日々の世話から調教のための騎乗をまかされたのは有名な話で、以来、柘植さんが担当している馬には注目が集まっていました。
 ダービー馬を2頭も世に送り出すなんて、すごすぎます。

 数年前にアエライングリッシュの取材で、バリードイル厩舎を訪れる機会があり、柘植さんにもそときに会うことができました。

 それまで、バリードイル厩舎の馬は強すぎて正直、好きになれなかったのですが、実際に厩舎の完成度の高さ、エイダンのマネジメントの緻密さ、スタッフの仕事ぶりを目の当たりにして、これは世界でトップクラスにならないほうがおかしい。と、ため息が出ました。以来、一気にファンです。

 それでも、クラシックレースに勝つのは簡単なことではありません。
 まだ3歳の若い馬を大きなレースで勝たせるには、日々、地道に気長に馬の成長とつきあっていかなければならず、それは長い道のりです。
 
 今年、日本ダービーで優勝したディープブリランテを生んだ生産牧場ぱかぱかファームは、アイルランド人ホースマンのハリー・スウィーニーさんが主宰しています。

 スウィーニーさんは、ぱかぱかファームを立ち上げる前に、柘植さんと別の厩舎で働いていたことがあると聞いていました。柘植さんに、アイルランド行きを勧めたのはスウィーニーさんだったことも。

 ちょうどせんだって、アイルランド大使館主催のセミナーでスウィーニーさんにお会いする機会があり、アイルランドで活躍する日本人ホースマンと、日本で活躍するアイリッシュ・ホースマンの双方に出会えて、すごくしあわせでしたし、大きな刺激をもらいました。
 

 先週からアイルランドに来ています。
 レースコースには行けなかったけど、テレビで見た柘植さんの笑顔は、今回のアイルランド滞在のすてきな幕開けになりました。


★松井ゆみ子さんのプロフィールはコチラから★
☆「松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー」投稿一覧はコチラから☆

⇒「松井ゆみ子さんの著書はコチラから購入できます!」
コメント (2)