西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

超高層建築と巨大地震

2007-01-15 | 住まい・建築と庭
私は前にブログに「超高層住宅は何故おかしいのか」という内容を書いた。mixiでは、トピックスに問題提起して色々な人から賛否両論の意見を頂いた。
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/58eff9c143f6a537d183ec2bb56e6c1c
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=11273364&comm_id=231
それは一段落しているので、いつかまとめねば、と考えていたら今日の朝のNHKTVで「超高層建築が巨大地震にあったらどうなるか」みたいな番組をやっていて惹きつけられた。超高層建築は、いわば技術の粋を尽くしていて恐らく巨大地震でも倒壊という事態には至らないだろう。しかし、巨大な地震のエネルギーを吸収するために「柔構造」で「柳に風」のように「ゆらゆら揺れる」のである。今日の名古屋大学での実験では4mも揺れていた。これでは、立っておることも出来ず、火を消すことも出来ず、大火事になる恐れも大きい。まあ、日本のような地震国では、超高層建築とりわけ超高層住宅は自制し止めるべきと強く思う。

五右衛門風呂

2007-01-15 | 住まい・建築と庭
今日「専門基礎演習」で水俣病患者のための住宅改善の話もした。30年以上前の現状調査に、やたら「五右衛門風呂」が出てくる。確かに古い貧しい漁村だから五右衛門風呂があるだけでも良いとしないといけないかも・・、しかし、それは水俣病の症状には「入りにくい風呂」に違いない。ところで15人ほどいる学生に「五右衛門風呂って知ってる?」と聞いてみたら三人しか手が上がらなかった。石川五右衛門から説明しなければならなくなった。私は、小さい頃、年末の餅搗きに金沢郊外の田舎の親戚に行ったが、そこも五右衛門風呂だったので、入り方、入りにくさ等良く分る。浮いている底板を踏んで入り、風呂釜に身体をつけぬコツが難しい。まあ、水俣病患者のためには五右衛門風呂は不適で、低い、浅い、長く寝そべることが可能な浴槽が一般に良いに違いない。