西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

柳田邦夫の2.5人称の視点

2007-04-30 | 色々な仮説や疑問
今日、原稿書きに集中して、10枚(400字詰め)ほど書いた、道半ばで明日もやらないといけない。雑誌『建築と社会』からの依頼原稿である。大阪ガス関連の雑誌に『地域居住ーつながりの豊かさ』を書いたのが目に留まって依頼されたのではないか。http://www.osakagas.co.jp/cel/pdf/cel_77_03.pdfまあ良い。第二の職場に進んで原稿依頼があるのは有難い。このようにブログで書くのは「練習」してますから、良かったらカテゴリーに応じて依頼してね。年に数回あると適度の緊張があって良いと勝手に思っている。自分の話は、これ位にして、今日は原稿を書きながらNHKラジオを聞いた。ドキュメンタリー作家の70歳、古希で私より5歳上の柳田邦夫さんの3時間にわたるトークだ。東大経済学部を出てNHKの社会記者、JAL等のジェット化に伴う墜落事故の取材から「マッハの恐怖」を書いてデビュー、以後、癌についてのドキュメンタリー、息子を自殺でなくす経験、最近は絵本の素晴らしさを大人にも伝えている。『星の王子さま』の「大切なことは目に見えないのだよ」という狐の言葉は王子さまの心を捉えている、大人になって初めて「そうか」と思う人もいるようだ。で、番組の最後の方で柳田さんが言った「2.5人称の視点」というのは私の心を捉えた。「中間理論」の一種である。一人称は、自分、二人称は、あなた、家族など身近な人、そして三人称は、専門家、役人、ジャーナリスト等、客観的に見る人という。で、三人称は「事態を客観的に見る良さがあるが、悩んでいる、落ち込んでいる一人称、二人称からは冷たく見えてしまう。」そこで、柳田さんは、三人称の人も二人称に歩み寄り、同時に二人称に埋没しない「2.5人称の視点」を持つべきだ、と主張している。なるほど、と思った。同様に、「1.5人称の視点も大切!」、それを持すれば離婚などは起こりえないかもしれない。これは私が触発され気づいたオリジナル視点と思う。

SCイオン同士の競争

2007-04-30 | 地域居住学
昨日、家内の自動車で、イオン奈良登美ケ丘ショッピングセンターとイオン高の原ショッピングセンターの両方に行った。別に比較の意味で行ったのではなく、それぞれに用があったからである。「登美ケ丘」にはJUSCOと80の専門店、「高の原」にはSATYと148の専門店が入っているように、規模は高の原が大きい。JUSCO,SATYと専門店の並べ方等は、ほぼ同一手法である。ただ、「登美ケ丘」には「ジョーシン(家電)」や「ダイソー(100円ショップ)」があるが、「高の原」にはない。逆に、9つの「スクリーン」を持つシネコン(ワーナー・マイカル・シネマズ)は「高の原」にあるが、「登美ケ丘」にはない、といった違いがある。で、昨日の状況だと、「登美ケ丘」が閑散としていて、「高の原」が大入り満員という状況だった。「高の原」がスタートしたばかりなので当然とも言えるが、今後、イオンと周りの競争もあるが、自動車では目と鼻の先にあるイオン同士の競争の始まりとも思った。大和郡山に更に大きなイオンが出来るという話もあって、どうなるの、とも思う。

NHKスペシャル「日本国憲法誕生」を見る

2007-04-29 | 時論、雑感
今夕、NHKTVのスペシャル番組で「日本国憲法誕生」を見た。この番組全体の主張は、日本国憲法は、GHQ(極東委員会等)の押し付けではなくて、日本の民間の「憲法研究会」(森戸辰夫等)の草案や議会等での日本側の主張も一定反映しているということだ。現在、安部総理等が「憲法改正」しようとしている「根拠」、「日本国憲法は、GHQに押し付けられたものだ」に対する事実に基づく反論だ。
だから、結論として、日米の良質の知性が合作で生み出したのが、現在の「日本国憲法」であるということだ。基本的人権条項(25条)などは日本から提案されたものなのだ。森戸辰夫がドイツ留学で感心した「ワイマール憲法」に範をとっている。来る5月3日の憲法記念日は、誕生から60年、還暦である。5月2日にも特別番組があるようだ。
過去ブログより:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/2ca7dde24a6585147588540666047583
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/ed4c0e06b091349497d947cabefb363e

フィリッピンから介護福祉士受け入れへ

2007-04-29 | 時論、雑感
日本政府とフィリッピン政府の合意で、来年度から2年で600人のフィリッピン人の介護士を受け入れることになった。ただ条件として4年生大学を卒業し、半年間は日本語の研修を必要としている。ちょっと厳しいかな。4年を越えて日本で働くためには、日本の介護福祉士の資格を取る必要がある。でも、とにかく2年間600人は「焼け石に水」だ。日本人の介護福祉士も減っている。仕事が「きつい」ためもあるようだ。j日本人の取り組みを増やすために色々工夫も必要だろう。「老老介護」(元気な老人が弱った老人を介護する、老人の気持ちが分かりコミュニケーションもスムーズの可能性大)、「青老介護」(青年がボランティアで老人を介護、経験者にプラスのことあり、とする。大学に入りやすい、会社に入りやすい等)も必要だ。
また、問題としてフィリッピン人等の外国人が増える場合、彼らの将来、即ち彼ら自身が介護が必要になった場合のことまで視野に入れたシステムづくりが必要だ。そうでないなら、昔の日本の「帰農政策」のような「帰国政策」を取るなら、「棄民主義」として批判されることになるだろう。何事にも長期的視野が必要だ。

OMソーラーを夏モードに

2007-04-29 | 生活描写と読書・観劇等の文化
我が家はOMソーラーハウスである。「そーら いい家でっせ」と洒落ている。で、今日はかなり気温も上がり陽光も強くなってOMの棟温度が50℃を越えている。そういう温度の空気が冬モードのまま室内に入ってくるとたちまち室内温度は25℃を越える勢い、そこで意を決して本日をもって夏モードに切り替えることにした。以後は秋まで夏モード、すなわち床暖房ではなく、お湯取りになる。風呂の湯等に使える。OMソーラーハウスの「衣替え」である。

新丸の内ビル

2007-04-29 | 住まい・建築と庭
今朝の『朝日』天声人語「・・一昨日、東京駅の空を削って38階建ての「新丸の内ビル」が開業した。向かいの丸ビルも5年前、37階に化けた・・」
「東京駅の空を削って」という所に、書き手の気分が現れている。友人の「よっつぐ」さんも建築と大空との関係は大事、と言っている。わが師の西山卯三先生も、大津のプリンスホテル(これも38階、丹下健三設計)について、琵琶湖上空の大空に突き刺さった異物のような、といった批評をされたことがある。高村光太郎が「智恵子は東京に空がないという・・」という詩を作ったが、あの時の空と今の空は違っているとは思うが、今の東京の空には、超高層が沢山突き刺さっている状況だ。

大空に超高層が突き刺さり赤き血潮の吹き出でており 市路

憲法九条が参議院選挙の争点に・・・

2007-04-28 | 時論、雑感
安倍総理が「憲法九条を参議院選挙の争点に・・・」と発言したようだ。私は前に「憲法九条を世界遺産に」といったブログ記事を書いたことがある。
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/9fa6cd1b1578b922f315b837dee083c2
で、私も憲法九条は先見性のある、日米の衆知を集めた素晴らしいものと思う。安倍ちゃんが、今、「性急」に争点にしようとすれば、保守層も含め多くの国民の反発を喰らうのではないか、と思う。どうでしょうか。

イオン・レストラン街へ行く

2007-04-28 | 生活描写と読書・観劇等の文化
今日、家内が名古屋から週末で戻ったが、彼女は疲れているので高の原のイオン・レストラン街で夕食を食べた。18時頃で「函館市場」という回転寿司屋等の他は、空いていた。で、空いている所に行った。まあどの店も、一人千円前後で食べられるようだ。別の所で聞くと、ファストフードでは、佐世保バーガーが「良い」とのことだが、今日は止めた。登美が丘のイオンとの違いは、こちらは、レストランの数がファストフードも含めて多いこと、9館の「シネコン」があることだ、と家内が案内リーフレットを見て解説してくれた。そうなのか、と思った。
なにやかやイオンの建物や環境への影響等を批判しつつ、通り道である「便利さ」もあり毎日、中を通って適当に利用している今日この頃です。
で、昨日、観察してメインの通路の幅が8mと言ったが、今日は、階高は半分の4m位と目分量で推測した。

NPO地域支援研究フォーラムなら のこと

2007-04-28 | 地域居住学
NPO地域支援研究フォーラムならは、2年前に私が奈良女子大を定年退職するときに立ち上げたものだ。理事、監事10人は、当時、私ともう一人を除いて皆、奈良女子大生活環境学部の現役の先生、院生だった。2年経って更に2人定年で退職し、院生1人も修了して社会人である。で、現役と「巣立った者」が半々となった。
私は、当初、この活動を中心に定年後の生活をイメージしていたが、「突如」、現在の職場(平安女学院大学)に再就職になったため、2年間ほど生駒の駅前商店街活性化事業関連を主にI.さんに担当してもらう他は「開店休業」の状態だった。
しかし、この4月から、平安女学院大学での私の働き方変化(原則・月水金勤務)に伴い、火木(土)に別の活動も入りうることになって、地域SNSの活動やこのNPOの活動等を「開店有業」にしようと考えるに至っている。
で、今日はNPOの活動を実質前進させるため、「奈良NPOセンター」の事務局長の仲川さんに奈良で会って、NPO設立経緯を説明し、協力ネット構築をお願いしておいた。
我々のNPOの特徴は、今のところ生活、生活環境の研究者で構成されていることだ。だから、基礎的な生活や生活環境のあり方についての調査研究や、それらに関する市民向けの公開講座などが展開出来ると言えよう。例えば、団塊の世代の定年退職以後の「会社人間」から「地域・居住地人間」への「地域デビュー」を支援できると考えている。「地域支援研究フォーラム」と銘打っているが、研究だけでなく実質支援も出来るように定款ではしている。又、最後に「なら」とつけているが、奈良に縁があるとはいえ、奈良だけで活動するのではなく、「地域支援研究なら」我々へ、という「洒落た」含意でもある。
なお、その他に私は個人的取り組みアイデアを言っておいた。沢山あるが、ぼちぼち紹介し、具体化していきたい。

ご近所の老夫婦

2007-04-28 | 生活描写と読書・観劇等の文化
ご近所の老夫婦(私達より相当上)の奥さんが「調子」が悪く、入院したり退院したりの状況だが、感心するのは「旦那」の献身的サポートだ。もう5年以上になるのではないか。今日も退院している奥さんにぴったり付き添って近所を散歩、公園のベンチに奥さんを座らせて「旦那」がリハビリ体操のコーチをしている。娘さん家族と同居しておられるが、娘さんは「実の父だが頭が下る。私が母のようになったら夫はあんな風にサポートしてくれるかしら・・」と家内に言っていたようだ。近所の「老旦那」に見習わないと、と思うが、私も正直言って一寸自信がない。

「イオン」を通り帰宅、通りの幅を知る

2007-04-27 | 地域居住学
前のブログに書いた行動パターンで、今日、帰りは「イオン」の2階「廊下」を通った。で、その通りの幅はどれくらいか目分量で測った。で、丁度メジャーを持っていたのでタイル1枚分を測ると40cmだった。で20枚の幅で貼られている。だから、その通りの幅は8mということになる。北の出口近くの通りは15枚分貼られているので幅は6mと分かる。8mの通りの真中にベンチ等が置かれて半分に仕切っている。

考えることは無量(無料)の楽しみ!

2007-04-27 | 色々な仮説や疑問
今日は週末、明日から連休だ。で、今夕、奈良女の教え子である遠来の大学の先生のT.さんと院生(博士課程)のI.さんと三人で夕食を奈良でとった。久しぶりで会話が愉快だった。I.さんが私が一時「チョンガー(単身)」とて誘ってくれたのだ。色々な話題がでたが、とにかく「考えることは無量(無料)の楽しみだ」という命題は全員賛成だった。考えることは、無量(感慨無量のように「無限大」という意味)の楽しみであると同時に無料(ただ)の楽しみなのだ。本を買っても映画を見てもレストランに入っても、とにかく有料である。でも電車に乗っていて考えたりベンチで考えたりすることは無料である。大いにあれこれ考えよう、ということになった。(昔のブログに似たことを書いた記憶がある)http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/b78ce347183dc55d0b018abe77af63bf

日本語(漢字)の国名、都市名

2007-04-27 | 言語・字・言語遊戯
今日、ある講義で福沢諭吉の「脱亜入欧」の話になり、亜はアジア、昔は亜細亜と書いた、と黒板に書いたら止まらなくなった。阿弗利加、亜米利加、欧羅巴、次に国名では英吉利、仏蘭西、独逸、伊太利亜等、都市名は紐育、桑港、倫敦、巴里、伯林、羅馬等である。まあ今の学生は殆ど知らない。私だって学生時代は殆ど知らなかった。後の「生涯学習」によるものだ。明治期の小説を読むと、ルビが振ってある。

又もやエレベーター事故

2007-04-26 | 住まい・建築と庭
又もやエレベーター事故である。NHKTVによると東京の例の六本木ヒルズの超高層建築で日本オーチス・エレベータでワイヤーの破損(赤錆等)が見つかったという。昨年は、急にエレベーターが動いて高校生が挟まれて死亡した事故が起こったばかりだ。超高層建築で仮にワイヤーが切れてエレベーターが落下すれば、それこそ大事故になるだろう。(実際は多重のフェイル・セーフがあって、直ぐ落下はしないが・・)こうなれば、エレベーターより遅いがエスカレーターの方が安全となる。それより足で上がる階段が安全なのは明らかだ。
やはり、超高層に強いブレーキをかけて、中層、低層の組み合わせを中心に町を造るべきではなかろうか。
去年の事故:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/641686da99f727b5cba0b0e711ea0a2f

「通り道」の「イオン・サティ」

2007-04-26 | 奈良・精華町の思い出(教授時代)関連続き
今日は、午前中に眼科に点眼薬を貰いに行き、午後に「T.居住地」の書斎に出かけた。眼科は近商の横、高の原中央病院の向かいにある。4週間有効の点眼薬はまだあるが、連休に入るので、新たに貰いに行った。そこに行くには、専用歩道を通って高の原駅前に出、近商の横を通って行く。で、途中500メートルほど巨大な「イオン・サティ」建物に沿って歩かないといけないが、巨大壁の横を歩くのは気分が良くないので昨日開店の内部を歩いて行った。急いでいたので2階の専門店街通路を通っただけである。診察が終わり点眼薬も貰っての帰りは、少し余裕があったので3階に上がり「未来屋書店」に行ってみた。午後は、少しゆっくり4階まで見てみた。1階は喫茶店、ペットショップと巨大な駐車・駐輪場である。「サティ」と「専門店街」は、2階、3階、4階にある。「サティ」の2階は食料品、3階は婦人服(若者向け)、4階はキッズプラザである。レストラン街は2階、ワーナー・マイカル・シネマズは4階で九つの上映館がある。
考えてみると、私の自宅から高の原駅への行き来の途中に、この「イオン・サティ」の馬鹿でかい建物がある。外観は、一寸いただけない。内部は新しいせいもあるが歩いていてまずまずだ。これからの夏や冬も内部は空調しているだろう。まあ行き来は(特に帰りは普通急いでいないので)「壁に沿って」よりも「内部散歩」「時には買い物」でいこうと思った。