今日は、夏風邪で声が出ない中、午後にイオンの4階「こすもすホール」で行われた「けいはんな市民雑学大学」に出かけた。何時もなら「代表」の私が初めに挨拶するのだが、声がでないので「副代表格」の「ごろちゃん」さんに挨拶をお願いした。
講師(市民教授)は福田 菊さんだ。福田さんは国連広報センター(東京)に勤めパレスチナ問題を国連の資料で勉強してこられた人である。昭和11年(1936年)生まれの72歳。講義は、簡明直截、うーん「目からうろこ」も幾つかあった。
福田さんは「別にパレスチナ側の肩を持つ訳ではないが、事実経過をみていると対するイスラエル側にしてやられていると思わざるをえない」と言っている。
先ず、イスラエルを生み出したのはイギリスと国連であり、戦前の「パレスチナ」をイスラエルとパレスチナで分割建国の予定だったが、現実にはイスラエルしか建国していない。イギリスの植民地統治は「黄金則」というのがあって、その国の違う二つの民族グループを見つけ、少数派を後押しする。そこで多数派はそういうイギリスの魂胆を見抜けず、横の多数派に「憎しみ」を抱いて紛争になる。そのことで、その国の力を削ぎながら分割統治が可能になるのである。戦前のパレスチナ統治が正にそれだった。他にはインド、パキスタン統治でもアフリカ植民地統治でも見られ、今でもアフリカで内紛があるのはイギリス統治の後遺症のようだった。
イスラエルを建国したユダヤ人は、ナチスの「ホロコースト(大虐殺)」に会って気の毒だから建国もやむを得ないというのがイギリス、フランス、アメリカ等の「考え方」であり、日本も大方はそういう見方ではなかったか。
ところが、1948年にイスラエルが建国するや否やパレスチナ人が250人ほど住む村の全員虐殺を敢行、次の村に行って「人殺し集団が来たぞ」と叫んで回る。パレスチナ人は250人虐殺事件を知っているので着のみ着のままで逃げ出して、イスラエルは労せずしてその村を手に入れる。こうして475ケ村からパレスチナ人を追い出したのだ。で、弁明の段階では「たった250人しか殺していない、あとは彼らが勝手に出て行っただけだ」と。250人の「ホロコースト」であるのは間違いないのに・・・。後で、イスラエルが深井戸を掘って入植し、周りのパレスチナ人井戸(浅い)を枯らして追い出すという手も使っている。他にも「2ヶ月間その土地・家屋を離れた場合、所有権を放棄したとみなす」と言った無茶苦茶な法律も勝手に制定、それを使って「いわば合法的」に土地・家屋を取り上げていったらしい。
西洋社会は昔からユダヤ人を毛嫌いしている。なのにイギリスも最近のアメリカも「肩を持つ」のは何故か。西洋社会にいるユダヤ人を一定地域に押し込めたい。彼らの財力、頭脳力を利用したい等の「思惑」も働いている、と言う。最近ではアメリカの大統領を決めるのはユダヤ人の財力であり、アメリカのノーベル賞受賞も多くはユダヤ系アメリカ人なのである。マスコミ界も主なところ(例:ワシントン・ポスト等)を牛耳っており、パレスチナ問題の真実がマスコミに出ることはない。大学の先生が、多少とも真実に近くイスラエルを批判するような本を書くと、その先生は勿論、所属する大学宛に「大学を辞めろ、辞めさせろ、昇格等させるな」とメールや封書が山ほど来るようだ。アメリカ政府は国民に対しては「イスラエルは中東で唯一の民主国家だから・・・」と支持する理由を言っている。果たしてそうなのか。アメリカに似た政治制度のみ民主主義というのはおかしいのではないか。
結局、戦後決めた「線引き」は無理としても、少なくとも最近合意されている「線引き」に従い「パレスチナ」を早急に建国することが大切、と思った。別の人類史ブログ記事で「DNA分析では、人類は皆つながっている。国家は人為的につながりを断ち切ったものだ」ということを書いたが、現実の問題をみると、中々「人類、皆兄弟」みたいにいかないなあ、とも思う。
日本ではどうか。ユダヤ人は殆どいない。しかし、戦後いち早く「ロックフェラー財団」が金を出して日本の「エリート層」をアメリカに招いた(留学させた)のは、彼らを通じて日本に影響力あるグループをつくろうとしたことがある。「ロックフェラー財団」は、ユダヤ人の息がかかっている。「留学者」の多くは、日本人の顔をした「イスラエル派」であって、首相候補にも注文を付けれるほどになっているのではないか。まあ、中には小田 実さんのような人もいたが・・・。最後の部分は私の推測である。
「けいはんな市民雑学大学」へ是非お越しを:
http://academia.keihanna-city.com/