西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

イギリス型スポーツーサッカーの面白み、楽しみー

2012-07-31 | 時論、雑感
スポーツを国別パターンに分けるわけではないが、仮にアメリカ型スポーツとイギリス型スポーツに分けてみると面白い。

勿論、国柄としてイギリスが古いから色々なスポーツもイギリス発祥が多い。テニス、サッカー、ラグビー、ゴルフなどがそうである。これらは世界中で行われている。

一方、アメリカ型スポーツは、アメリカンフットボール、野球、バスケットボールなどである。イギリス型とアメリカ型を比較すると、イギリス型は、参加者一人一人が強弱はあるとはいえ、攻めと守りを両方やる。対してアメリカ型は、攻めと守りの分業型だ。まあ、資本主義的分業が反映したかな。

今度のロンドンオリンピック、「総合型」のサッカーが面白い。

日本チームの攻めの先端、永井選手も引く時は引いて、ゴール前で体をはって守っている。守りの中心、キャプテンの吉田もコーナーキックの時には上がってきて高さを生かすヘッディングシュートを目指している。つまり攻め、守りの「重み」はあるとはいえ全員、縦に走りまわっているのだ。

それとレフェリー絶対なのがイギリススポーツだ。サッカーはもちろん、テニスでもそうである。1983年のウインブルドンのテニス大会(イギリスオープン)で、アメリカのマッケンローが明らかな相手の球の「アウト」をアピールしてもレフェリーの「セーフ」判定を覆すのは困難で、かえって主張しすぎたマッケンローが退場、負けと宣言されてしまった。

アメリカ型スポーツでは、いざという時にはビデオを見て判定している。機械信仰でもある。

さて、日本型の柔道などはどうであろうか。

世界スポーツの祭典と地域文化の楽しみと

2012-07-26 | 時論、雑感
今、ロンドンでは世界スポーツの祭典オリンピックが始まろうとしている。

歴史的に前回のロンドン大会は1948年(昭和23年)であって、第二次世界大戦後、開催余裕があったのは、連合国のイギリスであったのだ。

戦後二回もオリンピックを開催するのはロンドンが初めてである。

昨日、オリンピックの前哨として女子サッカーの予選が始まり日本の「なでしこジャパン」が、カナダに2-1で快勝した。次が楽しみだ。

楽しみというと、職場人間から地域人間になって、地域文化を楽しんでいる。

明後日28日も午後14時より奈良女子大学記念館(重要文化財)講堂で地域文化の楽しみ「モーツアルトってなーに?」の「けいはんな市民雑学大学」の第49回講座(ピアノ講座)がある。(定員200人以上)参加費は大人500円(ラージコイン)、高校生以下100円(スモールコイン)ですよ、
終わっての懇親会は立食パーティ(奈良女生協食堂)で参加費2千円、是非ご参加ください。

プログラム
1、ピアノソロ 上田賀代子(ピアニスト、生駒在住、奈良モーツアルト会会長)
・オペラ魔笛 序曲 ケッヘル620番他  ピアノでの序曲は珍しい
2、詩の朗読 河勝重美
・ピアノ協奏曲 第21番  ・モーツアルトとお子様ランチ
3、ワンポイントレッスン 西田夏子(中1)
「モーツアルトをカッコ良く弾くコツ」
・トルコ行進曲つきソナタ ケッヘル331番
4、クラリネットとピアノのデュオ
「モーツアルトをジャズで」
・アイネ クライネ ナハト ムジーク ケッヘル525番
他   ですよ。

明後日28日は昼間は、この地域文化を楽しみ、夜は世界スポーツ(なでしこジャパンースウェーデン)を楽しもうではないか。 

生活習慣病から生活習慣美容へ

2012-07-24 | 私の考え出した言葉
今日、突然「生活習慣」から「生活習慣美容」という言葉が浮かんだ。

まあ、健康維持のためには、三つの要件、栄養(食い物、飲み物)、休養(睡眠)そして運動があり、それらを適切に生活習慣的に維持しないといけない。

で、運動では最近、散歩(ウオーキング)と共にラジオ体操が見直され、特に若い女性が取り組んでいるようだ。今日の『朝日新聞』(大阪本社版)にもそういうことが載っていた。 私も散歩は前から意識的にしているが、最近は毎朝6時半前に起きて部屋でラジオを聞きながらラジオ体操(第一、第二)に取り組んでいる。

これは他の栄養や休養と共に毎日の習慣に留意している。

つまり、それらは「生活習慣病」の予防行動である。

で、今日、ラジオ体操は若いピチピチ女性が取り組んでいるように「生活習慣美容」の基礎である、と認識したのである。どうでしょうか。


大相撲久し振りに全勝対決だが・・・

2012-07-21 | 時論、雑感
明日、大相撲名古屋場所の千秋楽だ。優勝は、モンゴル出身者同士、横綱・白鵬と大関・日馬富士の対決により決まる。

過去一場所15日になって以来、栃錦ー若乃花、大鵬ー柏戸(2回)、千代の富士ー隆の里が千秋楽全勝対決だ。

それを聞いて思い出した。最初の全勝対決、栃錦ー若乃花の場所は、1960年(昭和35年)の春場所、3月20日であった。
何故こういう半世紀以上前のことを鮮明に覚えているかと言うと、その日に私の大学合格電報が来たからだ。

私は、当日、金沢の自宅で留守番しながら前年、皇太子(現天皇)の結婚パレードを見るために買った白黒テレビを前に大相撲千秋楽を見ていた。

私は栃錦ファンだったが、当日は若乃花が勝って全勝優勝したのだった。

「栃錦敗退残念」という気持ちと期待していなかった「京大合格うれしい」という気持ちが混じりあった複雑な気持ちだった。

当時は世の中は安保闘争が盛り上がりつつあるころだが、岸信介首相は、多くの国民はプロ野球に熱中しているのであって、安保などに関心は薄いと言い放ったが、現在の反原発官邸前の集会、デモに対して野田首相は「大きな音が聞こえている」と言っている。まあ大相撲に関心が行っているよ、と言いたげだが・・・

だが、世の中は進化していて、大相撲を楽しみつつ、脱原発も追求するという民度に達していると思うが、どうだろうか。

脱原発金曜集会デモ

2012-07-20 | 時論、雑感
今年の三月位から始まった「脱原発金曜集会デモ」は、今日も官邸前だけでなく、全国的に行われたようだ。日に日にというか、週に週に「金曜集会デモ」は大きくなっている。

こういう大きな集会デモは、1960年、1970年安保闘争以来とも言えるようだ。

私自身、大学生になった年、50年以上前の1960年の安保闘争に曲がりなりにも参加した。

当時と今回の違いを考えるに、当時は、比較的行動の自由があった大学生が先頭の一つを担う形だったが、今は多くの階層が参加している。そして、昔はなかった「ツイッター」とか「フェイスブック」といったネット情報によって参加人数は支えられているようだ。まあ「動員革命」である。

今後の広がり、深まりが期待される。

ビタミンKとカリウム摂取について

2012-07-17 | 食物栄養・健康・医療・農業・教育
栄養学関係で、今までビタミンと言うと、A,B,C,Dについて教えられてきた。ビタミンEとかKについては最近重要性を認識しつつあるにすぎない。

このたび、家内が、心臓の手術をしたため、それらの栄養についても留意が必要となった。

で、ビタミンKは駄目、ミネラルのカリウムはokということだ。ネットで調べてみると、納豆やパセリは「駄目」、総じて緑の野菜は「駄目」、白や黄、紅の野菜は「オーケー」、大根、玉ねぎやカボチャ、トマトなどである。

主治医も特に納豆やパセリは良くない、と言っていた。

ところが私は、納豆が大好きな人間、毎朝40gは食べている。まあ今後は夫婦で少し食べ物が変わるということだ。今まで「ヌルヌル」のものは良い、ということで夫婦共々、納豆は言うに及ばず、モロヘイヤ、長芋、モズクなどを食べてきたが、納豆とモロヘイヤ(緑野菜)は対妻ではやめて私だけにし、モズク、長芋は二人で食べていこうと思う。

まあ魚や果物は全般的に「オーケー」である。

「梅ちゃん先生」の一考察

2012-07-16 | 時論、雑感
最近のテレビドラマでは「梅ちゃん先生」(NHK)が最も「人気」がある(視聴率が高い)ようだ。

戦後の下町の町医者の「下村梅子先生」(梅ちゃん先生)の話である。私は小学生時代で近所のドクターが往診に来てくれていた。

最近は、ある意味、医療(西洋医学)が「高度」になるにつれて、町の庶民から遠のく面もでてきていることを背景に、開業医による「草の根」医療の重要性が色々な面から再びクローズアップしてきていることとピッタリの面がある。

家庭医、主治医の重要性でもある。また、最後の「看取り医」でもあるだろう。

診療も様々な検査機械を駆使するというより、じっくり話を聞き、顔色を見、聴診器を十分に使い、最近クローズアップされつつある総合医(ドクター・ジェネラル)的に診断し、総合的に「自己免疫力」「自然治癒力」アップを中軸に考えるのがいいなあ、と思う。

今後、このドラマは梅ちゃん先生開業後、最近までの物語が展開されるが、最近の医療事情がどのように捉えられているのか、も注目したい。

「梅の木医療」ではない「楠木医療」を追求してほしい。

毎回、最後に女性の開業医が全国的に紹介されているのも良いと思う。

まあ、「梅ちゃん先生」は、親父さんが大学病院の教授という立場で「恵まれている」とは思うけれど・・・。

政局の見立て(仮説)

2012-07-12 | 時論、雑感
消費税法案が民自公「大連立」で衆議院で可決され、民主党の小沢一郎一派が離党して「国民の生活が第一」を立ち上げた。衆参議院で公明党を抜いて「第三党」である。

政界再編成の号砲が鳴ったとみる。

ところで、今度の総選挙では大阪の橋下一派が国政に乗り出すようで、「第三極」になる可能性もある。そこでの発言かどうか、昨日、橋下さんは「野田総理の決断は素晴らしい」とオヤッと思われる発言をした。

今までは、消費税は良くない、原発再稼働は良くない、と野田批判をしていたのに変だな・・・、と思う。で、これって政界再編成の「読み」からきていると考える他に説明しがたい、と思う。

つまり、政界再編成が起こるとすると、民主党野田派と自民党(野田派)と組めば良い、過半数を得られれば自分(橋下さん)もトップになれる、と見たのだ。

まあ、橋下さんは、消費税に目をつむってTPP推進でまとめようとするのか。

対するに小沢一派はどうか。消費税反対では、民主党内に鳩山さん他まだ反対派がいるし、自民党にも選挙で勝てるなら「反対派」に寝返っても、という輩も若干いる。政界再編成ということになれば、地滑り的に移動するかもしれない。

共産党や社民党も消費税反対派だ。小沢さんならいざとなれば(あと10人ほど足りない場合など)共産党とも組むのではないか。

今日挨拶回りで共産党控室を訪れた小沢、山岡さんは、「オリーブの木運動」について雑談で意見交換している。山岡さんは「今日コーヒーを出してもらったのは共産党だけだ」などと持ち上げている。まあ、地方重視でも社民ともども一致するかもしれない。

アメリカに対して日本の国家主権を主張するところでも良く似ている。

まあ資本主義と、さらに前へというところは違うが、同じところで共同し、違うところは後に残すというのが大人の態度であろう。良く良く見つめていきたい。

『群像としての丹下研究室ー戦後日本建築・都市史のメインストリームー』を読む

2012-07-09 | 生活・空間・芸術と俳句・川柳・短歌・詩
7月1日の『朝日新聞』読書欄で豊川斎赫さん(小山高専建築学科准教授、1973年仙台市生まれ、東大建築学科大学院修了)著の『群像としての丹下研究室ー戦後日本建築・都市史のメインストリームー』(オーム社刊、平成24年5月10日初版発行)が紹介されていて興味を惹いた。

少し値段が高いが、確かに戦後一人だけ日本人の建築家・都市計画家を挙げよ、と聞かれれば、丹下健三となると思うので、「清水の舞台」から飛び降りる積りで今日買った。(消費税とも4200円)

まあ、私は1960年に京大の建築学科に入学したので、ちょうどその年は丹下さんが「東京計画1960」を発表した年であり、その後、京都の西山夘三さんが、それに刺激を受けて「京都計画」を発表したり、西山さんは丹下さんと共同で1970年の大阪万博会場の計画・設計にアプローチするので関係がある。

この本でも、丹下研の直接関係者以外の日本人では西山夘三さんが最も多く言及されているようで、それは巻末の索引を見れば明らかだ。

ついでに言うと、東大の都市計画の教授の高山英華さんは良く言及されているが、建築計画の吉武泰水さんは全く言及されていない。

大阪万博で「お祭り広場」を提案した西山夘三さんの名代は上田 篤さんであって、丹下研の磯崎 新さんに対応する。その頃(1966年頃)、上田さんは大学院博士課程に進みたいと言っていた僕、延藤安弘君、梶浦恒男君を呼んで、博士課程に進学したら大阪万博に取り組んで貰うから、と「言い渡した」が、僕ら三人は「拒否」したので、1級上の高口恭行さん(当時京大助手)が中心にならざるをえなかった。

まあ、そういう風に個人的「思い出」も含めて、じっくり読み込んでみたい。

世界のル・コルビュジェ、日本から世界への丹下健三というイメージで・・・。

色々な『論語』

2012-07-04 | 生活描写と読書・観劇等の文化
最近、『生きるための論語』(安富 歩著、ちくま新書953)を買って読みだした。まあ、『論語』の断片は、高校時代の「漢文」の時間に習ってはいる。ただ、しっかりと身についていない。

今年は日本最古の著作『古事記』1300年であるが、『論語』は、更に古く東洋最古の著作とも言え、紀元前500年代の「春秋時代」に生きた孔子の言行録である。

西洋における聖書(旧約・・・、)に匹敵する。

我々は東洋人なので、我々にとって『論語』が一番古い書きものと言っても良い。まあ2500年も前に生きていた孔子の言行を弟子たちが後にまとめたものである。

元々は、当時の社会で必要な「礼」についての解説書のようなものだったようだが、漢の時代に「国教」のようになって、以後、日本にもそれが入ってきた。

その後、中国では宋の時代に朱子が体系的解釈をほどこしたが、清の時代に「元(もと、漢、春秋)に戻れ」風潮となったようだ。

日本では、江戸時代に伊藤仁斎とか荻生徂徠が『論語』の日本化をはかっているようだ。

これらの小史は宮崎市定さん(京大教授、東洋史学、故人)の『論語の新しい読み方』(岩波現代文庫 学術22)による。

更に最近、最初に紹介したように経済学出の安富 歩さんが新しい読み方を提起したのだ。

まあ、『論語』は国の「経営術」という位置づけから個人の「処世術」「道徳」のような位置づけまであるが、学問上、哲学というか全体の基礎と考えると万民が自分の関心からアプローチして良いのでは、と思う。ぼちぼち読んでいきたい。 .

三大随筆(随想)と住居学

2012-07-03 | 地域居住学
日本の「三大随筆」とは清少納言の『枕草子』、兼好法師の『徒然草』そして鴨長明の『方丈記』である。

先生の西山夘三さんは、「住居学」の古典として、『徒然草』と『方丈記』をあげられた。他に明治期の著作二冊もあげられた。横山源之助著など。(雑誌「建築文化」のアンケート調査より)

まあ『枕草子』は、あげられていないが、それは、平安時代(貴族社会)での寝殿造りでの生活を反映している。

これらの三冊、とりわけ『徒然草』と『方丈記』(この2冊は貴族社会から武家社会への過渡期の著作である)を、西山先生に代わって、今後読み込んでいきたい、と思う。

(西山先生の『住まい考今学』を先ずチェックせよ、だ)

平清盛の時代ー人々のつながり考ー

2012-07-02 | 歴史とのつながり、歴史の面白さ
日曜日の大河ドラマは「平清盛」だが、殆どみていない。3月4月と「見る気持の余裕」がなかったこともある。昨日も見なかった。

その代わりと言ったら変だがラジオで鴨長明の『方丈記』の話を聞いた。正に平安時代から鎌倉時代に変わる平清盛の時代の人物、著作である。

その放送では、『愚管抄』の慈円、『山家集』の西行、『明月記』の藤原定家、さらに右京太夫なども同時代の人と紹介していた。そうなんだ、と思った。

それぞれの人物や著作については、知識として「表面的に」知ってはいるが、内容を深く知っている訳ではない。それぞれの人物の、著作(考え方)の相互作用については、なお知らない。

この貴族社会から武家社会の大きく変わる時代の知識人たる彼等が何を考え、相互に交流したり意識したりしたのか。興味尽きない。毎週日曜の夜20時からラジオ第二で後3回ほど『方丈記』をネタに話が進むようだ。出来れば聞いて考えていきたい。

昨日は、書棚にあった『すらすら読める方丈記』(中野孝次著、講談社)を取って手元に置いた。