住宅内の身体行動を把握するのに、身体重心が住宅内移動と共にどう変化(上下)するか、見てみると面白いのでは・・、と前から思っている。
身体重心は、腰の辺りにあると想定する。で、その腰の位置が住宅内行動につれどのように上下するかだが、洋風の住み方、即ち椅子に座り、トイレも座り型便器を使い、寝る時はベッドである、とすると、身体重心の上下は相対的に少ない。
和風の昔風の住み方、つまり床や畳に座布団で座り、トイレも踏ん張り式であり、寝る時は畳に布団、とすると、身体重心の上下は相対的に大きく腰にも負荷がかかる。布団の上げ下ろしを考えても分るであろう。
私は、金沢生まれで、ずっと和風の住み方で18歳まで過ごした。少し布団の上げ下ろし等で「腰も鍛えられているのかな」とも思う。今の子供は楽に楽に流れる生活スタイルだ。で、大きくなって一寸重いものを「よいしょ!」と持ち上げるとぎっくり腰になる場合もある。
だから、一寸飛躍かもしれないが、子供には、狭い部屋で畳に布団で寝かせ、布団の上げ下ろしをさせ、薄着をさせ、鰯の小骨を箸でより分けることをさせるべし、と言っている。(拙文「逆説の住居論」より)
身体重心は、腰の辺りにあると想定する。で、その腰の位置が住宅内行動につれどのように上下するかだが、洋風の住み方、即ち椅子に座り、トイレも座り型便器を使い、寝る時はベッドである、とすると、身体重心の上下は相対的に少ない。
和風の昔風の住み方、つまり床や畳に座布団で座り、トイレも踏ん張り式であり、寝る時は畳に布団、とすると、身体重心の上下は相対的に大きく腰にも負荷がかかる。布団の上げ下ろしを考えても分るであろう。
私は、金沢生まれで、ずっと和風の住み方で18歳まで過ごした。少し布団の上げ下ろし等で「腰も鍛えられているのかな」とも思う。今の子供は楽に楽に流れる生活スタイルだ。で、大きくなって一寸重いものを「よいしょ!」と持ち上げるとぎっくり腰になる場合もある。
だから、一寸飛躍かもしれないが、子供には、狭い部屋で畳に布団で寝かせ、布団の上げ下ろしをさせ、薄着をさせ、鰯の小骨を箸でより分けることをさせるべし、と言っている。(拙文「逆説の住居論」より)