今日、奈良で上野邦一さん(奈良女子大学生活環境学部長)の東南アジア遺跡(世界遺産など)保存の話を聞いた。新年初の「研究会」だ。東南アジアと言うと非常に広い。島嶼部と大陸部に分かれる。島嶼部はフィリッピン、インドネシアなどである。大陸部はベトナム、カンボジア、タイ、マレーシア、ミャンマー等である。上野さんは、最後のまとめで、(0)観光も良いが客が多すぎると遺跡破壊に通じる、「総量規制」も必要だ、(1)遺跡保存のためとはいえ住民を別の所に強制的に移住させるのはおかしい、(2)遺跡の観光的活用も良いが「オーセンティシティ(本物性)」を逸脱した「復原」はおかしい、(3)現地の意見、やり方を尊重するとともに批判的視点ももたねばならない・・、とのことだ。上野さんはこの3月に奈良女を定年退職して、東南アジア行きを続けるらしい。私も一度、アンコールワット(カンボジア)に連れて行ってもらいたいと念願しているが何時のことになるだろうか。今日は研究会8人、懇親会(新年会)に6人の参加でよかった。今年1年宜しく、ね。
(写真は、上野邦一さん)
(写真は、上野邦一さん)