西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

梅の八徳

2007-05-31 | 言語・字・言語遊戯
過去ブログで結構、梅の話題も書いているが、ここに一つだけ挙げておく。http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/b71f0862208ee60f8f382f9c0c25cffb
昨日来た雑誌『図書』(岩波書店)6月号に書誌学者の林 望さんが「梅の八徳」という話を書いている。林さんは、イギリスに行かれて一般には不味いと言われているイギリス料理を見直して『イギリスは美味しい』というエッセイを書かれたことで有名になった。私がイギリスに行っていた頃(1982年~1983年)の一寸後に行かれたようだ。で、この「梅の八徳」では、先ず八つの徳をあげている。一.衆樹にさきがけて咲き、目を楽しませる。二.芳香、よく鼻を楽しませる。三.風姿美しく、庭を飾るによし。四.鶯鳥てんてん、耳を楽しませる。五.実り豊かに、口を楽しませる。六.梅干となりては、体を養う。七.魚と共に煮る時は、その毒を消してなまぐささを去る。八.核仁(かくにん)また良薬にして煩熱を除き目を明らかにす。
このように多くの「徳」を持つ樹は他にあるまい。まあ、実るものには、柿、無花果、枇杷、石榴などがあるが、実の用途は限られ梅のような多用途のものはあるまい。「やはり梅は、字のごとく木の母かな。産めーとも言うし・・」

ゴミ置き場の整頓

2007-05-31 | 地域居住学
今日は木曜日で「燃えるゴミを出す日」だ。私はゴミ出し係りで出した。で、昼ごろ、未だ収集に来ていなかったが、烏か猫か分からないが、ゴミステーションのネットの下から紙袋を道路に引っ張り出して中を荒らして散らかっているのを目撃、片付けた。特に自治会等で役割分担・ローテーションが決まっている訳ではないが、気付いたら片付ける風潮のようだ。前にも書いたがミニ・コモンの一つゴミステーションは、拙宅から少し離れている。目の前のM.さんが一番多く「後片付け」等をやっている、と家内から聞いている。居住地人間になれば(未だ完全になりきれていないが・・)、近所のあれこれも分担していかねばなるまい。

教養教育

2007-05-31 | 京都の思い出(学生時代)
最近、教養教育が大事と再び言われだしている。一般に「リベラル・アーツ」などとも言う。当然では、と前から思っている。学生時代、友人で、1・2回生の時「どうして建築学科に入ったのに専門教育が少ないんだ」と言っていた人が何人もいたが、私はそうは思わず、法学や経済学や哲学(美学)や語学や体育も大事だと思っていた。ところが最近ICU(国際基督教大学)ご出身の先生にお聞きすると、「そういう所謂一般教育のみ教養教育というのは間違い、4年制大学の高学年の専門教育と言っているものも実は教養教育、ICUでは教養学部であった」とのことだ。そう言えば、東大にも教養学部があるな、と思う。で、専門教育は「大学院で」とその先生は言われた。そう言われれば、そうかなあとも思う。とにかく何を学ぶにも広く深い教養をベースに、と何時も考えることが大切だろう。
この記事2600番目の記念すべきコンテンツ、もうすぐ来月2周年になる。
「広く深く」:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/3e258979b331485f5f12684def77421a
幅広い教養:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/aed5d2229f15b8c60b565b9a6c6cd9c8
「チャペルトーク」:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/67302b7bc0aed405538a46a7fca8d9d3

生活費計画(高齢二人)

2007-05-30 | 時論、雑感
厚労省の調査によると2005年の世帯平均年間所得は563万8千円と言う。子供二人として(平均するともう少し少ない)、一人140万円余だ。その平均でいくと夫婦二人は280万円となるが、そうなのか、と思った。もうすぐ6月、今年の年金額を知らせてくる。今、国会では年金掛け金過去に払ったのに「宙」に浮いている人が5千万人もいると言う。50歳代が最も多いが、続いて私の属する60歳代だ。一度、調べてみようかな。皆さんもどうですか。
別に、昨日、「30歳位」の若い人に聞くと、月の食費は、まあ2万円位でいけると言う。私は「そんなに安く出来るの」と思ったので帰宅して家内に聞くと「一人5万円/月近くかかっているのでは・・、そうでないと食べたいもの食べられないもの」とのこと。そうなのか、と思ったが、それなら年金のみの生活になった場合、今のところエンゲル係数はかろうじて50%以下かな、と「獲らぬ狸の皮算用」をしている。

孫三人でマゴマゴマゴ

2007-05-30 | 生活描写と読書・観劇等の文化
私は下に2歳違いの妹との二人(兄妹)で育った。私達夫婦には一人娘がいて、そして孫が一人先だって生まれて、男女男と三人となった。で、私は今まで三人の子ども(兄妹弟)の育ち方は体験していない。家内(妻)も上に4人の兄を持つ末っ子で、やはり孫達とのパターンが違う。だから一寸本当にマゴマゴを通り越えている。勿論、娘も初体験、娘の連れ合いも姉二人の末っ子でパターンが違う。で、皆がマゴマゴマゴしている感じなのだ。昨日、孫の一番上の男の子が11歳の誕生日を迎え、もう来年は小6である。孫は全体として成長するのに対して、祖父母の我々は、肉体的には下り坂、少しでも「若く」保とうとして「まごこはやさしいよ」のまごならぬゴマも食べようとしている今日この頃です。

河瀬直美監督(38)の「殯(もがり)の森」

2007-05-29 | 時論、雑感
第60回カンヌ国際映画祭で、最高賞のパルムドールに次ぐグランプリ(大賞)を受賞した河瀬直美監督(38、誕生日5月30日付けで)の「殯(もがり)の森」が今夕NHKハイヴィジョンで放映される。映画館公開前にNHKTVで放映されるのは異例だ。河瀬直美監督(38)は奈良市の出身でロケも奈良市東の山間地域で行なわれたようだ。知り合いのSe.さんが言っていた。まあ、そのうちにその映画はイオン高の原のワーナー・マイカルにも来ると思うので一度見てみたい。
 カンヌとはフランス南の地中海に面する地、近くにニースがある。コート・ダジュール(紺碧海岸)に位置する。行ってみたいなあ。
(写真は、カンヌの河瀬直美、APによる)

窓からの緑

2007-05-29 | 住まい・建築と庭
今朝、NHKTV「生活ホットモーニング」で、「公開します!シニアのリフォーム」をやっていて興味を惹いた。女優の浜美枝さん(63歳)は箱根に住んでおられるが、子供達が独立した後のリフォームを紹介していた。その中で気にとまったのは、「仮にベッドに寝たきりになっても、窓から庭の緑が見えるように窓台を下げた」と言っていたことだ。私は、昔、家内からも風邪で2階の寝室で布団で寝ていた時、窓が畳の所まであったので「外が見えて良かった」と聞いたこともある。タゴールの逸話も何度か紹介した。今日、T.居住地の「書斎」に来ているが、窓から中庭の緑を見ながら、この記事を書いている。記念すべき私の最初のブログ記事もこの窓だった。
タゴール逸話:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/971734f8952ccc984c804062f4d3a367
私の最初のブログ・・窓から中庭の緑を見る:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/24ddc72853e18b80051671a9d3cef22a

早寝早起き朝ご飯、鈍感力

2007-05-29 | 言語・字・言語遊戯
「早寝早起き朝ご飯」という言い方が流行りであるようだ。同様に「鈍感力」(渡辺淳一氏の著書名)も・・。前者に関連し、私が子供の時に「早起きは三文の得」と祖父母がよく言っていた。「文(もん)」と言うのは江戸時代の最小通貨単位、現在で言うと「円」、だから現代風には「早起きは三円の得」となろう。要するに、早起きすると一寸はいいことあるよ、とのことだ。早起きするには、早寝が必要。早起きすれば、朝ご飯がゆっくり食べられる。だから、この「流れ」の起点は「早寝」である。最近、私は、何もなければ夜の21時台に風呂に入り、22時台に寝ることも多い。ぐっすり寝ると朝4時台には6時間ほど寝ることになり、目が覚める。こういうブログも一つ位書けてしまう場合も多い。勿論、朝ご飯の用意もゆっくり出来る。今週の「朝日俳壇」に金子兜太選で「一年生早寝早起き朝ご飯  西中川国義」というのがあった。
一方、「鈍感力」は、敏感な小泉前首相が言って一躍広がった感もある。松岡農相が自殺したが、まあ「鈍感力」がなかったのかもしれない。色々と我々の回りには嫌なことも多いが、そういうものには「鈍感」を装うしかないのかなあ・・。

近ければ近いほど良い、というものではない。ミニ・コモン。

2007-05-28 | 地域居住学
今日は、燃えるゴミの日で、朝早く、私は2袋、1箱、雑草2袋をゴミステーションに運んだ。ゴミ運びは私の「仕事」で、月木が燃えるゴミ、金曜日が燃えないゴミ(分別する)の日だ。で、そのゴミステーションは、左隣のMさん宅の向かいの地域の集会所の前にある。子ども達が遊ぶ公園は、やはり左隣のMさんの西側、道一つ隔てた所だ。これで分るように、拙宅は、ゴミステーションにも公園にも直接接していない。これは、予めそのような立地を選んだのだ。確かに、通りの端で二面を道で囲まれたMさん宅は、私の家のように三面を隣家で囲まれていない点では、「開放的」かもしれないが、又、将来、小さい商店でもやるのならた多方向から見えて良いかもしれないが、ゴミステーションや、公園に近すぎると、やはり「臭い」「見た目」「騒音」等々で不都合かもしれない。最初から計画するなら、こういう身近なミニ・コモンと住宅の間にミニ・バッファー(小緩衝空間)が必要であろう。

「文明」の故障ー確率の問題とすれば・・-

2007-05-28 | 色々な仮説や疑問
昨日、全日空のコンピューターの不具合で、130便欠航、6万9千人に影響という。まあ人身事故でなく良かったと言っても、大変なことだ。どうも毎日、何らかの事故が起こっている感じだ。電車のドアにに乳母車が挟まった、エレベーターが止まった、ジェットコースター事故が起きた・・・、我々は、そこら中で、「文明の利器」を使って移動し、行動している。電車、バスに乗る、エレベーター・エスカレーターに乗る、飛行機にも乗る・・・、これらの動きの重要部分をコンピューターのシステムが支えている。これらを毎日、世界中で何十億人でやっているとしたら、いくら「文明の利器」の管理を一生懸命やっても事故発生確率ゼロということにはならないだろう。何処かで何時か起こる、大事故が起こらないことを祈るのみである。それにしても「新幹線人身事故ゼロ神話」は続けて欲しい、是非。

大学教員の職名

2007-05-27 | 時論、雑感
この4月から、大学教員の職名が変わった。教授、講師は変わらないが、今までの助教授(Assistant Professor)が准教授(Associate Professor)となった。助手のうち、教育できる人材を助教(じょきょうResearch Associate)、純粋に教授等のお手伝い人材を助手(Assistant)とすることになった。
で、教授にも色々の役割、名称が出てきた。今日、平安女学院大学の山岡理事長に、立命館大学の例を聞いた。曰く、特任教授(国公立大学等の第一職場から退職した教授を採用する場合、フルタイムで来てもらわなくても良い場合、例えば週3日の出勤、講義の時は、特任ー特別任用ー教授とする)、特命教授(学長からの特命事項を遂行する教授)、特別招聘教授(有名教授、有名知識人を特別に招く場合の教授)等である。私は、この4月から(専任)教授から特任教授に移行した。

平安女学院大学後援会総会、懇談会、懇親会に参加、生活福祉学部のこと

2007-05-27 | 2005年4月以降(平女、高槻、学研都市等)
本日、日曜日、平安女学院大学の学生保護者で組織する後援会の総会、懇談会、懇親会が高槻キャンパスであって参加した。総会は、筋書き通り運ばれて終わった。新役員が選出された。その後に懇談会と称して大学の教学部長から教学の全体について、学生部長から課外活動と就職活動の概要の説明があった。就職活動については、より詳しくキャリアサポート課の職員からパワー・ポイントを使って説明があり、参加した教員にも「へーそういうことまでやっているんだ」との認識を植えつけたと思う。その後、食堂でサンドイッチ、ケーキ、珈琲など嗜みながら保護者と教員の懇親がはかられた。主に保護者と担任教員との交流だったが、私は隣に座られた生活福祉学部の保育コースに今年入学した母親と話しをした。お母さんが言うには、最近、娘さんは帰宅して大学での講義の様子を話してくれる。これは高校時代なかったこと、国民投票法に関連して憲法9条の話しを聞いた、自分も投票する場合、しっかり考えないと・・・、食品には色々体に害になる添加物も含まれるので注意が必要・・・などと言うので「へー」と思っているとのことだ。
このことを、後で山岡景一郎学長と生活福祉学部の諸先生との来年度に向けての募集についての話し合いの時、皆に紹介して「学生の背後の保護者に向けても話しをしている積りで講義すべし、私の持論」と言ったら、山岡学長(国際観光学部教授併任)が「先だって、国際観光学部の1回生に京都キャンパス隣の御所を案内したら、その話を親に説明した学生がいた」と紹介していただいた。とにかく共通科目でも専門科目でも「教養厚く教えると、学生だけでなく親にも影響を与え、回りまわって学生募集に効いてくる」と思った。

母に教わったこと

2007-05-27 | 金沢の思い出
今朝、ラジオで「お便り特集ー母に教わったこと」を1時間近くやっていて、感動することしきりである。皆、お母さんの一言や後姿を長く記憶して人生の糧にしているのだなあ、と思った。じゃ、自分の場合はどうかな、と考えてみたが、何か言葉として思い出すか、というと一寸思い出さない。優しくにこにこして私や妹に接していた印象ばかりである。ただ、私や妹のために「身を粉」にして働いていた後姿には、今でも頭が下がる。色々な事情で父と別れた母は、正に女手一つで、我々兄妹を育て上げたと言ってよい。自宅で近所の人を相手に昭和20年代の終わり頃に洋裁学校をはじめ、私が京都の大学に来た頃に寺町で、大々的に「高等文化服装学院」を始めて、いわば金沢中から生徒を集めていた。お蔭で私も「遊学」出来たと言ってよい。その働きすぎがたたったのか、私が大学2回生から3回生になる春休み1962年の3月に帰省した時に、母は肺炎で44歳の若き命を閉じた。その後、祖母と妹が協力して10年ほど服装学院を続けた。私は亡くなった母と祖母(84歳まで生きた)そして妹(夫婦は金沢の生家を継ぐ)に永久に頭が上がらないのである。
関連、父のこと:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/0941aba2c428c96c1f019812dcbc918b

写真家・井上博道さんに会い旧・加茂町の話をする

2007-05-26 | 奈良・精華町の思い出(教授時代)関連続き
今朝、京都行きの近鉄車内で奈良に本拠を置く写真家・井上博道(いのうえ・はくどう)さんに久し振りに会った。井上さんは1931年生れで私の10歳上、龍谷大学卒業後、産経新聞に入り、写真部、独立して奈良で活躍していた写真家・入江泰吉さんに師事、奈良にまつわる様々な写真集を出している。大阪芸大教授も歴任された。私も「MANYOUSHU」など頂いた。私と井上さんは奈良市建築文化賞選考委員会委員として長年同席したが、最近その委員会は廃止されてしまった。今日聞くと、東京へ、写真家協会の「寄り合い」で出かけると言う。風貌は歳相応に変化しているが元気そう。「けいはんな」地域で写真以外の店(喫茶併設)も経営している。今度、一度行こうと思った。井上さんとの会話で、強く「そうだな」、と思ったことは、旧加茂町(現・木津川市)は、京都ー奈良ラインから一寸それているだけで大分損をしている、ということだ。井上さんもそのことを強調しておられた。そこは、旧恭仁京跡地(旧国分寺跡地でもある)もあり、浄瑠璃寺本堂、海住王寺五重塔など国宝級のお寺もある。実は、かく言う私も行っていない。現在、私は旧加茂町に接する所に住んでいるので、是非、近いうちに訪れたい、と思うのだった。
(写真は、旧加茂町にある浄瑠璃寺本堂)

五感の機序と代替セラピー

2007-05-25 | 色々な仮説や疑問
私のブログで「五感」で検索すると、過去35件がヒットする。結構、論じているテーマだなと思う。で、今回、「代替セラピー論」というオムニバス形式講義15回のうち3回を私が「五感の機序」といったテーマで担当することになった。今日は、第二回目で「嗅覚と味覚」について話をした。嗅覚の嗅という字は、最後は「犬」になっていて意味が通じる。ところが臭いという字は、最後が「大」であって意味をなさない。やはり、それは「犬」であるべきなのだ。(白川 静説)犬は人間より40倍も臭いのセンサーは鋭いのである。で、嗅覚、触覚(前回に話した)、聴覚は四六時中働いている感覚で、視覚や味覚は、見ている時、味わっている時しか働いていない感覚だ、という特徴がある。人間は、視覚や聴覚に多くの情報を依存しているが、ベースに触覚があること、これをきちんと理解する必要がある。見たり聞いたりは重要だが、どういう姿勢で、何に身を任せてそうしているか、によって見たり聞いたりの様相や位置づけが変わってくるのではないか、と思う。そういう意味で五感では、触覚が大本だ、と言えるのである。触覚のみ体全体にセンサーが分布しているのだ。他の四覚は、首より上にのみ存在しているのである。これらの五感を気持ちよく働かせることが、癒しになるのである。

前回、今回の講義レジュメを以下に記録しておく。
代替セラピー論レジュメ

5)五感の機序と五感の快適さ追求―まず触覚
 ・目には青葉山ホトトギス初鰹   素堂
・五感とは
 ・五感の機序、五感は何のために何処にセンサーがあるか。
・ 何のために・・基本的に個体保存、種の保存本能を満たすため(人間は文化活動へ)
・ 何処に・・
触覚がベースではないか。理由・・他の四覚のセンサーは首より上(上にいくほど高級、視覚は他を補完する、視覚聴覚、視覚触覚など)、人間の進む方向、しかし、触覚センサーは全身に分布している。(最も敏感なところは唇、続いて顔、手、足と続く)

・ 赤ちゃんの状態、(胎教としての音楽、・・)、生まれてからのこと・・未熟児、ねずみの赤ちゃんの実験、猿での実験・・「鉄骨の母親」と「布の母親」、
・ 赤ん坊の尻を叩くとき、

・ 子どもの(野外)遊び(=「狩の擬似体験」)によって五感の鋭敏さ、相互関係は発達する。

・ 恋愛過程での五感の機序:見た目、声かけ、飲食、握手やキス・・

・ へレン・ケラーの三重苦克服過程・・見えない、聞こえない、喋れない(視覚、聴覚センサーが働いていない、)
  サリバン先生の努力、   水に触って「ウオーター」と叫ぶ

・ 手当て、握手、ハグ

・ インテリアのあり方、「ひやひやと壁を踏まえて昼寝かな 芭蕉」
・ 手すり木の普及提案、「手すり木を握りて去る日に戻りけり 市路」

・ 人間の死に際して・・目が見えなくなる、耳が聞こえなくなっても、手の触覚は最後まで残る?(握って握り返す)

・ 肩揉み、肩たたき(タッピング・タッチ)、足ふみの勧め


代替セラピー論レジュメ

6)嗅覚と味覚
・触覚、味覚、嗅覚・・・物質に対する反応  聴覚、視覚・・音波、光波に対する反応
・味覚は嗅覚と結びついている。もちろん、食べる行為は五感全体を働かせている。

(ビデオを観る)
・香水・・オーデコロン(Eau de Cologne・・フランス語「ケルンの水」)・・「1709年、ドイツのケルンでヨハン・マリア・ファリナによって世界で最初に製造販売されたと伝えられている。(300年の歴史)」西洋(フランス等)で香水が発達したのは、西洋人と日本人の食事や気候の影響もあるのではないか。(文化)・・肉食と体臭、 だから日本人として無理に香水を使わなくて良いのでは・・。

・人間より、他の動物の方が一般に敏感、男女のにおい、ゴキブリ、 犬の嗅覚は人間の40倍・・麻薬捜査犬・・臭い、嗅覚という「本来の字は?」

・嫌な臭い、いい香り・匂い

・花の香り・・誰もが好きでは・・、花環境、超高層住宅では花の香りがしないのでは・・。
「摩天楼 花の香りも 知らざりき  市路」、平女の花通り(T先生)

・香りは風に乗って、風は空気の動きである。
『千の風になって』(新井 満さん)の話し(お香をたいてみる)

・風と窓(WINDOW)

・香りと触覚・・アロマ・セラピー

・匂いづけ論・・空間に親しみを持たせるために・・

・味覚・・鼻をつまんで目をつむって食事すると味がしない。食事は、味覚が中心だが、他の感覚も総動員して美味しい(甘味、辛味、苦味、酸っぱ味、旨み)、楽しい、おしゃべりと食事(中華料理のラウンド・テーブル)