西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

びっくりの被災地給食ー家政学会の出番!-

2011-05-31 | 生活描写と読書・観劇等の文化
『週刊朝日』6/10号で「被災地 驚きの学校給食メニュー」という記事を読んだ。岩手、宮城両県の例である。

「5月現在、宮城県石巻市、東松島市、女川町、南三陸町、利府町、登米町、岩手県陸前高田市、釜石市の8市町約3万2千人の子どもたちの多くは、昼時、パンと牛乳しか出されていない。」体重を5kgも減少させた子どももいる。

「文部科学省が定めた学校給食摂取基準によると、小学校中学年の基準エネルギー量は660キロカロリー。パン一個と牛乳の「簡易給食」では、7割前後しか満たせない。鉄分は基準の2~3割、ビタミンCに至っては1割以下しかとれない。

中学生になれば、不足分はより多くなり、現在の給食で摂取できるのは基準値の半分程度だ。」

まあ地元自治体や文部科学省は、何とか改善したいと言っているが、早急に改善すべきなのは論をまたない。医職住が大切と言われるが、元々の衣食住が満たされてこそ、なのだ。

その他に、国民の生活改善を当然目指す日本家政学会や調理科学会などにも提案したい

是非、地元の自治体や学校と協力しつつ現地の栄養士、管理栄養士などとも協力しつつ、草の根の児童、生徒たちの食生活を改善するために出かけて欲しい。お願いします。

首都直下型大地震と帰宅困難

2011-05-30 | 地域居住学
今夕「クローズアップ現代」で「3.11あの夜あなたは帰宅難」で、この3月11日から12日にかけて東京で発生した帰宅困難者300万人について「検証」、火事が起こらなかったから帰宅者は途中「火事に巻き込まれず」助かった。

これが本当の「首都直下型大地震」であれば、多くの人々が大火事に巻き込まれて大惨事になるだろうと言う。

この3月11日に都心部から郊外の自宅に歩いてでも帰ろうとしたのは、主に子どもや高齢者など家族の安否を一番心配したからだった。

その後、地域で住民と学校等が話合って、帰宅困難な状況が起こったら、保護者が子供を迎えに来るまで学校で預かる、と決めた所もあるようだ。しかし、実際の大地震では、学校は近所から今回はなかったが、避難所として期待されている面もあり、多様な機能をこなさねばならなくなるだろう。

無理に帰宅せず、3日間位まで都心の職場等で過ごすことが出来る対策も求められる。戸田建設の例も紹介されていた。

まあ、この番組では特に触れられていなかったが、東京都自身の人口を全国的に分散して、いざという時、大惨事にならないように国土計画をしっかりやるのが国の責任であり仕事ではないか。

首都機能(政府機能、本社機能)を、一部、東北地方に分散するのも戦略的にいいのではないか。かって早稲田大学の吉阪隆正教授グループは、21世紀の構想として東北に「北上京」を構想し、東京都の山手線内部を「平地林」にする考えをまとめていた。

朝日ニュースター(CS)愛川欣也番組を見て

2011-05-29 | 時論、雑感
昨日、今日と断続的に「お試し」で朝日ニュースター(CS)で愛川欣也番組「パックインJ」を見た。キンちゃんってこういうこともやっていたのだな、と見なおした。
テーマは、脱原発問題で、参加者は愛川欣也さんが司会、討論者は、早野 透(元「朝日新聞」、現・大学教授)、鈴木 力、二木啓考、マエキタ ミヤコ、横尾和博さんだった。

全員、脱原発の意見だった。先日あった参議院の行政監視委員会での質疑が前提にある。
まあ脱原発にあたって、原発に頼らなくても自然再生電力開発で雇用も生まれるよ、地方行政も活性化するよ等と現在の原発設置地方で言っていくべきだ、とのことだ。

連合(電力総連を含む労働組合)は、原発推進の「旗」を下したようだ。だが、まだ安心できない。

別に、フランスのアルバ社に放射性物質で汚染された東電福島第一原発の20万トンの水処理を「頼んだ」という情報があるが1トン1億円、20万トンなら20兆円となるわけで、それを税金でやるなんて国民は許さない。

それの10分の1位で日本企業が放射能汚染水処理技術を開発、確立すべきだし、日本の技術力をもってすれば可能であろう。

今度の総選挙が何時になるか分からないが、参加者も言っているように二大政党で「原発推進」なのか「脱原発」なのかで争うべきだが、今のところ、自民党(公明党)も「原発推進・継続」だし、民主党も安全を厳しくと言うが、今のところ「原発現状維持」に近いし、はっきり「脱原発」を言っているのは、日本共産党と社民党しかない。

これらが、すぐに二大政党の一翼を担うとは言いにくい。だとしたら、・・・、やはり民主党がしっかりしてもらうしかない。

原発より自然再生エネルギーへロードマップを

2011-05-26 | 時論、雑感
今朝の『朝日』では、原発反対42%、賛成が34%で「日本で初の逆転」という。
折しもフランスでのG8会議で菅さんは「2020年代には自然再生エネルギーを20%としたい」と「国際公約」を語った。今の2倍以上である。

民間人の孫 正義さん(ソフトバンク)は「日本の休耕田、耕作放棄地の2割を利用して太陽光発電を行い、2020年までに全電力の30%を確保したい、と述べている。(原子力は減らしていく) 菅さんは原子力発電をどうするか明確に言っていないところに「弱点」がある。

折しもスイスは2030年代には原発を全廃すると発表、既に全廃方針のドイツに続いている。イタリアも止めるようだ。(推進はフランス、アメリカである)

地震列島の日本でも順次廃炉にするロードマップを示し、代わりに自然再生エネルギーと節電の前進を宣言する時にきているのでは、と思う。

前原誠司が仲介する小沢一郎、渡辺恒三の「和解」って?!

2011-05-25 | 時論、雑感
びっくり仰天の展開、前原誠司というと民主党の代表をやったり、鳩山内閣で国交相をやって「八場ダム」ストップ発言をしたとか、菅政権では外相になったけど在日韓国人から政治献金を貰っていたことが発覚して辞任、で、ずっと小沢批判をしていたというイメージがあったのに「突然」、菅さんを「おろす」という政局を主導するために、こともあろうに元幹事長の小沢一郎と3年ほど前から「犬猿の仲」とも言われた最高顧問の渡辺恒三との「和解」を同じ誕生日ということでパーティを企画したとは驚き桃の木だ。

こういう民主党は、魑魅魍魎が徘徊している「変な所」で、まかり間違っても「民主的な所」とは言えない。まあ民主党を「民主的」にするのは徒労かもしれない。

歴史的には、別に、民主的流れをつくるように努力することが大事である。

映画「ローマの休日」より気づいたこと

2011-05-24 | 生活描写と読書・観劇等の文化
昨日は、映画「ローマの休日」の裏話をしたが、探し出したそのビデオを見だして気づいたことを書く。

(1)カラーの時代に入っていたのに白黒である。理由は、ウイリアム・ワイラー監督が全編ローマでのロケで撮るということとの引き換え(かかる費用を考えて)だったからのようだ。

(2)現地ロケで、ワンカット、ワンショット撮るのに時間がかかっている。編集で撮った順を入れ替えている証拠が明白に分かる例がある。

・アン王女(オードリー・ヘップバーン)が、コンドッティ通りの美容院で髪をショートカットにして、スペイン階段でアイスクリームを食べ、ジョー・ブラッドリー(グレゴリー・ペック)に会ってローマを回る相談をする場面・・・アン王女がアイスクリームを食べ始めるのは、午後2時40分過ぎ(以下、時間は背景に写っている時計台の時計による)なのにジョーが話しかけているのは午後5時5分ほど前、この間2時間以上経っている。話がまとまって両者立ち上がる場面は、少し時間が戻っている。
中々面白い「発見」があるものだ。

ビデオテープを持っている方は、是非一度見て下さいね。

映画「ローマの休日」裏話より

2011-05-23 | 生活描写と読書・観劇等の文化
最近、BS(CS)用にパラボラアンテナを設置したので時々BS(CS)を覗いてみる。二三日前にNHKBSで、まあ映画「ローマの休日」の制作背景、裏話があって面白かった。

私は若いころ、特に高校時代、期末試験の後などに洋画を良く見た。多分「ローマの休日」もみたのではないか。当時、私はハリウッドで急速に人気が出てきていた「新人」オードリー・ヘップバーンに惹かれていた。「戦争と平和」「昼下がりの情事」「ティーファニーで朝食を」等を見た。大学に入ってから「マイ・フェア・レディ」も見たと思う。

それらの中でも「ローマの休日」が一番だと今でも思う。

で、この「ローマの休日」は、戦後アメリカで行われたハリウッドに狙いを定めた「赤狩り」(マッカーシー旋風)の真っ最中に、ウイリアム・ワイラー監督の下でローマでロケで行われた。ハリウッドでの「セット」は全くなかったようだ。これもワイラー監督が、自由に演出し自由に撮影したい、ハリウッドではそれは出来ない、と判断したためだ。

映画会社パラマウントとの交渉で、当初主役アン王女にエリザベス・テイラーを会社が推してきたのをワイラー監督は、オードリーヘップバーンを推し、「お相手」の新聞記者ジョー・ブラッドリーにグレゴリーペックを推して押し通した。

スタッフで一番の目玉は、原作・脚色であるが、スクリーン上ではアイアン・M・ハンターとなっていたが、実は「赤狩り」で「追放されていた」ダルトン・トランボが実作者だったのだ。次に協同プロジューサーにレスター・コーニックを起用したのも決断だった。

実はワイラー監督自身を始め皆「反赤狩り」陣営、とりわけダルトン・トランボがそうだった。

これらは歴史上の「物語」で、非常に興味を覚えた。何か資料を調べてみたい。

今日、急に「ローマの休日」のビデオが家のどこかにあったのを思い出したので屋探しして見つけた。古いビデオ映写機を通して新品の地デジ用の液晶画面に映してみたい。

「脱原発」への道ー道は未知に満ち満ちているー

2011-05-21 | 時論、雑感
今朝のNHKTVの最近始まった『ニュース「深読み」』という番組で、今後の電力供給の方向性が議論された。まあ、東電の福島第一原発の大事故があったので、今後、原発も念頭に置いて「今後のエネルギー供給はどうあるべきか」が議論されたのだ。

まあ原発に替る自然再生エネルギーとして太陽光発電、風力発電、その他地熱やバイオマス発電も上がっていた。

自然再生エネルギー派は、飯田哲也(てつなり)さん、59年山口県生れ、京大原子核工学学科卒、NPO法人・環境エネルギー政策研究所長、今日の『朝日』の11面で東大教授の宇野重規さん(政治思想史)と「脱原発」について語っている。

原発擁護派は、諸葛宗夫さん(東大大学院特任教授、公共政策・制度設計専攻)だ。他に自然再生エネルギーは色々問題がある、という役人出身の専門家もいた。

原発擁護派は、原発発電は、事故がなければ出力が安定していて供給のベースになる、コストも「一番安い」と言われている、と主張。

しかし、飯田さんは、国の開発初期投資、使用済み燃料の処理費用、今回のような事故処理・補償費用、新たな安全基準を前提の建設コストを繰り入れると、全コストは、今までの計算よりずっと上がって「火力より上になるのでは・・・」といったことで反論、一方で自然再生エネルギーは出力に不安定性は確かにあるが、水力やガス発電でフォロウアップ出来ると述べた。

まあ、そのほか、発電・送電の分離の問題も少し議論された。送電会社が全体の需給を制御すると言う。今後、国民的に徹底的に議論していきたい。

瞬・点

2011-05-20 | 私の考え出した言葉
瞬とは、瞬間の瞬で、極めて短い時間のことだ。点とは、点線面の点で、極めて狭い空間のことだ。

137億年という極めて長い時間、宇宙という極めて広大な空間の対極にあるのが、「瞬・点」であって恐らく『広辞苑』にも未だない言葉であろう。

私の考え出した言葉に登録しておきたい。


瞬点の 吾が宇宙を 想う時 心頭の 広々とする  市路

アメリカ大統領の言葉をどう聞くか

2011-05-19 | 言語・字・言語遊戯
リンカーンの言葉:of the people by the people for the people(人民の人民による人民のための政治)  このpeopleどういう人達か? rich peopleなのかpoor peopleなのか?

アイゼンハウワーの言葉:(three P)Peace,Progress and Prosperity(平和、進歩そして繁栄) peaceを最初にあげたのは良い。

ケネディの言葉:ask not what your country can do for you --
ask what you can do for your country.(貴方の国家が貴方に何が出来るかを問うのではなく、貴方が貴方の国家に何が出来るかを問うべきだ)


それぞれ中々いいことを言っている。しかし、リンカーンの言うpeopleははっきりしていない。いいように解釈されている。アイゼンハワーは、しかし原発の時代を開いた張本人だ。(原子力の「平和」利用、という御旗において・・・)ケネディは、ベトナム戦争を始めた張本人だ。

どうもアメリカ人は、大統領が国家代表なので「悪く」思いたくないようだ。その辺を勘案しつつ、光と陰(light and shadow)をしっかり押さえなくてならない。

さてオバマ大統領はどうだろうか。キッチリ検証したいものだ。

人口縮小時代のまちづくり(4)雑考ー2

2011-05-18 | 地域居住学
人口が縮小してくると都市内に空き地が増えてくるが、それらを何に活用するか、については(2)、(3)で考察、提案してきた。

そこで、それらを反芻しつつ考えてみると、一、二大事な活用方法を抜かしていた、と気づく。それらは、「実験工房」「実験思考工房」である。

これらは、まちづくり自体にも重要、多様な技術開発の上でも大切である。

人口縮小時代のまちづくり(3)雑考-1

2011-05-18 | 地域居住学
今の東日本大震災を考えると、正に「人口縮小のまちづくり」を真面目に実践する必要がある。この大震災が起こらない段階での予測でも東北地方の人口は右肩下がりで「縮小」することになっていた。

で、こういう状況、よほどのことがない限り、右肩上がりに逆転は無理だろう。

よほどのこと」と言うのは、例えば「震災地域」で、物凄い起業などがあって雇用が爆発的に増え、東京辺りから若手の働き手がどっと移動する場合などである。

大地震、津波の他、東電の福島第一原発事故が収束の見通しがないことも人口減少の要因である。これで気づいたことが一つあって、「長期的に日本で人口が減っていくとすると、まあ企業上の需要が伸びることもありうるが、全体として電力需要は伸びず、従って、原発を無理に維持する根拠は薄弱になる」ということだ。


別のことだが、人口が減少して空地が多くなる場合、それらを全体として幾つかに統合するイメージの下で考えると、避難地、仮設住宅地、本設住宅地に活用できるということがある。

市街地を白と黒の「市松模様」で塗り分けて、(まあ、その単位は色々考えられる)黒が建物が建っている部分、白がオープンスペース(空地)とすると、大地震で黒の部分が崩壊しても白の部分に再建して、黒の部分の瓦礫は片付けて空地にすれば良いのである。(つまり、黒白は絶えず転換していけば未来永劫、震災復興都市となるであろう。)

どうでしょうか。

人口縮小時代のまちづくり(2)

2011-05-18 | 地域居住学
昨日書いたブログのコメントとして書いても良かったが、読みやすさも考え、続き(2)としてここに書いてみたい。

昨日の最後の方に「経済や組織(会社、行政、大学)なども縮小せざるをえない」と言ったが、日本の外の海外との関係を強く考慮すると違う像も見えてくる。

つまり、日本や現在の先進国(日本以下ドイツやイタリアなど)以外では予測では、当分の間、人口は増加し、世界全体でも増えてくる。これ自体は日本のような「少子化対策」ではなく逆に「少子化に向けての対策」が必要かもしれない。

まあ、それはおいておいて、世界の人口が増加傾向という条件を入れると、日本において、今後、経済的にも組織的にも「縮小傾向」という理解に少し留保をおく必要がある。

日本で、より少ない人口で「三人寄れば文殊の知恵」を徹底的に実践して「科学・技術立国」を鋭意行っていけば、経済は必ずしも急なる「縮小」に陥らないで良いかもしれない。そのうえ、例えば大学生も世界から集まってくれば、それは大学も必ずしも急なる「縮小」にならないことになる。(今も努力されているが、「遅々と」しているのも事実だが・・・)

この延長線の面もあるが、前稿で「除外」していた「移民」を受け入れると言う政策転換も視野に入れる必要があるかもしれない。

さて、それらは今後の検討事項として、まち、都市自体が「縮小」する場合の「創造的縮小(creative shrinkage)」のイメージはどんなものか。今後、多彩なアイデアが出てくると思うが、二三の「思いつき」をメモしておこう。

(1)空き家、空き地がでてくる場合、公園、広場に出来ないか。
(2)空き地、空き家を必要な施設(例えば高齢者向け、集まり用など)に出来ないか。
(3)空き地(空き家を壊す場合も含め)で都市農業が出来ないか。
(4)空き地を都市林地に出来ないか。
(5)空き地を超高層を「過剰」減築した場合の低層での「移転地」に出来ないか。
(6)空き地を災害時の一時避難地、仮設住宅地、恒久移転地としてリザーブ出来ないか。・・・

そこを使って、●当該都市の縮小人口のためにも、●より広域住民のためにも、●更に全世界のためにも魅力的都市空間を作り上げるように位置付けていきたい。

人口縮小時代のまちづくり

2011-05-17 | 地域居住学
昨日、科学者会議奈良支部総会があって参加、その前に講演会があった。講師は中山 徹さん(奈良女子大教授)で演題は「人口縮小時代の都市計画」だった。

中山さんは、先ずマクロ人口の予測について述べた。20世紀の初め西暦2000年頃(明治時代)には日本の人口は4300万人、(私の子供時代1955年前後には8000万人、)ピークに達したのは2004年の1億2700万人だった。

さて、そこから将来の人口推移を予測するとして、特殊人口出生率(女性が生涯生む子供数)が1.37(最近の値)とすると、21世紀末には4700万人になると言う。

つまり20世紀初めの人口が21世紀初頭に3倍になり、今後22世紀初めには1/3になり20世紀初めに逆戻りと言う。えー!と思った。

そこまで減らないように少子化対策を鋭意して出生率1.75ほどに保たれば、7千万人ほどになる希望もない訳ではない。いずれにせよ人口は右肩下がりに減少する。

しかし、これらの日本人口予測は、移民を大々的には受け入れない、という前提に立っている。

こういう人口縮小時代の「まちづくり」はどうあるべきなのか、今から真剣に考える要がある。しかも高齢者が圧倒的に多くなり子供は極めて少なくなるという条件があることを頭におく必要がある。

中山さんは、あるうべき姿の先行事例としてドイツ(旧東ドイツー東ベルリン)での「減築」(増築の反対)の例、韓国(ソウル)での道路から以前の川への復原例、ヨーロッパでの市電の復活(中都市100万人位まで)例をスライドで示された。

日本でも、こういう「賢い衰退(smart decline)」「創造的縮小(creative shrinkage)」を追求せざるをえなくなるだろう。

都市だけでなく、経済、組織(会社、行政、大学)なども縮小せざるをえなくなる。今までのように右肩上がりの姿は忘れる要があるが、何せ歴史上初めてのことなので、すぐに想像できない面が多いが、とにかく取り組まざるをえないのである。

思われ人、思い人

2011-05-16 | 言語・字・言語遊戯
昨日、大河ドラマ『江』をみていたら秀吉が茶々に「思われ人になって欲しい」と言い寄っていた。つまり「側室になれ」ということだが、なるほどそういうふうに言うのかな、と思った。

「思われ」というと受動態なので、あくまで茶々が主語だが、「自分(秀吉)に思われる人になれ」というほぼ命令に近い。まあ今回は断るのだが・・・。

じゃ「思い人」ならどうか。「自分(秀吉)を自ら思う人」になれ、ということで、茶々の立場(秀吉は両親ー柴田勝家、市ーの敵)からは、ほぼ無理な要求なのかな、当時でも・・・。