西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

「楽しい」ことを「のんびり」と

2007-01-01 | 言語・字・言語遊戯
今日、駅で『毎日新聞』元旦号を買った。全面広告で、辞典の広告があり、そこに18の日本語が書いてあって、それらの初出も書いてあった。一番古いのは「楽しい」という言葉で712年『古事記』に初出、とある。「美しい」もほぼ同じく715年頃に『播磨風土記』に初出である。以下「敬う」は753年頃『仏足石歌』、「癒す」は830年頃『西大寺本金光明最勝王経平安初期点』、「めでたい」は894年『千里集』、「ほのぼの」は905年~914年『古今和歌集』、「愛する」は1120年頃『今昔物語』、「きれい」は、1231年~1253年『正法眼蔵』、「愛らしい」は、1283年『米沢本沙石集』、「見事」は1309年~1310年『延慶本平家物語』、「かわいい」は1477年『史記抄』、「愛しい」は、1518年歌謡『閑吟集』、「ゆったり」は1563年『玉塵抄』、「立派」は、1675年俳諧『談林十百韻』、「幸福」は、1808年随筆『胆大小心録』、「素敵」は、1809年~1813年滑稽本『浮世風呂』、以下、明治となって「恋愛」は、1870年~1871年中村正直訳『西国立志伝』、「のんびり」は1907年国木田独歩『湯ケ原にて』である。「のんびり」でも百年前に初出である。ここに上げた日本語は、今でも良く使われるものだ。「経済」と言う言葉や「建築」という言葉は、勿論、明治以降につくられた。「建築」は、江戸には「普請(ふしん)」と言われていた。とにかく、言葉の歴史を探索すると奥が深い。まあ、今年は「楽しい」ことを「のんびり」と進めて生きたい。

引き算の人生(ジェームス・三木)

2007-01-01 | 色々な仮説や疑問
ジェームス・三木さんはユーモアのある人だ。前にジェームスさんから聞いた洒落をブログに書いたこともある。http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/a6ebff96795de3b7e72b74c847928149 で、今日の元日、炬燵に入ってラジオを何気なく聞いていたら、ジェームス・三木さんが「今年の抱負」を語っていて耳をそばだてた。いわば「引き算の人生」を示唆している。最後は、無一物で死んでいくとしたら、これからは、無駄なものから引き算していくことが重要、と言う。さしあたって、今年は「二次会を止めたい、二次会に誘わないでね」と言っていた。確かに、だらだらと二次会、三次会と飲むのは、私としても疲れる年代に入りつつある。「なるほど」と思った。こういう感じで「煙草を止める」「ゴルフを止める」「マイカーを止める」・・・とやっていったらどうでしょうか。環境が良くなるのではないか。私としても無駄な紙類を捨てていく勇気を持たねばなるまい。

あけましておめでとう

2007-01-01 | 時論、雑感
あけましておめでとうございます。去年の正月に十干十二支のことをブログに書いたが、今年は「丁亥(ひのと・いのしし)」の年である。昔から「猪突猛進」の象徴が「亥」であろうが、経済は今一つだし、政治は更に遅々としているし(いや[year]ガラリと変わるかも・・)、何が「猛進」するであろうか。「盲進」ではいけないし・・。中国では「豚の年」と言うようだ。まあ、ゆっくり、じっくり「豚歩悠進」の気持ちで行きたいね。