西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

私のしごと館は日本のキャリア教育のハブなのだ

2009-12-02 | けいはんな学研都市マター
はじめに
 長妻厚生労働大臣は、去る11月10日、「関西文化学術研究都市」にある私のしごと館がこれまで取り組んできたキャリア教育事業を来年3月末に廃止する、と記者発表を行った。確かに、かって500億円以上投じて造られた「箱もの」としての館は、「天下り」「ムダ」の象徴のように過去の行革大臣も発言し、マスコミ報道もその線のものが多かったので、多くの国民も「そうなのか」と思ったかもしれないし、当初、私もそのように思った。
 しかし、その後、小学生の孫を連れて訪問したり、地域での「けいはんなのまちづくりを考える会」の市民フォーラムに2度参加して、更に「私のしごと館」を見聞するにつけ、旧政権の廃止の閣議決定や長妻発言は、若者や国民目線ではおかしい、と思わざるをえなくなった。

現在の経営は堅実
 現在は、「天下り」の組織は撤退し、民間の会社にキャリア教育事業経営は任されており、年間数億円の補助はあるものの、経営努力で、過去毎年30数万人の児童、生徒が訪れており、「廃止」が言われ出してからも年間28万人も来館を確保しており、200人の雇用も確保している。孫も一度では色々体験も出来ないので進級、進学につれ「また来てみたい」と言っている。リピーターも引きつける内容になりつつあると思う。
 
子ども手当て等とリンクして
少し、別の話になるが、民主党の「マニフェスト」では、子ども手当を、生まれてから15歳まで一人当たり毎年2万6千円(来年度のみ半額)配布するとしている。その後、高校は授業料無償化も実施するようだ。これらを少子化対策、庶民の懐を直接温める経済政策としての意味だけで意義づけるのは、「狭すぎる」、他の政策と組み合わせて意義づけるべきだと思う。先ずは、教育の経年的展開がしっかり出きる助けとなるだろう。何も学習塾のみ栄えさせるという意味ではない。「食育」「体育」「徳育」「知育」を系統的に展開して、健康な体と心そして地頭の強い子供たちを育て、次に、新しい仕事や産業に、科学技術分野に広く深く取り組める態勢をつくっていくことに関連づけるべきだろう。産業政策や科学技術政策ともリンクしているのである。そうなれば、今後、更に必要と言われている介護や保育、医療などの福祉的仕事、低炭素化にむけた環境保全的仕事、食料自給率アップ、地産地消にむけた農林漁業の仕事、技能力抜群の中小製造業の仕事、そして新しいITやロボットなどのイノベーション的仕事などにも多くの有為な人材を振り向けることができる。
 こういう仕事、職種も「しごと館」で体験できるので、子ども達の成長の途中で更に仕事への夢を育てたり、場合によっては軌道修正することも出来、リピーターも期待できる。
 
キャリア教育事業は政府全体の仕事
考えてみると、これらの仕事は、厚労省のみが関係しているものではなく、文科省はじめ全省庁「傘下」の仕事なのだ。今までは、似た施策や施設を「縦割り」で作っていたのを現政府が批判して新たなやり方をするというならば、「私のしごと館」こそ、全省庁「横串」で全仕事について、政府全体で支えていくべきものだ。継続・発展に効果から考え、そんなにお金がかかる訳ではない。長妻厚労相のみが判断するのではなく、鳩山首相主導で、「廃止」の旧政権の閣議決定を見直すべきである。勿論、キャリア教育事業以外の機能も考え複合的な施設にしていくことも経営的観点、「関西文化学術研究都市」的観点からも必要であるだろう。

現在から未来に向け、国民的視点で
こういう問題は、過去の「箱もの、天下り、ムダ」という視点のみでみるのではなく、現在から将来の国民とりわけ前途ある若者に対する視点、意義づけから考えるべきではないのだろうか。つまり、若者やが実際にどう使っているか、どう思っているかをみるべきだ。そういう視点からみると「私のしごと館」は、言ってみれば、国民全体のキャリア教育のハブという位置づけを持つものなのだ。それが、年間数億円の補助で継続・発展するのならば、「御の字」ではないのか。長い目で、それが見えなくて、短兵急に廃止すれば、将来後悔するのではないだろうか。後悔先に立たず、もう一度考え直して頂きたい。(09年12月2日)

私のしごと館の経営と住民の思い

2009-05-24 | けいはんな学研都市マター
私の住む「けいはんな学研都市」に「私のしごと館」という三つのこと、すなわち40~50位の職種の「しごと体験」が出来、さらに多くの「しごと情報」が検索でき、自分の望む「しごと適性検査」が出来る日本唯一の施設がある。

この施設は渡辺行革相、茂木行革相が一寸見ただけで、「税金の無駄使いだから廃止の方向」みたいなことをマスコミに言ったものだから、そういう「流れ」が出来てしまい、「廃止」に追い込まれつつある。

たしかに、全国には中央官僚の天下り受け皿のみのような無駄な施設もある。「私のしごと館」がそれらと同じだと言うのだろうか。

一二の大臣の発言や一部のマスコミに惑わされてはいけない、と思う。

今日、私のしごと館で市民、住民が主体の「けいはんなのまちづくりを考える会」(代表:杉原五郎さん)主催で、「地域・住民の視点から。私のしごと館問題を考える市民フォーラム」が当の私の仕事館で午後13時から16時半まで開かれた。参加者は報道も含めて120人ほどと言う。

私は私のしごと館に来たのは4回目位だ。初めは一人でざっと見た。2回目は三人の孫(中1、小2、2歳)である。3回目は、このフォーラムの前に下見に来た。

で、今日は13時から館の見学、約40分で館の係の説明をききつつ回った。係の説明では、先にあげた「しごと体験」「しごと情報」そして「しごと適性検査」をするには3時間かかると言う。私は前に来た時には、予約もしていなかったので「しごと体験」が出来なかったが、今日も時間不足だったが、子どもたちがしごと体験している現場をガラス越しに何カ所も見た。皆イキイキ取り組んでいるようだった。

この見学の最後に「来た大臣はどの程度見て回ったのか」という質問があった。答えは「まあ1時間ちょい・・・」私は「国会議員はどうか」と聞いた。答えは「ほとんど来ていない、来られたらじっくり対応するのに・・。」

今日のフォーラムには国会議員一人、別の議員秘書一人が来ていたが、とにかく少ない。この原因の一つが後で分かった。それは、この私のしごと館は国会議論をしなければいけない一般財源での施設ではなく、最近「埋蔵金」などと言われている政府「直轄」ともいうべき特定財源での施設であるからだ。

14時からのフォーラムでは、主催者代表の杉原五郎さんが、今までの経過と問題提起をされた。情報 今まで用地取得費、建築工事費、造成設計費の計で580億円ほど出費、平成19年度の収支:収入・・・運営費交付金(独立行政法人に交付)12.9億円、自己収入 1.7億円 支出・・・人件費等14.6億円

平成20年9月より運営を指定管理者として(株)コングレに委託、

その社長も今日のフォーラムに参加されていて実情に即する分析や意見を言われた。関連記事:「産経新聞」http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080921/biz0809211918001-n1.htm

パネルディスカッション:パネリストは住民3人:斎藤恵彦さん(精華町住民、保育所理事長、自治会長歴任)、木戸明美さん(主婦、3人の中高生の母親、木津川市在住、主催者の事務局担当)、吉田秀子さん(npo働きたいおんなたちのネットワーク理事長、宇治市在住) 行政代表2人:木村 要精華町長、河井規子木津川市長 教育者代表:井上 総さん(前木津川市立木津第二中学校長)、石黒典男さん(元大阪府立白菊高校校長) 司会が藤田 忍さん(「考える会」副代表、大阪市立大学大学院教授)だった。

全体として、小中高生の「キャリア教育」の上で我が国唯一の施設だから大事にすべし、という意見が大半だった。

フロアから私は「けいはんな市民雑学大学」代表として指名され感じた意見を述べた。(ここで増補リファインしている)一言で言えば、全省庁で取り組むべし、一つは厚労省(更に言えば旧労働省)のみであれこれやるのではなく「キャリア教育が大事」と言うなら文科省が、京都、奈良、大阪あたりに来る修学旅行に補助金を出したりして3時間だけ私のしごと館体験見学を組み込むよう指導すること。これが出来れば小中高各学年100万人以上の児童生徒がいるのだから小中高で各校で1回づつくるとすれば全部来て300万人、仮に2割として今の倍の60万人が年間入場する。運営交付金6億円から減らしても十分黒字になる。

もう一つは、各省庁は様々なしごとにかかわっている。農林漁業のしごとだったら農林水産省、建築・土木・造園のしごとだったら国交省、大使などのしごとだったら外務省、npoボランティア主婦だったら総務省や内閣府・・・である。各省庁も私のしごと館を応援すべき根拠があるのだ。

記念公園の人もリピーターを増やす努力・工夫を言われた。

コングレの社長・隈崎守臣さんの発言が圧巻だった。要約すると「これの運営を引き受けることになった時、「運営費交付金」のような政府支出年間6億円とそれ以前の半分で運営できれば「節約」になっているし、国民的役割からいってオーケーだったのに行革大臣が変なこというものだから、全国の学校からの予約が落ちて年間30万人も危なくなっている。まあ増やす算段もしているが・・・」、と言われた。

お手並み拝見である。また、「ここには200人の地元雇用があり、今、雇用問題が最重要になっているのに、リストラするの?という問題もある」更に「ここにはキッズアニアと違って本物の物、本ものの者があり、いる。土地建物だけでなくそういうものも含めての私のしごと館なんですよ、廃止したら積み上げてきた貴重なノウハウが一気に奪われるのですよ」また、「これがあることで交通などのインフラも維持できる」とも言われた。

精華町長や木津川市長には、「検討会でも森永卓郎さんのような支持者がいる。」「厚労省だけでなく文科省も引き込むべし」との発言があった。

終わって来ていた一国会議員と喋った「厚生労働委員、文部科学委員」とのことだ。今日は、厚労省の役人も文科省の役人も来ていなかったようだ。帰ったら地元の熱い思いを両省に伝えるとのことだ。

まあ後から考えると、「関西文化学術研究都市」なので文化活動のしごと、学術研究のしごと(今年の調査で男子のなりたいものに野球選手とともに学者・博士というのもあった)ともリンクしたら良いと思った。近くに様々な研究施設、大学もあるのだから業務に大きな「迷惑」にならない範囲で子供達を受け入れてもらう。その結節点にこの私のしごと館があるという位置づけだ。

読まれた皆さん、是非ご自分のブログにリンク(転載含む)していただき使えるメーリングリストでも発信して頂きたい。お願いします。




「市民雑学大学」で雇用問題の講座

2009-03-02 | けいはんな学研都市マター
先週の土曜日に「第十回けいはんな市民雑学大学」があった。

市民教授は武田 富美さん(リクルート エージェント勤務)
テーマは『激動期の企業の雇用動向』だった。

----------以下、抜粋(友人FUTANさんによる)----------

第一部 不況期の企業の採用心理と  企業選びのポイント
第二部 企業から選ばれるには ~キャリアアップするには~

不況期の企業の行動(採用面において)

シグナル①:07年末→応募から内定までの日数が長くなり出した。
シグナル②:08年1-3月期→面接した人が内定になる確率が下がり出した。
シグナル③:08年4-6月期→実際に採用数が減り出した。

それ以外に、以下のような動きが現れた。

「求人に占める未経験者求人の比率の減少」
「必要な経験年数の上昇」
「資格を必要とする求人の率の上昇」
「語学を必要とする求人の率の上昇」

企業から選ばれるには?(キャリアアップするために)~面接対策~
■面接に挑む心構え
■面接の事前チェックポイント
■面接でのマナー
■面接でのオーソドックスな質問例と企業の質問意図
  1.自己紹介
  2.転職理由
  3.志望動機
  4.今までの仕事内容
  5.弊社(応募企業)への質問
■面接で上記以外によくある質問
  1.学生時代の学科選びのポイントは?
  2.学生時代、力を入れたことは?
  3.新卒の時の就職活動は?
  4.あなたの長所・短所は?
  5.弊社(応募企業)へどんな貢献ができるか?

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で、企業で「リストラ」が起こると、第一に、最初に正社員以外の派遣社員から始まる。第二に文系では一般事務、経理、総務職と進むが、企業の生産物を売る営業職は最後まで「切られない」。第三に、理系では開発、技術職は「景気回復」の場合、真っ先に働かねばならない職種なので最後まで「切られない」と武田さんは言われた。自分の甥子さんにも「出きれば理系に進んだら」と言っているようだ。

転職では、30歳代が一番多く、60歳代は殆ど皆無と言う。転職給料は「横滑り」とのことだ。60歳代の転職をサポートするには民間企業では難しく、NPOなどでやらざるをえまい。

「住宅、建築職の雇用はどうですか」と大学教員のFUTANさんが聞いた。答え:今は需要が減っているが、なくなることはない。

「農業はどうなりますか」という質問もあった。私は、「空中でクルクル舞っているお金関連の仕事より、地道な農業や社会福祉のような自然物や人間を対象とする仕事が人間の仕事として基本になるのではないか」と懇親会等で話しておいた。

「けいはんな市民雑学大学」、『京都新聞』に載る

2009-02-26 | けいはんな学研都市マター
昨日の『京都新聞』に、私達がやりだして、ほぼ1年となる「けいはんな市民雑学大学」が紹介された。画像として載せておきたいが、拡大して見て欲しい。

「けいはんな市民雑学大学」で検索して頂くとホームページに行き着くので、我こそは「市民教授」として話をしても良いという方は是非、どういうテーマで、何時ごろ出来るか書き込んで頂きたい。お願いします。

とにかく「雑学」=「That's学」(これぞ学問だ)を目指して。

地域SNSけいはんなと「けいはんな市民雑学大学」

2009-02-08 | けいはんな学研都市マター
昨日の『朝日新聞』大阪本社版の夕刊で「近鉄けいはんな線」沿線のことが紹介され、我々がやりだして1周年を越えた「地域SNSけいはんな」や兄弟分の「けいはんな市民雑学大学」も紹介されている。ここで記事が見れるかな。http://www.asahi.com/kansai/travel/ensen/OSK200902070006.html

私は、現在「けいはんな市民雑学大学」のまとめ役(代表、通称:学長)をしている。毎月第四土曜日の午後14時から近鉄・高の原のイオン4階こすもすホールでやっています。ホームページもありますよ。http://academia.keihanna-city.com/

写真は、「けいはんな市民雑学大学」で挨拶する私(『朝日新聞』より)

けいはんな市民雑学大学のこと

2008-11-18 | けいはんな学研都市マター
 「けいはんな市民雑学大学」は、今年(2008年3月末)スタートし、約8ヶ月が経過した。講座も8回行った。ここで、若干振り返りつつ今後の方向性を考えてみたい。
 「けいはんな市民雑学大学」は、6年ほど前にスタートした「けいはんなのまちづくりを考える会」での議論、発想が原点である。その「考える会」では、様々な人々に「けいはんなのまちづくり」に関連する講演会を行ってきており、その講演会をモデルとしてイメージして、より定期的に講座を行おうとするのが、当初の「市民大学」の構想だった。

 それで、「考える会」のあるメンバーの経験から、先発の「東京雑学大学」の経験を伺う会を「考える会」の講演会で行った。そこで、我々も出来るかもしれない、という盛り上がりがあって、スタートすることになった。色々議論した結果、大学名は「けいはんな市民雑学大学」となった。当初の「市民大学」でもなく「東京雑学大学」に範を求める「雑学大学」でもなくて、「けいはんな市民雑学大学」となった。「市民雑学大学」を、例えば「グーグル」で検索すると、我々の「けいはんな市民雑学大学」が約18万8千件のトップに出てくる。正に我々「けいはんな市民雑学大学」が、我が国初の「市民雑学大学」なのである。

 では、「市民雑学大学」のトップを走る「けいはんな市民雑学大学」の理念は何なのか。
それは、「けいはんな」「市民」「雑学」「大学」というキーワードで構成されている。「けいはんな」とは、「けいはんな学研都市」の範囲に入っている「京阪奈三府県」の8市町(京田辺市、木津川市、精華町、奈良市、生駒市、枚方市、交野市、四条畷市)の範囲であり、今までの普通の地方自治体の範囲と異なっている。「けいはんな」には、そこをまとめて考えていこうという気持ちがこめられている。「けいはんな市民」という「市民」も実質存在していないのだが、そこに我々が将来そういう市民になるのだ、という意気込みがこめられている。「市民大学」でも「雑学大学」でもなく「市民雑学大学」であるというのは、単に「スマートな」「市民向けの大学」でもなく、「雑雑とした雑学を学ぶ大学」でもなくて、真に「けいはんな市民になるための、あるいはけいはんな市民に相応しい様々な学を学ぶ大学」であるということだ。

 そこで、8回色々なテーマで講座を行ってきたが、今後どのような講座を充実し、やっていったら良いかについて以上の議論を踏まえて仮説的に提示してみたい。

 「雑学」というのであるから、とにかく世界の大学でやっているどんなテーマも講座で取り上げられうる。どこでも取り上げていないものでも勿論良い。
 歴史学、地理学、文学、健康学、自然学などがベースにあるのではないだろうか。時間、空間、人間、自然に関する学問である。しかし同時に「市民雑学」なのであるから、例えば「市民主体のまちづくり」に関する学問、土木、建築、造園、都市計画、農学などもある。まあ、二本立てといってもよい。

 これらの講座を一回限りにしないためには、例えば「地域SNS」のコミュニティで当該テーマを立ち上げて継続的に、ある意味でバーチャル研究室、ゼミを展開したらよいのではないか。また、「まちづくりを考える会」が、例えばリアルなまちづくり課題を追求しだしたとき、この「市民雑学大学」にストックしている知識や知恵、人材等を最大限動員したら良いと考えている。

ラジオカフェに出演、けいはんな市民雑学大学等の紹介

2008-11-12 | けいはんな学研都市マター
今日、京都のコミュニティ・ラジオの「ラジオカフェ」に出演して、「けいはんな市民雑学大学」の紹介等をしてきた。

経緯は、「ラジオカフェ」にかかわっている「らん」さん(高嶋加代子さん)から「のりちゃん」さん(渡辺紀子さん)を通じて「けいはんな市民雑学大学」等について話してほしい、と声をかけられたからである。「らん」さんを、この「けいはんな地域SNS」に招待したのは私だが、元々はと言えば、「はーぶ」さん(小芝ルリ子さん)の知り合いである。

まあ、とっさに昨日言われたことで、こういう時は「市民雑学大学」代表が対応しなければ、と思い、出かけてきた。

写真は、その時のものである。左がパーソナリティの落語家・笑福亭円笑さん、右が京都府の提供番組なので京都府広報課の三角早苗さんである。

番組は30分ほどで、ここから聞かれる。http://doyoukyoto.seesaa.net/
「ラジオカフェ」について知りたい方は、http://radiocafe.jp/
暇な時に聞いてみてください。11月29日の「けいはんな地域SNS1周年フェスタ」のことも一寸言っておいたが時間がなかった。私が喋ったのは後半10分ほどである。

けいはんな市民雑学大学第八回開講

2008-10-25 | けいはんな学研都市マター
本日、近鉄・高の原のイオン「こすもすホール」で、けいはんな市民雑学大学第八回を開講した。

「けいはんな学研都市」にある(財)地球環境産業技術研究機構(RITE)の木村邦夫さん(市民教授)による「温暖化から地球を救うために」の講義だった。40名位の参加だった。http://academia.keihanna-city.com/

RITE では、とうもろこし等食料系を原料とするアメリカなどと違い、非食料系の雑草や間伐材等を原料とするバイオエタノール生産において世界に誇る業績をあげている。我々「けいはんな学研都市」市民としては誇らしい業績である。

将来は、バイオブタノール精製まで視野に入れているようだ。エタノールは水に混ざるが、ブタノールは混ざらないので、より有効であろう。

終わって何時ものように懇親会を市民教授の木村さんを囲んで行なった。10名の参加で面白かった。

「雑学大学」でパレスチナ問題を聴講

2008-07-26 | けいはんな学研都市マター
今日は、夏風邪で声が出ない中、午後にイオンの4階「こすもすホール」で行われた「けいはんな市民雑学大学」に出かけた。何時もなら「代表」の私が初めに挨拶するのだが、声がでないので「副代表格」の「ごろちゃん」さんに挨拶をお願いした。

講師(市民教授)は福田 菊さんだ。福田さんは国連広報センター(東京)に勤めパレスチナ問題を国連の資料で勉強してこられた人である。昭和11年(1936年)生まれの72歳。講義は、簡明直截、うーん「目からうろこ」も幾つかあった。

福田さんは「別にパレスチナ側の肩を持つ訳ではないが、事実経過をみていると対するイスラエル側にしてやられていると思わざるをえない」と言っている。

先ず、イスラエルを生み出したのはイギリスと国連であり、戦前の「パレスチナ」をイスラエルとパレスチナで分割建国の予定だったが、現実にはイスラエルしか建国していない。イギリスの植民地統治は「黄金則」というのがあって、その国の違う二つの民族グループを見つけ、少数派を後押しする。そこで多数派はそういうイギリスの魂胆を見抜けず、横の多数派に「憎しみ」を抱いて紛争になる。そのことで、その国の力を削ぎながら分割統治が可能になるのである。戦前のパレスチナ統治が正にそれだった。他にはインド、パキスタン統治でもアフリカ植民地統治でも見られ、今でもアフリカで内紛があるのはイギリス統治の後遺症のようだった。

イスラエルを建国したユダヤ人は、ナチスの「ホロコースト(大虐殺)」に会って気の毒だから建国もやむを得ないというのがイギリス、フランス、アメリカ等の「考え方」であり、日本も大方はそういう見方ではなかったか。

ところが、1948年にイスラエルが建国するや否やパレスチナ人が250人ほど住む村の全員虐殺を敢行、次の村に行って「人殺し集団が来たぞ」と叫んで回る。パレスチナ人は250人虐殺事件を知っているので着のみ着のままで逃げ出して、イスラエルは労せずしてその村を手に入れる。こうして475ケ村からパレスチナ人を追い出したのだ。で、弁明の段階では「たった250人しか殺していない、あとは彼らが勝手に出て行っただけだ」と。250人の「ホロコースト」であるのは間違いないのに・・・。後で、イスラエルが深井戸を掘って入植し、周りのパレスチナ人井戸(浅い)を枯らして追い出すという手も使っている。他にも「2ヶ月間その土地・家屋を離れた場合、所有権を放棄したとみなす」と言った無茶苦茶な法律も勝手に制定、それを使って「いわば合法的」に土地・家屋を取り上げていったらしい。

西洋社会は昔からユダヤ人を毛嫌いしている。なのにイギリスも最近のアメリカも「肩を持つ」のは何故か。西洋社会にいるユダヤ人を一定地域に押し込めたい。彼らの財力、頭脳力を利用したい等の「思惑」も働いている、と言う。最近ではアメリカの大統領を決めるのはユダヤ人の財力であり、アメリカのノーベル賞受賞も多くはユダヤ系アメリカ人なのである。マスコミ界も主なところ(例:ワシントン・ポスト等)を牛耳っており、パレスチナ問題の真実がマスコミに出ることはない。大学の先生が、多少とも真実に近くイスラエルを批判するような本を書くと、その先生は勿論、所属する大学宛に「大学を辞めろ、辞めさせろ、昇格等させるな」とメールや封書が山ほど来るようだ。アメリカ政府は国民に対しては「イスラエルは中東で唯一の民主国家だから・・・」と支持する理由を言っている。果たしてそうなのか。アメリカに似た政治制度のみ民主主義というのはおかしいのではないか。

結局、戦後決めた「線引き」は無理としても、少なくとも最近合意されている「線引き」に従い「パレスチナ」を早急に建国することが大切、と思った。別の人類史ブログ記事で「DNA分析では、人類は皆つながっている。国家は人為的につながりを断ち切ったものだ」ということを書いたが、現実の問題をみると、中々「人類、皆兄弟」みたいにいかないなあ、とも思う。

日本ではどうか。ユダヤ人は殆どいない。しかし、戦後いち早く「ロックフェラー財団」が金を出して日本の「エリート層」をアメリカに招いた(留学させた)のは、彼らを通じて日本に影響力あるグループをつくろうとしたことがある。「ロックフェラー財団」は、ユダヤ人の息がかかっている。「留学者」の多くは、日本人の顔をした「イスラエル派」であって、首相候補にも注文を付けれるほどになっているのではないか。まあ、中には小田 実さんのような人もいたが・・・。最後の部分は私の推測である。

「けいはんな市民雑学大学」へ是非お越しを:http://academia.keihanna-city.com/


分析的生活から総合的生活へー縄文人生活ルネッサンスー

2008-07-18 | けいはんな学研都市マター
きのう、けいはんな学研都市の片隅で「産声」を上げた「いいもの連合・家基都(かきつ)」の設立の会にオブザーバーで陪席した。

そこに12,3人のメンバー(4人の執行委員含む)が参加して、人生経験を踏まえて熱い自己紹介を聞かせてくれた。年齢は、定年前後が多い、団塊の世代も1/3位だ。

執行委員4人もここ1,2年のうちに知り合った人たちで、「本来の仕事」も皆違う。
Aさん・・・建築出身、長年の経験で「ムクの木」の住宅が健康にも良いと確信し、シックハウス症候群の住宅と闘っている。健康の基礎は食、ということでB.さんとつながった。
Bさん・・・調理師、フランス料理が専門だったが、みづから食べすぎ、高脂血症となり、がらり伝統日本食に転換、治ったようだ、本物の農業とのつながりも目指している。
Cさん・・・元企業戦士で昨年定年退職、地域に戻って回りにまったく知り合いのいないのに愕然、健康を指導する資格を持っている関係で、健康調理教室でB.さんと知り合う。
D.さん・・・アメリカで長年IT関係、ビル・ゲイツとも接点があった。しかし、この業界は成功者一人、累々たる「敗者多数」と言う。日本に戻り異業種交流でB.さんと知り合った。
これを聞くと、「つながり」の中心にB.さんがいる。

私自身も数ヶ月前に知り合って、私自身、健康ー食い物ー農業ー農村・都市・国土計画のつながり整理で付き合い始めている。この4人を見ると、元企業戦士、花形産業勤務者のようなサラリーマンの典型、個々に信ずる方向に進んでいるが、もう少しつながればよいと考える人たち、と日本の現状に愁い、悩んできた典型が手を結んだという感じである。

別の視点から見ると、現代の壮大な制度(市場制度、官僚制度等)にも疑問を呈している集団とも言える。

我々は、乳児から幼児、青少年時代と複雑な環境に適応するため、色々なことをやっていわば総合的に生きてきたのだが、高校、大学等と「無理やり」文系、理系と分れ、更にそれぞれ細かく分かれて専門分化の道に入ってきた。まあ「分析的生活」に突入と言って良い。

それで定年まで来るのが一般的、定年後は「自由」であるはずだが「慣性の法則」が働いて上手くいきにくい。ここで、得意を生かしつつもう一度「総合的生活」に入ったらどうか、と思う。

そのためには、古代の縄文人の採集・狩猟生活をモデルとしたらどうか、と考えてみる。どういうことか、簡単に言えば、我々の周りの環境について一から我々の五感を主に使って探索し、生活を成り立たせていくということです。そうなると、自然観察ー植物、動物(食べれる動植物の所在、危険な動植物の所在・見分ける方法、天体(四季の移り変わり)、天気(嵐の予測等)・・、四季の採集・捕獲カレンダーの作成・・)「錆付いていた五感の感覚」も甦るかもしれませんね。

しかし、一部、栽培生活ー弥生人生活ーも取り入れざるをえませんが・・・。
まあ、一つの「モデル」「夢」ですね。

私のしごと館と地球環境産業技術研究機構(RITE)

2008-05-26 | けいはんな学研都市マター
私のしごと館、地球環境産業技術研究機構(RITE)は、「けいはんな学研都市」の施設である。昨日、渡辺行政改革担当大臣が、「私のしごと館」を視察して「このまま残すのは無理」と言ったようである。地域住民として「残念」、でも将来、何とか有効活用したいものだ。

それに引き換え一寸元気なのが、地球環境産業技術研究機構(RITE)である。先週、見学する機会があり副所長の木村邦夫さんとも話す機会があった。

木村さんに「バイオ・エタノール」の研究室を案内してもらった。ここで研究しているのは、アメリカのようにトウモロコシの澱粉を使うやり方ではなく、食料にはならず捨て置かれていた草の茎や葉のセルロースを使うやり方で、研究過程でセルロースを分解するバクテリアを発見して、独自のやり方では、世界のトップを走っているようだ。DVDで見聞した説明では、チームリーダーの湯川英明さんが、10年後には10億トンのバイオ・エタノールが世界で使われているだろう、と言っていた。木村副所長は、5年以内にはきちんと実用化技術にしたいし、なるだろう、と言っていた。

木村さんによると、HONDAとも実用試験で協力しているが、自動車メーカーは、エタノールは水と混じるのでまずい、と言っているようで、それなら混じらないブタノールをつくる方向も目指している。セルロースというと木材も原料になり、間伐材や廃材等を原料にすることも考えているが、草と違ってリグニンの処理が難しい、とのことだ。

現在、RITEには140人くらいの研究員がいて手狭になっている。組織形態は民間だが、半官半民、7割は官(経済産業省系)と言う。最近はバイオ関係の仕事が大きくなっている(他に炭酸ガス「処理・埋め込み」技術等もあり)。で、女性研究者が4割と言う。中々活気ある雰囲気である。

私は、地域の掃除で時々雑草刈りをしながら、日本の気候ではすぐに成長する雑草や、剪定樹木等をバイオエタノール製作に活用できないか、と木村さんに提起したことがあった。要は、一定の質の統一と量であるようだ。大量の草を得るには東南アジアに出て行く要もあるらしい。まあ草は牧畜にも必要なので、根こそぎバイオエタノール(ブタノール)用には使えないが、それこそ雑草も何だか「露天掘りの金鉱」に見えてきた。いづれ身近の雑草処理も可能な「小型エタノール製作器」が出来ないか。

こういうことが「けいはんな学研都市」発で出来ると、それも住民にも活気を与え、「地域づくり」に繋がっていくだろう。


けいはんな安全・健康・つながり地域構想メモ

2008-05-26 | けいはんな学研都市マター
私の住んでいる「けいはんな学研都市」の地域SNSで「健康地域構想メモ」を書いてみたのだが、その後、少し考えて、こちらのブログにも書いておきたい。

私のブログの最近を見ると、地域での「健康調理教室」やラジオ深夜便「こころの時代」などに触発されて、安全な食物、安全な農業、健康な生活、健康な地域・・・、などに関心がいっている。

で、地域SNSには、ここでは少し増補しているが、大略次のように書いた。
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けいはんな地域には、知的住民も多く、いい地域にしていきたいと思う住民も多いのではないか。また都市的住民が大半だが農民もいて農地も里山もまだある。その違う働きの住民の「つながり」を育てていくことが大切だろう。

そこで、全体として、住みよい地域の一つのイメージとして「健康地域」をイメージしてみる。健康の三要素、栄養、運動、休養について「けいはんな方式」を生み出していくことを考えてみる。特に栄養、運動について・・・。

例えば、●京田辺市には一休禅師の一休寺があり、そこに有名な「一休納豆」があるので、その栄養価を評価すると共に、地元の農地で大豆を育てて、一休納豆につなげていくと共に「手作り味噌、手作り豆腐」運動も展開していく。(昔、奈良市で鍵田市長が「五徳味噌作り運動」を展開していた。http://www.gurumedo.com/p/L/miso/miso.html

●既にある柿山(木津川市・鹿背山など)からの柿酢、柿ワインを発展させ「けいはんなブランド」とする。

●里山を活用する「放牧牧場」を小規模でもいいから提起し、募集、追及する。
その手作り「地産地消」の牛乳を「けいはんなブランド」とする。

●宇治茶地帯と協力し、福寿園研究所とも協力して「けいはんな茶」とその活用方法を追求する。

●けいはんなの畑地に多様な野菜を展開し、例えば体を温める葱やしょうがなどで「けいはんな」ブランド野菜を追求する。

●薬膳「あわさい」とも協力し、自宅で楽しめる「薬膳講座」等を展開する。


●歩行路を多様に生み出していき、色々なルートで地域をみて回れる意味ももつ「歩け歩け」運動を展開する。

(その後、中国の四川大地震にも鑑み、「安全」は、防災・防犯の意味にも使うべきだし、そのためにも地域住民の「健康」を総合的に追求し、地域住民の「つながり」を豊かにしていきたい!)

(続く to be continued)

「市民雑学大学」-映画に関する12章ーに触発されて

2008-05-25 | けいはんな学研都市マター
昨日、「けいはんな市民雑学大学」第三回講座で市民教授の山下好次さんが「映画に関する12章」を話された。山下さんは、建築家で私より少し若く還暦を越えた段階、若い頃から映画をよく見て、映画に一家言を持っておられる。

講義で出てくる(引用される)映画の多くは私は見ていないが(山下さんのベスト・ワンの「ローマの休日」はさすがに見ている!私もベスト・テン内に入れたい)、逆に私が子どもの頃から見たなあと思っている映画が出てこない。恐らく、ほとんどは山下さんも見ておられるのだろうが、時間の関係で出てこなかったと思う。

で、一寸、思いだすと、小学生の頃(1948年~1954年)、親父に連れて行ってもらい見たのは、「ターザン」シリーズ、ワイズミューラが主演だった。洋画を自ら見出したのは高校時代(1957年~1960年)で、試験のあと必ず友達と行った。金沢の洋画専門館「北国第一劇場」で浅野川沿いにあった。今はもうない。マンションになっている。オードリー・ヘップバーン主演は「ローマの休日」始め全部見た感じである。他に「眼下の敵」「十戒」「老人と海」「白鯨(モビーディック)」「鉄道員」(音楽がいい)などを思い出す。邦画では「喜びも悲しみも幾年月」「戦場にかける橋」など。

昨日、白黒からカラーへの変化とかスクリーンの大きさの変化とかが話題になり、質問で映画音楽のことも出ていたが、後で思い出したことは、本題の映画の前に「ニュース映画」が必ずあったなあ、ということだ。懐かしい。

今後も、DVDも便利だが、映画館に足を運んで楽しんでいきたい。


けいはんな市民雑学大学のPRで奈良へ、美術館へも入る

2008-04-15 | けいはんな学研都市マター
「けいはんな市民雑学大学」の第二回講義等のPRで奈良地域(奈良市域、生駒市域)のマスコミに知らせるため、奈良県庁の奈良県政記者クラブに行った。

ご承知かどうか、けいはんな学研都市地域とは、京都は精華町、木津川市、京田辺市、大阪は枚方市、交野市、四条畷市そして奈良が奈良市、生駒市の8市町なのである。

この8市町をカバーする新聞、新聞の地域版はない。だから、各府県のマスコミに知らせないと、この地域全体に知れ渡らない。そこで、今回、分担で私が奈良県に行ったのだ。まあ今のところ、京都府、奈良県に的を絞り、次に大阪府へ「手」を伸ばす段取りだ。奈良県庁の5階の「記者クラブ」へ行き、時事通信の記者にPRコピーを託した。
「けいはんな市民雑学大学」サイト:http://academia.keihanna-city.com/

帰りに、県庁の隣の奈良県美術館に行った。ミネアポリス美術館提携の浮世絵展である。入場料大人千円、私の前に切符を買っていた私よりやや年配の夫婦は「シニア料金はないのですか?」と聞いていたが、ないようだ。その人は「おかしい、シニアで美術館がもっているのでは・・・」と言っていた。中に入ると、真昼間だったがシニアが半数以上だった。で、何故こんなにも多くの浮世絵がアメリカにわたったのだろうか。そう言えば、建築家のフランク・ロイド・ライトも浮世絵を買いまくっていたようで、有名な「落水荘」も浮世絵の影響とも言う。http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/281cce15f57033bbb29a7f189ff6580c

この展覧会は4月一杯で前半が終わり、作品を入れ替えて5月も続くようだ。

けいはんなワイワイガヤガヤ会(第一回)に参加

2008-04-14 | けいはんな学研都市マター
今夕、第一回 けいはんなワイワイガヤガヤの会 が「交流は創造の母」を旗印に木津川市のハイタッチリサーチ・パークの薬膳レストラン「あわさい」で行われたが、家も近くだし、私たちが始めた「けいはんな市民雑学大学」のPRもあり、出かけた。この会は、「けいはんな新産業創出・交流センター」が薬膳レストラン「あわさい」社長の井原浩二さんとの協力でスタートさせたようだ。「けいはんな学研都市」で生まれ育つ起業家を応援しようとする「会」である。

最初に、起業家を目指す奈良先端科学技術大学院大学(情報学専攻)博士課程1年の黒岩 将君が「学生企業」を目指し、「Evolve 先端科学技術に基づく次世代「出会い」支援サービス」をテーマに発表した。どうも「出会い」支援サービス というのが、いわゆる「出会い系サイト構築」と誤解されかねなくて、先ずネーミングが悪いとの批判があった。

とにかく結婚しない若い男女の理由の一番として「出会いの機会がない」ということを根拠に、合コン・セッティングシステムをIT技術を駆使して立ち上げようとするもののようだ。どうも「?」だ。

第一に、若い男女が結婚しない大きな理由は「出会いの機会がない」という以前に「結婚みたいなややこしいことしなくても優雅に生きていけることになった」ことが大きいのではないか。(これは参加していた友人「とりさん」が示唆していた。)
第二に、IT技術による「ピン・ポイント」相性というのは実態ではないのではないか、つまり過去の見合いをみても、親が決めたからと結婚しても長い間になじんでしまい、多くは「相思相愛」風になってしまうのである。つまり、人間には幅があり、適応力、包容力があることを勘案しなければなるまい。

その起業ミッションが「望む人全てに運命の出会いを」というのだが、運命まで左右するITって何なんだ、と思ってしまった。ITどっぷりなら、そういうことになるのかな。

後の懇親会で、黒岩君に以上のことを率直に言っておいた。即座に返答はなかったが次回のプレゼンの時にどう応答するのかな。