西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

民主党マニフェストの良い部分の実現方策について

2009-08-31 | 時論、雑感
結局、今度の総選挙は自公政権を退場に追い込み、民主党の圧倒的勝利に終わった。かろうじて共産、社民は現有勢力を保った。個人的には、学生時代(1960年代)、京都府政や大阪府政の「社共」による運営を目の前にしてきた世代なので、社共には、もう少し前進して欲しかった。

でも、「小選挙区制」というのは怖いと思った。仮に3党が並立していて、それぞれ33%、33%そして34%の支持率とすると、34%の政党が当選、後の66%は所謂「死票」となる。

まあ、今回の民主党は、そういう状況ではなく40%以上は得ていたから、まあそういこともあるかな、とは思うが、4年前の自民党の「裏返し」だ。

次の4年間にマニフェストが実現しつつないと、民主党は次の総選挙で「しっぺ返し」を受けることになるだろう。

で、民主党のマニフェストでよい部分について、例えば、後期高齢者医療制度の廃止、高校生の授業料無料化、子ども手当ての支給等について、実現方法、財源はどうするのかな、と誰でも思う。

とにかく民主党は、悪しき官僚制を正し、無駄をなくせば財源はある、と言っている。そのため「国家戦略局」をつくる、と言う。まあ法律から整える面もあるので、当面、法律抜きの「国家戦略室」で出発のようだ。

今日は旧政権の概算要求の締切日だが、テレビで財務省の廊下を写していたが、今までは、概算要求の査定をするのは主計局であり、各省ごとに係(例えば国土交通係り等)があって、ここの係長は、各省の課長以上の「権限」を持っていた。

各省もまあ財務省主計局も、担当省可愛さに、去年、今年からの積み上げ要求、話題のモノ、コトについて新規要求はするが、減額要求は一般にしない。まあ、閣議決定で社会福祉予算毎年2200億円減だとか国立大学法人予算毎年1%減などはやむを得ずやってきていた。

今度の「国家戦略室」は、過去の積み上げではなく、全予算の優先順位を国家的見地から「縦割り」を排して決める役割を持つだろう。又「天下り先」への「無駄な」補助金を如何に減額し、排するかを決める役割も持つ。

どういう優先順位を、前例重視の官僚の抵抗を排して決めるか、しっかり見守っていきたい。とにかく「トップ」の総理大臣と「草の根」の住民は、「縦割り」で考えず「総合的」に考えて生活しやすかったら良いのであるから・・・。

医療保険改革とオバマ大統領に思う

2009-08-30 | 時論、雑感
アメリカは日本のような国民皆保険ではない。オバマ大統領は、国民皆保険にするべく取り組んでいる。ところが、これについて政府資金をどこから出すかだが、オバマ大統領は富裕層の増税を打ち出した。

オバマ大統領は、自分も含めて年収25万ドル(概略2千5百万円)以上の「高額所得者」は、少し位は低所得者のため税金を払い貢献して良いのでは、と説得している。

これは、民主党(リベラル派)の政策である。対して共和党は高額所得者の反発を背景に、これに反対、オバマさんの支持率もじりっと下がっている。

だがオバマさんは4年間で何としても医療保険改革をして、全国民(とりわけ低所得層)を救おうとしている。余所の国の話だが賛成である。

日本に引き当てると、後期高齢者医療保険制度を廃止し、医者を増やしていくには(医者の質確保も問題だが・・・)財政出動がどうしても必要だ。

その財政を確保するため、高額所得者(いくら位から高額所得か、は議論がある。アメリカの半分千二百万円、月百万円ほどか。)には一定より多く負担してもらっても良いのではないか。

私など「前期高齢者」だが、年金が手取り月20万円台(妻の国民年金除く、年間300万弱ほど)なのに月2万6千円(1割強)も医療保険金を払っている。月に9千円ほど窓口で払わないと引きあわない。幸い健康で月平均3千円位の支払いで、他者に「貢献」していることになる。まあ、それでもその位なら何とか支払える。

もっと高額所得の人は、是非、更にサポートしてほしい、と思う今日この頃である。

「民主」を中心とした政権の行方、課題

2009-08-28 | 時論、雑感
昨日の『朝日』、今日の『毎日』などを見ると、もう「政権交代」は動かない方向のようだ。「自公」から「民主」中心へ、だ。

しかし、今日の『毎日』の世論調査では、「首相にふさわしいのは?」で麻生さんが15%、鳩山さんが31%だが、「どちらもふさわしくない」が51%で過半数である。また、「民主」支持が「自民」の倍もあるのだが、政策を評価していないのも多いのだ。

つまり、「自公」政権が、あまりにひど過ぎたので「政権交代」を望んでいるが、日本の首相として現在の「民主」党首もふさわしくないし、その政策にも不安をいだいていると言ってよい。例えば、財源問題が詰められていないなど。

私自身から見ると、「民主」がアメリカとの「自由貿易協定」に踏み込むのは、日本農業を潰しかねないし、4年後であっても安易に消費税は上げてほしくない、より長い目では、改憲はしてほしくない等の問題点がある。

まあ、しかし、「いいこと」もあるようだ。そのうち私自身の問題にもなる、後期高齢者医療制度が廃止になることなどである。

一ヶ月後に総選挙のあるドイツでは「二大政党制」は崩れつつある。(今日の『朝日』記事)両党の政策が似通ってきたこと(=大連立はまずいこと)、二大政党以外(FDP自由党、左派党、緑の党、その他)が個別政策のユニークさで各15%から9%、13%、4%の支持を得ており、二大政党のCDU(キリ民党)36%、SPD(社民党)23%で合計の支持率が6割を切っている。

日本では、「自民」「民主」で7割位である。しかし、価値観多様化が成熟社会である。選挙後も、交代政権が後退しないよう、個々の政策で、国民は厳しい目をもつ必要がある。

そして「民主」がダメなら、また「自民」に揺り戻すのではなく、ドイツのように「進化」「成熟」すべきでは、と考えている今日この頃です。

床下、天井裏、壁中までも見えるように

2009-08-25 | 住まい・建築と庭
木造住宅でも、床下、天井裏、ましてや壁中まで見える住宅というのは、少ないのでは、と思う。15年前に建てた拙宅でも、それらは見にくいか見えないようになっていた。それもシロアリが秘かに侵入していたのを早くキャッチできなかった一つの理由である。

で、今回の改修では、前にブログに書いたけれど、構造が見えることも重要だが、床下、天井裏、そして壁中をも見えるようにする。

構造が見える木造住宅ブログ:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/578eca0e20fa641b66b2003cc6e8536b

壁中を見えるようにするため、壁の下15cm位に板をビスで止めて、見たい時にビスを外せば、壁中の断熱材の状態(結露の有無)やシロアリの有無のチェックが出来るようにするのだ。

とにかく「隔靴掻痒(かっかそうよう、靴を隔てて痒みを掻く)」住宅ではなく、五感で全ての空間がチェックできる「掌中化住宅」が大切だろう。

シロアリの研究

2009-08-23 | 住まい・建築と庭
最近、自分の家の補修に関して「シロアリの研究」をネットを使ってやり始めている。

一つの参考になるホームページ:http://www.sinfonia.or.jp/~isoptera/index.htm

ここでは、シロアリは、集団でのみ存続できる虫であり、そういう特徴を掴んで対処すべきとの基本姿勢だ。

その集団を維持する「装置」として「外骨格」と言われる「シロアリインフラ」がある。蟻道(ぎどう)、泥被(でいひ)、群飛孔(ぐんひこう)などである。

泥被(でいひ)とは、シロアリが進んでいく先端部に出来るもので、領域拡大指標とも言える。

たしかに拙宅では、それらがある先には今のところシロアリはいないようだ。

私は、泥被(でいひ)を家守(やもり)の分泌物と誤認していたようだ。その先にシロアリがいないようなのは、「やもり」がシロアリの天敵の一つではないか、と素人的な「仮説」を思いついたためだ。

まだまだ研究は続く。






四年前の政権党のマニフェストを点検せよ!

2009-08-23 | 時論、雑感
「マニフェスト」の比較点検のことが盛んに言われているが、最近、本当に久しぶりに見た「きっこのブログ」で、きっこさんは、4年前の総選挙時のマニフェスト、とりわけ「小泉自民党」のそれを徹底的に点検し採点せよ、と言っている。

きっこのブログ:http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2009/08/post-24e4.html

そうだな、と思う。そのマニフェストで政権についたのだから、その後の在権期間の実績を点検・評価すべきなのだ。

で、思い起こすと4年前は、小泉さんの「郵政民営化」選挙だった。私は「まゆ唾」だったが、世間は浮かれたように小泉さんを「支持」した。

小泉自民党は、郵政民営化は「民営化」の本丸で、それが実現すれば、何でも実現する、みたいなマニフェストだった。景気は良くなるし、雇用も良くなるし、社会福祉も良くなる・・・、という「バラ色」のものだった。

前回総選挙のマニフェスト関連記事:http://www2.asahi.com/senkyo2005/manifesto/

それらが4年後の今日実現したのか。確かに「郵政民営化」は「実現スタート」した。しかし、国民生活が良くなると言っていた部分については、全く、殆ど実現していないのではないか。

こういう小泉郵政民営化の総括を先ずせよ、という国民新党の言い分は、真っ当である。それをやれば、明らかに落第点、そうとう低い落第点なので、現政権に、お引き取り願うのも真っ当である。

で、次は多分、民主党のマニフェストが問題になるのだろう。

庶民としては、厳しい目で見なければなるまい。4年前のマニフェストは、残念ながら保存していない。今の主な政党のマニフェストは、ダウンロードしファイルしている。

今回の選挙がどうなるかも楽しみだが、次の選挙時のマニフェスト点検も更に楽しみだ。現在の政治学はそんなこと、やっているのかな。

奈良女子大・卒後30年同窓会に出席

2009-08-23 | 奈良の思い出(助教授時代)
2005年から奈良女子大学・卒後30年同窓会に出席してきた。

過去ブログ:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/c1d2d31655996bb19cdbb0a9d46397b6

昨日も1979年(昭和54年)卒業の同窓会が奈良ホテルであった。私が参加した過去4回は新館地下の一番大きな「大和の間」で収まっていたが、今回は「あふれて」廊下を隔てた「若草の間」まで使っていた。乾杯の時には、「若草の間」の人々は「大和の間」まで出てきてやっていた。私の席は幸い「大和の間」にあった。

参加同窓生+次回同窓生:文学部65名、理学部51名、家政学部48名 計164名

招待された先生(順不同、敬称略・・・30年前に教官だった人達より)
文学部:千田 稔、丹羽・・、中塚 明、佐藤宗諄、牧田りゑ子、遠藤邦基、上杉孝實、松井春満、森田晴美、杉峰英憲、清水御代明、土居道栄、奥野綾子、山本邦彦、田村しゅく、梶野 啓(16名)

理学部:野口誠之、久米健次、藤原 昇、吉岡恒夫、高木由臣、清水 晃、大石 正、高橋壮二、池口信子、磯部ゆう、西村公臣、野口哲子(?)、和田悟朗、菅江謹一、奥村晶子、山本正夫、木村 優、海純男、池原健二、阿部百合子(20名)

家政学部:堀川蘭子、遠藤金次、梶田武俊、広瀬正明、三好正満、丹羽雅子、相川佳予子、石川 実、平松 毅、今村幸生、関川千尋、近藤公夫、高口恭行、西村一朗(14名) 教員計50名(最高齢は85歳か)  総計214名

昔、「大和の間」で、□テーブルで着席方式で250名を越すパーティをしたことがあるが、今回は○テーブルのため「あふれた」のかな。

最初に、この間に亡くなられた人々に黙とう、実行委員長の桑原祐子さんの挨拶、野口誠之学長の近況報告があって、久米健次前学長の乾杯音頭で宴が始まる。

私は、住居学科のテーブル、先生は近藤公夫先生、高口恭行先生そして私の3人、卒業生は、6人、大学教師1名、中学教師1名、設計事務所(兼大学院生)1名、専業主婦3名(?)だった。卒業生が30名ほどいたから他学科に比べて出席率は「悪い」、この30年間で3名が亡くなっている。幹事のY.さんが色々出席に向け働きかけたが、「介護のこと」「子供のこと」「仕事の都合」等で欠席が増えたようだ。

テーブルでは、ひとしきり、わいわい喋った。皆、卒後30年なので52~53歳で「脂の乗った」年ごろ、それぞれの道で元気にやっている様子が分かって良かった。私のブログを時々見てますという卒業生も二人いた。これも見てくれているかな。

先生方の「スピーチ」も毎年あって今年は、田村しゅく先生(元学長、フランス文学)と遠藤金次先生(元学生部長、図書館長、食物学)だった。

田村先生のは、「老人と海」「赤と黒」「罪と罰」などの「と」の違いについて・・・。
遠藤先生のは、30年~34年前(卒業生の学生時代)の歴史レビュー、ベトナム戦争後のこと、中国の文化大革命後のこと、ロッキード事件等・・・。

他学科の卒業生で話をしたのは、被服学科の小柴朋子さん(東京の文化女子大の先生)、家政学会を通じての知り合いだ。文化女子大には私と同年の田村照子さんがいる。物理学科の三澤文子さん(建築家、専門学校で建築を勉強。夫婦で協力して木質住宅設計の事務所を経営)、ジャーナリズムで奈良女子大出身と知って、注目していた。

最後に、暑い中、全員で記念撮影をして16時頃に「お開き」、次は20年後に50周年があるらしいが、私としては、その時、生きていると「米寿」、出れるかどうか微妙だな、と思う。

「民主」圧勝予測の中で考えること

2009-08-21 | 時論、雑感
『朝日』、『讀賣』などの総選挙結果予測調査では、「民主」が単独で300議席前後となり、「自民」は半減以下か、とのことだ。

これは、前回の「小泉劇場」の「裏返し」の面がある。前回の「小泉チルドラン」に対して今回は「小沢チルドラン」が激増のようだ。

これで良いのだろうか。「一度、政権を変えてみよう」というのは、それは、それで良い。しかし、「民主」に圧倒的多数を与えることが本当に国民にとっていいことなのかどうか。そうは思わない。過半数を一寸上まわらせて、緊張してやらないと次回は又「ゆり戻るよ」というメッセージを与えた方が良いだろう。

では、どうするか。そこが、小選挙区、比例区二票の使い方だ。小選挙区で現政権を退場させるため「民主」を勝たせる投票をしても、比例区で「前進」のため注文をつけるという熟慮した対応が必要ではないか、というのが率直な「思い」である。

普通の五感では分からないが、知りたいこと

2009-08-20 | 色々な仮説や疑問
シロアリ対応をしていて、とにかくシロアリの屋内・木材内行動が普通の五感では察知できないことが大きい、と思った。

そういう気持で、他のことを考えてみると、生活習慣病(癌、心臓病、脳の病気等)の初期状態(体の中)を認知したい、生命も財産も危うくする大地震(地球の中)を予知したい等、誰でも心底知りたいことがあるのではないか。

でも、これらは普通の五感には残念ながら引っかからない。

シロアリは木材を食べる時に音を発するので、その特徴をつかみ、人間の聴覚では捉えられない微弱音を増幅して聞き取るセンサーの開発が待たれる。

生活習慣病や大地震の予知も是非したいものだ。生活習慣病については、一般に「早期検診、早期診断」などと言われるが、元気だと思っているのに「人間ドック」と聞いてストレスを感じ、病気になる恐れもあるので、難しい。

構造が見える木造住宅

2009-08-19 | 住まい・建築と庭
今日は、住宅補修の40日目だ。6月末からやっているので「住みつつやる補修」の住人としても疲れてきた。出費も頭が痛い問題、でも「欠陥」が分かっていて補修をやらないのは、不誠実だ。

今までも柱は、真壁造りで見えるようになっていた。しかし、壁で見えない所に「蟻道」が伸びていた。柱は「四面」が見えるのが一番良い。まあ背割りも見えるが仕方あるまい。

胴差し、梁、小梁など横架材は天井などに隠れて見えないようになっていた。そこに知らず知らずシロアリが忍び入っていたのである。

今度の補修では、出来るだけ柱のみならず横に架かっている構造材も見えるようにする。構造材が見えているということは、光が当たっている、空気の流れが周囲にある、ということも意味している。明るいし、湿気もこもらないし、熱気もこもらない。

シロアリの嫌う環境だ。だから、今後、木造住宅では構造材が見える家が標準になるのではないか。

その意味で、某社が宣伝している「シャーウッド」が大壁造りというのはいただけない。「シャーウッド」とは、元々ロビン・フッドが住んでいた森の名前だ。イギリスのノッチンガムにあった。もし、森のイメージなら人の周りに木々が見えないといけない。少なくと、柱が壁に隠れる大壁造りにするのではなく、柱の二面以上見えている真壁造りにするべきだろう。

金大中さん逝去、享年85歳

2009-08-18 | 時論、雑感
韓国の民主化運動の闘士、元韓国大統領の金 大中さんが肺炎でなくなった、享年85歳である。

1973年の夏、日本のホテルで当時の韓国KCIAに拉致され韓国に引き戻されたが、その後も韓国の軍事的政権と戦い続け、20世紀の最後に大統領に当選、「北朝鮮」に対して「太陽政策」を実践、ノーベル平和賞を得た。

核の持ち込み(米軍による「通過」)を知っていた佐藤栄作のノーベル平和賞と大分違っている、と思う。

冥福を祈る。

総選挙、二票をどう使うのか。

2009-08-18 | 時論、雑感
本日、いよいよ2009年の総選挙が公示され「戦い」が始まった。

それで色々の争点があり本格的マニフェスト選挙の始まりとも言える。

で、前からもそうなのだが、我々には小選挙区と比例区に対する二票を持っているのだと自覚すべきである。まあ小選挙区も比例区も同じ政党に投票するのは、ゴリゴリの人だろう。

そうではなく、もう少し柔軟に考えて、小選挙区は過去からのしがらみで個人本位、つまり自民党や民主党や公明党や共産党になっても、比例区は「しがらみ」にとらわれず将来のことも考えて、別の党に投票することもありうる。それが二票制のいいところだ。

比例区をどう使うかが大切だ。比例区は死票がないのだから是非維持していきたい。どうでしょうか。

「つながり」の豊かな住居の事例

2009-08-18 | 地域居住学
「つながり」の豊かな、の「つながり」として三つ考えていて、歴史とのつながり、環境とのつながり、そして人々とのつながりである。

○水俣病患者・佐々木つた子さんの家・・・歴史→二階つた子室バルコニーから子ども時代遊び、両親(漁民)も働いていた赤碕港が見えること。環境→同じく二階つた子室バルコニーから不知火海が見えること。人々→同じく二階つた子バルコニーから下の道を行きかう子ども時代からの友達、近所のおばさんと会話が交わせること。

○ユーコート(京都、48戸のコーポラティブ住宅)・・・歴史→平安時代の寝殿造りに似た配置。環境→共用庭に池がある。住棟に「つた」が這い上がっている。人々→寝殿造りの「釣り殿」の位置に集会所がある。

○つなね(奈良、私も「書斎」を持つ23戸のコーポラティブ住宅)・・・歴史→「つなね」という名称自体、『日本書紀』に由来する。環境→雨水を貯めて撒き水等に利用。人々→住みだしてから集会所の設計建設。色々のイベントあり、花見、鯉のぼり上げ、夏祭り、持ちつき、忘年会など。

○自宅(京都、OMソーラー住宅)・・・歴史→「思い出し・思いいれ」の住居。環境→太陽エネルギーの利用(OMソーラー)、浴槽湯のトイレ流し水への利用、緑との「つながり」を意識した窓の配置等。マイナス面→シロアリの発生。人々→前室を「交流室」と想定。親戚が泊まれる部屋。

マイナス「つながり」●超高層住居・・・歴史→ほとんど百年以内のもの。環境→地上の豊かな環境と切れている。人々→地上の人々、近所の人々との「つながり」が希薄。

こういう風に三つの「つながり」の視点から各住居を分析、位置づけしていきたい。

イエロストーン公園へ狼を放つ

2009-08-16 | 色々な仮説や疑問
昨日、衛星テレビだったかBshiを見ていたら、イエロストーン公園の狼が絶滅してから、鹿などが爆発的に増加し、元々の生態系が崩れてきたのに対して、カナダから狼を人為的に導入して元々の生態系に戻るかどうか観察調査しているらしい。

日本でも、日本狼が明治に絶滅してから山間部では野生の鹿や猪が猛烈に増えて里の農業や山の林業にも影響を与えている。

前に日本でも狼を復活させたらどうか、鹿や猪などを食べてくれるが殆ど「里」には影響ない、と東北大出身の先生が『学士会会報』で論じていた。私が紹介したことがある。狼は日本では肉食系動物の「頂点」にいたのだ。http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/602c238c428d62ac90eabe82886fd594

まあ熊は、「準頂点」にいて、ようやく保護の機運も出てきている。http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/c637eaabffbb3a565f01a6120db6126d

まあ日本は、人口が「密集」しているからイエロストーン公園のようには直ぐに実験できないかもしれない。今はイエロストーン公園の実験に注目だ。
イエロストーン公園とオオカミ:http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0409/wolf.html

日米の対等関係と自衛隊問題

2009-08-16 | 時論、雑感
今度の衆議院選挙の外交問題で日米関係はどうなるのか、も問われるだろう。
自公は、日米同盟強化と言っているが、今までのように日米安保条約に基づく「対米従属」の継続と言ってよい。

民主は、文字面では「日米対等関係」の構築、と言っている。日米安保条約は認めるが、地位協定(米軍人の日本での犯罪捜査や裁判など)で日本主体などの方向のようだ。連立予定の社民との関係もあるだろう。

共産は、元々「対米従属」の安保条約廃棄、「日米友好条約」締結の方向だ。1960年の「安保闘争」に一学生として参加した私としては、一番分かりやすい。ただ、現実が大きくなっているから、過渡期がどうなるか、心配だ。

ところで、関連で自衛隊は、1950年の朝鮮戦争に関連して、警察予備隊、保安隊を経由して出来たものだが、これもアメリカの指示(押し付けとも言える)による。けっして日本が主体的につくったものとはいえない。だから、民主が「日米対等関係」というならば、この問題も今後どうしていくのか、きっちりさせる必要があるだろう。

久しぶりに色々の党のマニフェストを検討している。