西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

ベルヌーイの定理(教養の問題)

2006-06-07 | 住まい・建築と庭
ベルヌーイの定理は流体(空気や水)力学において、流線にそって、移動する流体の挙動を記述する式である。ダニエル・ベルヌーイ (Bernoulli 1700-1782) によって1783年に発表された。エネルギー保存の法則を定常流の流体の運動に適用したものである。
これを説明するのに、重い飛行機が何故浮かぶのか、野球のボールは何故カーブするのか等を利用するとわかりやすい・・これらは皆空気の流れに依存しているのだ。空気の流れが速い方に力が働くのである。これは建物に風が、特に台風などが襲うときに何故屋根が吹き上がるのかの説明に誘う。金沢出身、旧制四高から東大を出て東工大教授を勤めた建築家・谷口吉郎さんの学位論文は、デザインに関するものではなく、屋根に風が吹いたときの力の働き具合を明らかにしたものだった。



年齢の言い方色々

2006-06-07 | 言語・字・言語遊戯
・『論語』によると孔子は十五歳から七十歳までを区切って次のように言っている。
「子曰、吾十有五而志乎学、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳順、七十而従心所欲不踰矩、」ここから15歳を「志学(しがく)」、30歳を「而立(じりつ)」、40歳を「不惑(ふわく)」、50歳を「知命(ちめい)」、60歳を「耳順(じじゅん)」70歳を少し長いが「従心所欲不踰矩(心の欲する所に従いて、矩を不踰ーのりをこえずー)」と言っている。私は「耳順」であり、「聞き上手」にならないといけない。
・戯言に「五十、六十ははなたれ小僧、七十、八十は働き盛り、九十になって迎えが来たら百まで待てと追い返せ」と言う。私は未だ「はなたれ小僧」である。
・歳のお祝い:60歳「還暦」、70歳「古希」、77歳「喜寿」、80歳「傘寿」、88歳「米寿」、90歳「卒寿」、99歳「白寿」そして108歳「茶寿」である。私は未だ「還暦」を越えたばかりである。

エレベーターの問題、住棟階数の問題

2006-06-07 | 住まい・建築と庭
東京港区のマンションでエレベーターが急に動いて高校生が天井とエレベーターに挟まれて死亡するという事故が起こった。日本中に無数にあるエレベーターを考えると、こういう事故が起こる確率は大変小さいとは言える。しかし、エレベーターがなければ、階段だけであれば「エレベーター事故」はゼロなのも自明のことだ。まあ、しかし、それでも「階段の事故」がありうるから「事故ゼロ」というわけではない。娘家族はマンションの4階に住んでいるが、10歳の孫(男の子)は、自ら階段で上がり降りしているらしい。私は「体力維持、省エネそして事故確率」の上で出来れば階段型(常用エレベーターなし)の4階建てくらいまでにしたら、と言っている。

和田義彦氏の芸術選奨文部科学大臣賞取り消し

2006-06-07 | 時論、雑感
作品が盗作ということで、和田義彦氏の芸術選奨文部科学大臣賞が取り消された。前代未聞である。イタリア人画家アルベルト・スーギー氏の作品とそっくりだった。
自然科学における「データー偽造」と言い、絵画の「盗作」と言い、情けない。自分のアイデアがないのなら、仕方がないのに、つい他人の面白い考えを盗もうとしたり、ありえないデーターをつくってしまう。これらが起こるのは個人の「名誉欲」の問題であると共に過酷な「競争」の現実があるのではないか。