西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

畠山鈴香(33、秋田)と村上世彰(46、東京)

2006-06-06 | 時論、雑感
ここ1,2日のニュースのヘッドライン人物は、この二人、畠山鈴香(33、秋田)と村上世彰(46、東京)である。前者は「子供殺し」の容疑、後者は「インサイダー取引容疑」だ。「地域空間」での問題と「会社空間」での問題の最近での典型とも言えよう。畠山問題は、弱い立場の子供をターゲットにしている典型だし、村上問題は、「ホリエモン」問題に続く「金を右から左に動かして稼ぎ庶民に損をさせる」頭でっかち(たまたま二人とも東大卒)の典型だろう。村上氏は簡単にインサイダー取引を認めた。ここが「ホリエモン」との違いだが、故意か過失かによって「天と地」である、故意なら投資家からも完全に見放されるだろう。過失に持ち込めばある意味で「被害者」面が出来、「ホリエモン」に罪をなすりつけられる。よくもまあ考えるものだ。「頭の良さ」の悪利用である。
こういう問題がなくなる社会こそ皆で追及し獲得実現していくべき社会であろう。

書院造りと明窓浄机、鰻の寝床と間口税

2006-06-06 | 住まい・建築と庭
寝殿造りは現存せず、図面で知るのみだが、書院造りは、ほぼ室町時代に出来上がり、江戸時代を通じて広がり、現在も庶民住宅まで取り入れられている。
その住み方イメージとして「明窓浄机(めいそうじょうき)」ということがある。それが成り立つためには、日ごろの維持管理が行き届いていないといけないことと空間装置としては「蔵」があって当面不要な設えは片付けられていることがあるだろう、と話しておいた。
江戸時代の町家の間口が狭く、奥行きが深く「鰻の寝床」になるのは、間口の幅で税金をかける「間口税」のためではないか、とも話しておいた。(『建築史』)

芒種(ぼうしゅ)

2006-06-06 | 時論、雑感
今日は二十四節気の「芒種」である。前に高岸亜衣子さんの結婚式があった5月21日が「小満」だったから一つ「節気」が進んだわけだ。(ブログ5月21日参照)「芒種」は辞書によると「稲・麦など芒(のぎ=花の外側の穎(えい)の先端にある針状の突起)をもつ穀物の種をまく時期とされていた」のだが、今はもう殆ど田植えが終わっている。昔は、梅雨に入る今頃に田植えがあった「名残」とも言えよう。次はいよいよ「夏至」である。