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大震災6周年、マスコミは反省を

2017-03-12 15:19:50 | ニュース
大震災5周年から1年経って、報じられる内容にほとんど差がないように私は感じた。1年前に私が感じたのは2万人以上の犠牲者が出たことについて、踏み込んだ調査分析がされてないことへの失望だった。今年もあるとすれば復興が地域や世代によって差が大きくなったことへの危機感が報じられたが物足りない内容だった。

同じ指摘の繰り返しだがマスコミ報道は依然として原発事故偏重だったと思う。ここまで来るとマスコミは自社の主張の前に2万人の命を軽んじていると考える。

報じるべきは、「地域ごとに何が問題で死ななければならなかったか、どうすればもっと命が救えたか、そのうち自治体等とコミュニティの役割と責任は何だったか」ではないのか。この問いかけに自治体はどう分析し対策を打っているか、自治体ごとの考え方の違いや問題は何か、対策の進捗度合い等々。地域住民の関わり具合との関係はどうなっているか。

このような地道な調査報道が効果的な地震対策を作る貢献をしたはずで、地域の特性にあった復興を助ける役割を果たすと思う。残念ながら私の目に入って来る報道は大きな防波堤についての工事の遅れとか住民の対立、取り残される高齢者などが散発的に脈絡なく報じられる。復興がうまく行ってないという印象だけが残る報道だ。

このところ頻繁に報じられた原発事故による避難民が受けた学校や職場でのいじめは、マスコミが放射能汚染について過剰に不安を煽ったことも一因している。無知な親や学校の教師の多くはマスコミ報道の影響を受けた結果と推測する。残念だがマスコミにはそういう反省が余りないのだ。社会の木鐸なんて言うのはもはや死語だ。

被災地に戻って必死に復興に取り組む多くの人達や、原発事故現場でも開発事務所でも廃炉の為に働く人達を前向きに元気付ける報道がもっとあるべきだ。彼等は難解な問題や苦難に立ち向かい戦っている人達だ。「高齢者の震災復興」や「原発廃炉」、彼等は皆同じように世界的に困難な問題に取り組んでいる。ケチをつけるばかりでなく、そういう人達を助け輝かせる報道をして欲しいと祈る。■
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