かぶれの世界(新)

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人物観察(2)

2014-12-23 22:47:42 | 日記
孫の通う幼稚園の発表会を見に都心に行った。長男夫婦が住んでいる最寄り駅と勘違いして大崎駅で下車、出口の派出所で聞いて間違いと分かり大井町に向かった。発表会は品川区立「キュウリアン大ホール」であった。ビルの下層部はスーパーや電器量販店で、上層部が区のホールという最近見かける自治体設備と民間会社相互乗り入れで、駅の2階に繋がっていた。

ホールの入り口が分からずうろうろしていると制服姿の幼児を連れた若いお母さんを見かけた。私と同じで入り口が分からないのかと声をかけ、一緒に歩いて専用の入り口を見つけてホールに上がった。文字通り大ホールで後方のシートはがら空きだった。驚いたのはどのお母さん達も若くてお洒落だった。私の住む府中の子供連れ若奥さん達に比べると別世界のママ達だった。

私は俄然やる気が湧いてきた(何のやる気か分からない)。4、5歳の幼児は概して女の子の方が大きくてしっかりしている様に見えた。中には凄く可愛い女の子がいて、どんなに綺麗な母親なのか気になって目で追うと普通の顔立ちでちょっとがっかりした。全く何しに来たのか分からない。

私は自分の子供の行事に殆ど参加しなかった。3人の子供合わせて幼稚園の学芸会が一度、小学校の参観日が二度、高校の卒業式が一度、大学の卒業式が二度だけ。しかも最後の大学の卒業式は息子は出席せず、もうこういう機会は二度とないと思い私達親だけ出席した。運動会も一、二度行った気がする。

今、息子夫婦が子育てに一生懸命取り組んでいるのを見ると、私は何もしなかったことを思い出しもっとやってやれば良かったといつも胸が痛くなる。言い訳でもあるが、私は全てを仕事に注ぎ込んだ。その結果、得たものもあれば得られなかったものもある。今頃になって得られなかったものが貴重で大事だったのではないかと時折考えることがある。どっちにしてももう手遅れだが。

2月に生まれた二人目の孫は順調に育っていた。初めは知らない人ばかりで殆ど表情が無かったが、発表会が終わる頃は父親にあやされて笑顔を見せ、音楽に合わせて身体を揺らせた。彼の兄と違って一重瞼でクールな顔つきだ。彼には彼の人生が待っていると思った。

昨日散髪に行った。今日の発表会に備えて少しでも若く見せようと思ったからだ。待ってる間隣に座った老人と並んで鏡に映った私の顔を見比べて驚いた。最初凄く年寄りだと思った老人の顔と私が変わりないことに気が付いた。特に豊齢線が大峡谷みたいに深くてがっかりした。こんなクソ老人が孫と同じ幼稚園に通う幼児のお母さんに見とれるなんてバカみたいだが治らない。■
コメント
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