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かぶれの世界(新)

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チョット一休み ラ・ラ・ランドを見る

2018-09-08 16:45:02 | 映画
小雨が降ったり止んだり、外に出ようにも何にもできない、やる気もしない一日。台風に地震などなど、ニュースを見るだけで肩に力が入る日が続いて疲れた。大リーグ中継で大谷君が凄いホームランを打った昼食後、ベッドにひっくり返って映画「ラ・ラ・ランド」を見た。

2-3年前にアカデミー賞を取った映画を、アマゾンの会員に提供する権利で無料で見た。普段は2時間以上のミュージカル映画なんてダブルにかったるくて絶対見ない。ミュージカルは学生時代の「ウェストサイドストーリー」以来50年余り見てない。

だが、今日は何しろ暇だ。半分ウトウトして見たので、粗筋さえよく覚えていない。主演の男女の顔は見たことがあった。所々のシーンが筋道の進行と繋がらないが、90年代に過ごした米国を思い出させてくれ懐かしく思った。それが映画の興味を繋いでくれ、途中で投げ出さないで最後まで見た。

男性の主人公が50-60年代のジャズにはまり込み、ビジネスとして現代人に受け入れらず苦戦するシーンは共感する部分であった。かつてのスタイルのままでは年寄りばかりがお客で将来がないと説き伏せられるシーンは少し胸が痛くなった。高齢者にも無理がない筋立てだった。

主人公の2人が駐車した場所を忘れ広い駐車場を歩き回るロマンチックなシーンではある記憶が甦った。現実はスーパーの老警備員に見とがめられ、訳を説明して一緒に車(カムリ)を探して貰った。小一時間かかってスーパー(セイフウェイだった)の周りを一周してやっと見つけたものだ。

プラネタリウムの幻想的なシーンは府中市の自宅の近くで、サントリー工場に燐接する公園の古いタイプのプラネタリウムを思い出した。すぐ近くの五藤光学研究所の技術を使って作られたものだ。記憶では30年前頃に子供を連れて行き、最近は家内が孫を見学に連れて行ったはずだ。

こうして映画とは関係ないことを思い出しているうちに後半に入り、女主人公が独り舞台に挑戦して失敗する辺りから自然と映画に引き込まれ集中して見た。映画は回想と現実がごちゃ混ぜになって多少混乱したが、最後に微笑を交わして別れて行くシーンになって改めてこれは映画だと気付いた。

私には音楽とか舞台とかどれもこれも踏み込み不足に感じてちょっと物足りなかった。映画の7割は真面目に見ておらず素人と断っても評論する資格はない。多分、何部門もアカデミー賞を取ったというから良い映画なのだろう。少なくとも暇つぶしにはなった。■
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ツールドフランスの亡霊

2018-01-17 18:21:30 | 映画
午後アマゾンのプライム映画を見て、ツールドフランスの亡霊を見た気分になった。映画「疑惑のチャンピオン」は米国自転車界の英雄だったランス・アームストロングがドーピングにはまり、やがてチャンピオンになり7連覇を飾ったが、引退後にドーピングが発覚しタイトルを全て剥奪されるまでを描いたものだった。

私はNHKが力を入れて報道を始めた頃からツールドフランスをよく見るようになり、伝説の名選手イノーが引退して当時としては珍しかった米国出身のレモンが活躍する姿を見てツール・ファンになった。そして2000年代にアームストロングが圧倒的な強さで勝ち続けた。彼が引退後にそれまで忠実なサポート役だった米国出身のランディスが勝った時は珍しく感傷的になったものだ。

ところが、その後に栄光は全てドーピングで得た勝利だと発覚した。毎年夏になるとツールを楽しみにしていた私は酷く失望し、それ以降ツールに関わる全てのニュースに耳をふさぎ、実際に何が起こっていたのか知らなかった。映画を見て初めてドーピングを始めたきっかけや、チーム全体を巻き込んだ不正だったことを知った。ツールドフランスのニュースをシャットアウトしたほんの5年間が凄く昔に感じ亡霊を見ているようだった。

その代りといったら何だが、2003年に早期退職し実家に一人住む母をケアするようになった数年後、母が中国製のマウンテンバイクを買ってくれた。田舎に戻った時はその自転車でツールをイメージしながら往復100km程度の近郊の町や、標高850mの出石寺とか瀬戸内海沿いの山腹にある家内の実家までサイクリングした。この数年は脚力が衰えもう山登りをやり切る自信はない。クロスバイクでしまなみ海道を通って今治尾道間往復に何度か挑戦したがやり切れなかった。昨秋やっと今治尾道往復を走り切ったが、多分これで最後になると思ったものだ。

映画では自転車の競技としては丁寧に描かれていなかったので、リアル自転車ファンにはつまらないかも知れない。ツールドフランスに7連覇する前に深刻なガン闘病生活に打ち勝ったことまで評価されなくなったのは寂しい。全盛期(そう言って良いものか分からないが)だった頃に離婚し後に歌手シェリル・クロウや女優ケイト・ハドソンとの結婚が噂され浮名を流した。私には亡霊みたいだけど、結構人生を楽しんだのではないだろうか。■
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映画の好みが変わった

2015-06-06 23:49:50 | 映画
痛風は日に日に良くなっている。3週間も続いた半径10mの不自由な生活から来週にも解放されそうだ。きっかけになった親指の生爪はがしも治ったようだ。この間ずっと家にこもり外部との窓は新聞やインターネットとたまにかかってくる電話で、残りの時間はテレビを見た。自分でも意外なのだが、本を読んだり音楽を聞いたりしたいと思わなかった。ということは、日の半分近くはテレビばかり見てた。

何か特別なことが無い限り、昼間はテレビショッピングかドラマの再放送、ケーブルTVの古い映画の放送しかない。時間潰しの為に以前見たことのある映画を見たり、選択肢ゼロで仕方なく古いドラマを見た。こんなだらしなくて情けない3週間の生活は久し振りというか、余り記憶がない。何ともやる気が起こらないのだ。多分、2日に1本は映画を見たと思う。

そうしているうちに映画の好みが変わったことに気が付いた。今迄も何度か好みは変わったが、好みの殆どは洋画、殆どはハリウッド製だ。時々の気分で西部劇だったり、社会派ドラマだったり、ラブコメディだったりした。近年は田舎の独居老人生活が長くなるにつれ、地味で渋い内容で日本では受けそうにない映画に惹かれる様になった。今回、見た映画の中で「セクレタリアト」と「しあわせの隠れ場所」に強く惹かれた。今迄にないテーストだ。

3人の子持ちの主婦(ダイアン・レイン)は相続した牧場を素人経営し史上最強の競走馬「セクレタリアト」を育てる。2本目は中西部の裕福な家庭の主婦(サンドラ・ブロック)が養子にした黒人少年がやがてアメリカン・フットボールのスターになる物語だ。どちらも中年の専業主婦が躊躇することなくやるべき事をやり抜いて、結果的に厳しい競争の男社会の中で凄いことをやり遂げるストーリーだ。不安を押し隠して自ら信じることを淡々とやって行く姿が美しかった。

この映画でサンドラ・ブロックはアカデミー主演女優賞をとったので地味な映画という訳でもないかもしれないが、派手なアクションが無く感情の起伏を抑えた渋い筋立てになっていると私は感じた。二人の女優が演じた主役の共通する特徴は、自らを信じる強い意志(裏返しに不安もあったと思う)だと思う。それが映画ならではの美しい中年主婦に颯爽と演じさせた所に、爽快さを感じたのかもしれない。日本人女優さんに出せない味だ。

米国に単身赴任した時にもケーブルTVでこの手の映画を繰り返し見た。最も記憶に残っているのが、人生の終わりに近づいた老人が死ぬ前に兄に会いたいと、車を運転できないので無謀にも芝刈り機に乗って野宿しながら長い旅に向かい色々な人に出会い最後にあばら小屋に住む兄に会うという物語だった。何度も再放送されていたので、米国にもこんな地味な映画を好む層がいるのだと思った。だが、多分この映画は日本で流れることはないだろうと思った記憶がある。

話しは脱線するが、この3週間テレビを見るだけではなかった。マーケット動向をネットや新聞でいつもと変わらずウォッチした。色々なソースから市場動向を調べコンピュータ処理する作業をルーチン化しておいたこと、それと一瞬で総括してくれる管理ソフトがあるからだ。或いは金儲けだけは病気でも無関係なのかも。複雑な作業もルーチン化して体の一部にしておくと、やる気が起こらぬ時でも自然に手が動くものだ。最後に、映画の好みは渋めに変わったが、女性の好みは一貫して益々広がるばかりだ。■
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Avatarあれこれ

2010-01-28 22:24:18 | 映画

封切後たった39日で話題の3D映画「アバター」が全世界映画興行収入記録を更新したとのニュースを見て、珍しく家族全員の意見が一致して昨日近所にあるシネコンに見に行った。

朝8時半頃に散歩を兼ねてシネコンに行くと、9時開場前にエスカレータの前に一人並んでいるらしき女性がいて、聞くとこれから待つのだという。9時半頃にもう一度行ってチケットを買ったが、その時はもう中央の見やすそうな席は売り切れていた。

一旦出直して上演開始の11時過ぎ頃家族揃って出かけるとロビーは人ごみで一杯、早めのチケット購入は正解だった。女性割引の日だそうで、中年女性の姿がやけに目立った。

「吹替え版アバター」が上映される観客数50-60人程度で小さめのスクリーンの場内に入った。3D用メガネを付けてみると、近眼のメガネの上からだと収まりが悪かった。透過率がかなり低くスクリーンが暗くみえたが、メガネの上から押し付けると少しは明るくなった気がした。

映画はストーリよりも3次元映像そのものに現実感があってインパクトがあった。ネットの書込みの中に映画の世界に「入り込む」感覚を感じるとの投稿があったが、私も同じような感覚を経験した。特に高所恐怖症の私は、絶壁や木の枝から下を覗き込むシーンで、何度か自分の体が硬くなるのが分かった。平衡感覚が微妙に狂ったのか、途中でトイレに立ったとき足元がふらついた。

筋立ては娯楽作品らしく適度に複雑でなく、比喩的に言うと宮崎駿の「もののけ姫」の環境保護を思わせるテーマと、アンチテーゼとしてベトナム戦争時米軍の最新鋭兵器でベトナム兵が潜む森を焼き尽くすような展開で、自然と一体となった原住民が打ち勝って終るみたいなストーリだった。

ベトナム戦争を持ち出すのはチョット古臭いかもしれない。息子によるとアメリカン・インディアンを原住民のナビ族に喩える見方もあるそうだ。いずれにしても通常の映画よりやや長めの2時間50分が気にならず楽しめた。その理由の大半は映像自体の魅力ではないだろうか。

ところで商業用3D映画は初めてということではない、1020年前に2度見たことがある。一度目はディズニーランドでマイケルジャクソンのショー、二度目は新宿南口の高島屋にあったアイマックス・シアター(ネットでは見つからなかった)。娯楽作品としては格の違う出来栄えで比較にならないが。今回も出来ればアイマックスで見たかった。

その時の記憶では、通常映画用のフラットなスクリーンより、楕円形で取り囲むようなスクリーンの方が3D映画の遠近感をよりインパクトをもって表現できるように感じる。今後3D映画が増えるに従い、シネコンでも取り入れていくのではないだろうか。

もう一つ3Dメガネは透過率が低く、長時間かけるのはわずらわしい。メガネを使わない3D映画が出来ないものだろうか。昔勤めた会社の研究所でホログラムによる3次元映像や、スクリーンを振動させ3次元映像を映す方式のデモを見たことがある。何れもメガネは不要だがスクリーンの大きさが課題だった気億がある。最後に私の理想は下から覗くとパンティの色が分かる3D映像だ。■

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寅さんとマドンナ

2005-09-25 23:10:56 | 映画
何度も見て筋が分かっているのに再放送されると思わず見てしまう。私も多くの熱心な寅さんファンの一人だ。先週NHKで放送された「男はつらいよ~私の寅さん」も見てしまった。その時の解説によると寅さんが惚れるマドンナには「憧れのインテリ」と「日々の生活を健気に生きる」女性の二つのパターンがあるそうである。どちらも堅気の女性である。

寅さんはインテリ女性が大好きである。インテリ女性に対して寅さんは筋書き通りというか役柄通りというか、馬鹿だけど憎めない、最後に住む世界が違うことを思い知らされるちょっと淋しいピエロになる。インテリではないけど一生懸命生きている可憐な女性にも簡単に惚れるが、同じ世界に住むいい男が来てかっさらっていく。寅さんシリーズで繰り返されたお決まりのパターンだ。それはそれで見て楽しめる。

私はその中で浅丘ルリ子の演じる売れない三流歌手「リリー」を相手にしているときの寅さんが特に好きだ。解説を見て何故私がリリーといる時の寅さんが好きなのか判ったような気がする。リリーといる時の寅さんは別の人格になる。まるでシリアスな映画で演じているような存在感のある横顔が出て来るのである。リリーはどちらのタイプのマドンナにも当てはまらない。

二人は同じ「堅気じゃない世界」に住む分かり合った者同志の会話を交わす。すると寅さんが酸いも甘いも心得た頼りになる訳知りの大人になり、ハンフリー・ボガードとローレン・バコールの渋い会話になる時がある。その時二人の間にはこの先どうなるかわからないという緊張感が出てくる。映画が全く違ったテーストになる。自分とは全く違う架空の世界への私の憧れかもしれない。■


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