大10同好会

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勤皇僧・月性(1817~1858)(土井)

2007年12月11日 13時52分49秒 | Weblog
幕末の詩僧・釈 月性は字は知円、清狂と号しました。
私の実家から車で10分位の周防の妙円寺の住職でした。
漢籍詩文を豊前の恒遠頼母(つねとうたのも)に学び、後に大阪の篠崎小竹の塾に入り塾頭になりました。
キリスト教の侵入を憂い、「仏法護国論」を著して仏法の布教に努めました。
また多くの名士と交わり、尊王論・海防論を唱えました。
何故ここに月性を取り上げたかというと、10代の頃からその詩を諳んじていましたが、今回詩吟の教本を開いたら、月性の漢詩が載っており、それが自分の憶えていたものと微妙に違っていて興味を新たにしたからです。
漢詩ですが読み方に従って記憶と教本を列記してみます。

記憶
  少年志を立てて郷関を出る
  学若し成らずんば死すとも帰らじ
  骨を埋むるあに唯に墳墓の地のみならん
  人間(じんかん)到る所青山あり

教本
  男児志を立てて郷関を出ず
  学若し成るなくんば復(また)還らず
  骨を埋むる何ぞ期せん墳墓の地
  人間到る所青山あり

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