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幕末の歌僧・月照(1813~1858)(土井)

2007年12月13日 10時35分39秒 | Weblog
昨日の好天から一転して、朝からの雨が冬の様相を深めています。
振り返ると今年も後2週間余りとなりました。
今日のテーマ月照は大阪の人で、幕末の志士の一人、京都清水寺成就院の住職でした。
俗姓は玉井、名は忍向、熱烈な尊王攘夷論者で近衛忠煕(ただひろ)・西郷隆盛と結んで倒幕に奔走、幕府に睨まれて隆盛と共に薩摩に逃れました。
しかし薩摩の藩状が俄かに一変して身の置き所がなくなりました。
友情の厚い隆盛は月照と手を取り合って薩摩の海・錦江湾に身を投じました。
同乗の人達によって助けられましたが、隆盛のみが蘇生し、月照は帰らぬ人となりました。
その後、維新の大業を果たした隆盛は明治七年帰国して、月照の十七回忌供養を営みました。
その時詠んだのが以下の詩で、昨日も教わり、次の発表会のために練習しているものです。
これも漢詩ですが読み方に従って記してみます。

    亡友月照十七回忌辰の作
   
    相約して淵に投ず後先無し
    あに図らんや波上再生の縁
    頭を回らせば十有余年の夢
    空しく幽明を隔てて墓前に哭す
   (山の下に豆を書くあにの字が出てきません)

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2 コメント

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西郷南洲 (たか)
2007-12-14 21:53:59

月照十七回忌  西郷南洲
   
相約して淵に投ず後先無し(あいやくして こうせんなし)
豈図らんや波上再生の縁(あにはからんや 
頭を回らせば十有余年の夢(こうべをめぐらせば=思いめぐらせば  
空しく幽明を隔てて墓前に哭す ( こくす

詩吟同好者より

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見つけました (土井)
2007-12-15 21:51:12
たかさんのコメントに豈の字があったので娘に手伝ってもらって再挑戦して探してみました。
それでも手書きしても、出て来た字の中にありません。
それで手書きの途中で探しながら見ていたら表れました。
不思議なことに書き終わった時点ではまた消えてしまいます。
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