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警察の取調べ(体験)(土井卓美)

2015年03月08日 10時29分48秒 | Weblog

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99%以上の裁判は順当に行われていると思いますが、極稀にはどうも納得のいかない首を傾げるような事例も見受けられます。
どう見ても誰が見ても黒だと思われる一件が証拠不十分とかその他の理屈で無罪になることはある程度日常茶飯に起こります。
反対に実際にはやっていなくても無実の罪に泣かされる人も偶には出てきます。
その前者の例では政治絡みのものが、後者は善良な市民の場合が多いようです。

そこで必ず取り上げられるのが警察の捜査のあり方で、厳しい非難を浴びることになります。
先日もある若い市長の裁判で似たようなことがあり、ふと私自身のことを思い出しました。
もう15~6年も前のことになりますが、突然「○月○日○時に大垣警察署、担当○○の所に出頭して下さい」という通知が来ました。
行くと2階ですというので、上がっていくと左側は大きな仕切りのない勤務室、右側にはドアの開いた小部屋が並び皆机の上にはあのアルミキャップの電気スタンドが置かれていてテレビや映画の場面そのままでした。
小部屋を横に見て奥のそれとは違った部屋に通されました。
係りが2人入ってきて自己紹介して出した名刺は巡査部長と係長でした。
はじめは世間話や会社のことを聞かれたりでしたが、話している内に私名義で大垣市役所に提出していた補助金の申請書が、ある通報によって、不正(詐欺容疑)と判断されたのだと分りました。
先方も呼び出しを掛ける前にはある程度裏を固めていたようで、計上した納入価格が世間相場より若干高いことまで言って段々高圧的になってきました。
私としても価格差は常識の範囲内、手続き、主旨にも何の問題もないので一歩も譲らず高圧的に対応しました。
すると係長が突然大きな声を上げて「バン」と机を叩きました。(これもテレビや映画の場面そのまま)
私はそれより大きな声を上げて「バーン」と机を叩き返しました。
何事が起きたかと思って外で勤務中の一人が部屋のドアを開けて覗きましたが、様子を確認するとまたすぐに閉めました。
これ以上話しても埒が明かないので実務担当者を呼んでくれということになり、電話で昼食場所に営業主任を呼んで午後2人で出直しました。
一緒に部屋に入ろうとすると貴方は外で待っていて下さいと断られました。
結局当方に落度のないことが認められ、その時は2人でホッとして署を後にしました。
しかし後から考えてみるとあの時、呼び出された往復の交通費も日当も謝罪の言葉さえもなかったことに無性に腹が立ってきました。

入る時には気が付かなかったのですが出るときにふと見ると部屋の看板は「知能犯」となっていました。


プランターのベゴニア