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「残暑」と「秋暑し」(土井卓美)

2012年09月13日 14時09分01秒 | Weblog

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昨日の朝空は澄んで秋の雲が浮かんでいました。
しかし日中は強烈な暑さが返ってきていました。
今日も薄日ながら厳しい暑さとなっています。
ボツボツ冬野菜のための畑の手入れもしなければならないのですが、この暑さでは何ともならず、暑さのやわらぐのを待っています。

「暑さ寒さも彼岸まで」というのが我国の一般的な生活感覚となっています。
その点からいうと本格的な秋の到来は再来週以降ということになります。
しかし暦の上での秋というのがあり、それは立秋(8月7日)からで、それ以降の厳しい暑さは「残暑」と呼ばれています。
歳時記では「残暑」の項に傍題(それに準じる季語)として「残る暑さ」「秋暑し」「秋の暑さ」「秋暑」等が載っています。
従ってこれらの言葉を同じように使っても間違いでも不都合でもない訳ですが、厳密にはかなり違った感覚の差があるといわれています。
即ち「残暑」は暑さが残っている感覚で、「秋暑し」は秋の涼気がひそんでいる感じが強いと解されています。


   ミステリーの続き読みゐて秋暑し   たくみ

   支那菓子のくづれやすさよ秋暑く   鈴木真砂女

   道に干す魚網の匂ひ秋暑し      小路紫峡