大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

桜花(土井)

2006年03月25日 12時42分07秒 | Weblog
世の中に絶へて桜の無かりせば春の心は長閑けからまし、しかし実際には各地に桜があり、開花や満開の時季が気になって春の世の人の心は落ち着きません。
奈良朝までの人は梅を愛し、万葉集では花といえば梅の花ですが、平安以降(古今和歌集以降)の花は桜であり、現在でも単に花といえば桜をさし、歳時記にも春の部に載っています。
蕾固し、蕾ふくらむ、開花近し、咲き初(そ)む、2分咲き、3分咲き、・・・・
満開近し、満開、散り初む、落花盛ん、散り了ふ・・・そして葉桜から桜紅葉へと移り行きます。その折々の風情を楽しむきめ細かな心情と感覚の繊細さは世界に誇れる日本人の持つDNAといっても過言ではないと思います。
一宮市と羽島市を繋ぐ約800Mの濃尾大橋の下流約3KMの地点、木曽川左岸堤防の外側にやや紅の濃い、内側に純白に近い桜の大樹が対になっています。
昨日通りかかったら、すでに樹全体がうすももいろにふくらみ、ちらほらと咲き始めていました。当地ではこの2樹が周辺に魁て花開き目を楽しませてくれます。