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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「KINGDOM」(2019 東宝=日テレ=SONY)

2019-05-23 | 邦画

なるべく映画は事前に情報を入れないで観るようにしている。とは言ってもこの作品ほど何にも知らないで観たためしはない。知っていたのは、やたらにヒットしている、その一点です。

まず、東宝と日テレのロゴの次にSONYのマークが出たのに驚いた。そんなことも知りませんでした(笑)。

舞台は中国、時代は春秋戦国、初耳です!原作が総計数千万部も売れているヤングジャンプに大絶賛連載中の漫画なのも知らないのだから我ながらあきれる。

七つの国が割拠する時代に、奴隷として売られた二人の少年。互いに剣の技をみがき、実力は伯仲。彼らの前に秦の重臣が現れ、ひとりだけ王宮に迎え入れる。それはなぜか……

ジャンプらしく、時代劇なのに主人公のセリフは徹底してヤンキー。彼の目標は「大将軍に、おれはなる!」的なのもジャンプっぽい(笑)。

それにしても山崎賢人「おれって漫画の実写化に出過ぎじゃね?」って自虐ギャグをなんかの予告篇でかましていたというのに、またしてもかい。

ポスターすらまともに観ていなかったので(テレビであんなにCMが流れてたじゃないか!と同僚にもあきれられた)、おおおお、この人が出てたの?と驚きっぱなし。まあ、演出的にも、女優陣は最初に顔を見せないようにしているので、知らなくて正解ある(ヒント)。いちばんおいしい役をゲットした大沢たかお

「いくさは中華でするもの」

は名セリフよね。

国王は「戦国の世を終わらせる。国境を無くす」と宣言。そして国名が秦……ああ、キングダムって「あの人」のお話だったのか。わたしほんっとーに何にもわかんないまま観てました(笑)。んとに事前情報を入れないのもいいかげんにしないと。続篇必至。監督は「GANTZ」の佐藤信介。おみごとです。

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間違いだらけのクルマ選び うちの奥さん篇その2

2019-05-22 | うんちく・小ネタ

その1はこちら

ところが、トヨタの美点であり、同時に弱みでもあるのは、営業がとにかく強いことらしい。営業マンたちは顧客からの要望をどんどん設計にぶつける。おかげで、欠点はないものの、同時に最大公約数的な、面白みもない、つまりは典型的なトヨタ車ができあがっていく。

おー、おれはいま日本の半数近くのTOYOTAユーザーにケンカを売ったぞ。

ヴィッツも同様の経過をたどった。車幅のわりに背が高く、着座ポイントを引き上げたことが成功の要因だったのに、モデルチェンジのたびに車幅と車長は長くなり、メーターはハンドル前にもどり……しばらくモデルチェンジしないと思ったら、今度は世界共通のヤリスという名前がかぶせられそうなんだとか。

ふーん。2代目は宮沢りえをモデルにして「ビューティフル」をキャッチコピーにしたけれど、違うよなあと。いやわたしは宮沢りえの美しさにはなんの文句もありませんが。

さて、そんな初代ヴィッツはわたしが乗ってもとても楽しいクルマだった。が、さすがに二十年近くたつと、いろんなところがへたってくる。

「この鼻血の跡、××(息子)が不登校のころのよ」

うわあ時の経つのは。

ということでいよいよ妻のクルマ選びが始まる。

「軽でいいわ。」

また始まった。

「でも中古はいや。新車にするの」

ほお。

「あたしが乗る、最後のクルマでしょう?」

そうだろうか。ヴィッツに買い換えるころ、もしもあのとき軽自動車にしていたら、少なくとも1回か2回は買いかえることなったよとわたしは主張していたのだが。それって当たってるでしょ?以下次号

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間違いだらけのクルマ選び うちの奥さん篇その1

2019-05-21 | うんちく・小ネタ

 

あ、この特集を忘れてた。妻の新車購入のてんまつ。

これまで彼女は、初代のヴィッツにおよそ18年間乗り続けた。その当時のやりとりから。

「あたしは軽でいいの。大きいのはいやなの」

それまでは三菱のミニカ(だったかなあ)に乗っていた彼女を、わたしは邪悪な意図をもってトヨタオートから改名されたネッツトヨタに連れて行った。

ショールームに展示されたクルマを指さし

「これがね、新発売のヴィッツ。クルマ好きのあいだでも評価が高いんだよ」

「……」

「ほら、なかを見てごらん。ハンドルの前じゃなくてまんなかにメーターとかがセッティングしてあるんだ」

「……」

「なにより、このスタイルを見てよ。かわいいだろ?」

「これにするわっ!」

即決でした。

ちなみに、こないだネットで見つけたヴィッツがらみのニュースによると、結果的にこのクルマはその年のカー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。なにが素晴らしかったかといえば、トヨタ本体があまり関与しなかったことが幸いしたらしい(笑)。ヨーロッパで売ることが主目的だったため、デザインはギリシャ人のデザイナーに一任するなど、自由につくらせた結果だったのは皮肉。以下次号

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明細書を見ろ!2019年5月号 中国行きのスロウ・ボート

2019-05-20 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2019年4月号「配当予算2019」はこちら

小中学校で大量に使用する消耗品については、教育委員会が入札をおこなって業者と年間契約を結びます。この物品は一年間この値段で納入してくださいよと。

これがいわゆる「単価契約」というやつ。年度初めにその一覧表が届いたのですが、「おいおい、これはなにかの間違いじゃないのか?」と驚くような数字が並んでいます。紙が、思い切り高騰しているのです。

前年度の価格と比べてみましょう。

※さすがにやばいので略。

……ブランドが違っているのもあるので一概には言えないのですが、おおよそ50%も値が高くなっている。これはいったいどういうことでしょう。

要因はいくつかあります。

・原油価格の高止まり(紙の生産過程で石油が必要になる)

・物流コストの増大

・Amazonなど、ネット通販に必要な段ボールの需要激増

そしてそれ以上に

・古紙価格の上昇

が影響しているようです。それではなぜ古紙価格が高くなってしまったのか。ここに中国がからんでくる。

14億の人口を抱え、GDPも日本を抜き去ったあの大国は、もちろん紙の消費大国でもあります。だったら自国で生産すればいいところですが、環境汚染が問題化してきた中国は、ようやく環境保護のために規制強化にのりだしました。

特に、大量の排水を出す製紙工場はねらい撃ちされ、対応できない業者は工場を閉鎖。そのために必要とされるのがリサイクル用の古紙。特に上質だとされる日本の古紙が中国に大量に輸出されていて、そのあおりをくらって日本の紙も高くなってしまったという理屈。

長々と説明してきた理由はおわかりですよね。学校の意思伝達手段がまだまだ紙主体であることは承知しているので、使うなとは言わない。でも学校事務職員の紙消費に対する厳しい視線は、おおよそ1.5倍(当社比)になっていることをお忘れなく。

画像は「名探偵ピカチュウ」(2019 東宝=WB)POKÉMON Detective Pikachu

ピカチュウの声が「デッドプール」のライアン・レイノルズ(吹替版は西島秀俊)でビル・ナイが共演。意外なほどに大人向けの映画でした。いやしかしふわふわの毛並み、つぶらな瞳のピカチュウがとにかくかわいい。お子様を連れて行く人はぬいぐるみを買わされる覚悟が必要かと。

2019年6月号「時給900円。」につづく

コメント (2)
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いだてん 第19回 箱根駅伝

2019-05-19 | 大河ドラマ

第18回「愛の夢」はこちら

今回のいだてんは、山形県酒田市の人間にとって特別な意味を持っている。

第1回の箱根駅伝は金栗四三のファナティックとも言える情熱によって実現されたもののようだが(そうか最初から報知~読売がかんでたのか)、参加校はわずかに四校。東京高師(いまの筑波大学)、明治、早稲田、慶応。圧倒的に他を引き離した明治を、最後の最後に抜き去って優勝に導いた茂木善作が酒田の出身だったの。

ドラマ的には敗れた明治の選手の方に重きがおかれていましたけれど(笑)、茂木は金栗四三の一番弟子、かつ山形県初のオリンピック選手だったの。そうか、箱根駅伝の最初のゴールテープを切ったのは酒田の人だったんだ。

学校事務職員にとって茂木さんは、なんといっても茂木駅伝の人。この地区の中学校が全校参加する駅伝大会だった。どうしてこんなマイナーな道を通るのかなあと思ったけれど、茂木さんの出身地である本楯地区を無視するわけにはいかないよな。

彼の初登場が、酒田最大のイベントである酒田まつりの宵宮の日にオンエアなのはうれしい。あ、酒田市民がみんな酔っぱらってる日でもあるぞ。

そして、なんとなんと志ん生の息子である馬生志ん朝がついに登場。そう来たかあ!時代を超えて、森山未來がどっちも演じる妙味。ありがたいありがたい。

「なんか、似てるわよねちょっと」

うちの奥さんの卓見。うん、馬生にも志ん朝にも見える。いかに森山未來が芸達者かという証左でもある。

「強次っ(志ん朝)、強次っ、真っ直ぐ父ちゃん(志ん生)と母ちゃんのところへ行くんだよっ」

お姉さんが志ん朝の臨終の際にかけた言葉。小泉今日子のセリフだと思えばなお味わい深い。

今回は後半へのブリッジの役割も担っているようで、河野一郎(太郎のおじいさんね)が早稲田のランナーとして登場し、いつも渋ちんだった岸清一(岩松了)がマラソンの素晴らしさに目覚めている。こういう展開は宮藤官九郎は本当にうまい。

そして本日も大根仁演出。「モテキ」の森山未來と「バクマン。」の神木隆之介をフューチャーして、そりゃ大河らしくはないだろうけれどもすばらしい回だった。そしてこれからあの神演技を見せた「SCOOP!」のリリー・フランキーも参戦する。うれしい。

視聴率?知らんがな。誰も正月の駅伝みたいに30%もの数字をとるとは思ってませんて。

第20回「恋の片道切符」につづく

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青山文平でいこうPART10 跳ぶ男

2019-05-18 | 本と雑誌

PART9「遠縁の女」はこちら

まともな墓をもつことも出来ない貧しい藩。この藩の状況を憂え、なんとかしたいと願う青年。しかし彼は理不尽な理由で切腹させられる。

彼を慕い、彼のようになりたいと願った能役者の息子は、ある日を境に運命が急転する。藩主の身代わりになれというのだ……

青山文平最新作。今回はなんと芸道もの。いくさによって藩の命運が定まる時代ははるかに遠く、だからこそ能楽は武士のたしなみ以上の存在になっている。才能と、その才を活かす場のドラマ……近ごろそんなのを読んだような……そうか「蜜蜂と遠雷」だっ。ひょっとしたら青山さんはあの恩田陸の傑作にインスパイアされたのかもしれません。

ラスト、主人公は確かに“跳ぶ”。唐突に思えるかもしれないけれど、あの青年の成し遂げられなかった思いを、彼は彼の方法で成し遂げる。うまい。

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「名探偵ピカチュウ」Pokémon Detective Pikachu (2019 東宝=WB)

2019-05-16 | アニメ・コミック・ゲーム

Carry On (from the Original Motion Picture "POKÉMON Detective Pikachu") (Official Video)

おっとぉ、いきなりミュウツーか。ラボから逃げ出した破壊神は空を飛び、高速で走行するクルマを……おお、夜空に輝くミュウツーの軌跡は、まるで平成ガメラのよう。わくわくする。

ゲームのポケットモンスターは、やりましたよわたしも。ゲームボーイで初代の赤・緑の時代。モノクロの小さな画面にいいオトナが熱中。

やがてテレ東でアニメ化(エンディングテーマが江崎とし子さんだった凄み)、派生した東宝の映画化作品も大ヒット。子連れで何度も見に行きました。きちんとしたオチも用意してあって、オトナもちゃんと楽しめるようになってた。そしてPokemon GOでふたたび人気が爆発。かくしてハリウッドで実写映画化という運びだろうか。

ただ、オリジナルのようにモンスターを収集したり、バトルをセットする設定だったら、はたして映画館まで出かけたろうか。それがなんとミステリというジャンルで勝負をかけてきたのはうれしかった。
ピカチュウが鹿撃ち帽(シャーロックハット)をかぶっている絵だけでご飯三杯はいただけます。主人公が熱血少年ではなくて、厭世的な保険査定員という設定なのもいい。

そして、人間とポケモンが共生するライムシティの映像がすばらしい。CGの進歩はここまで来たのか。とか冷静ぶって語ってますが、とにかくピカチュウがめちゃめちゃにかわいいのだ!

ライアン・レイノルズ(吹替版は西島秀俊)のオッサン声でありながら(そうでなけばならなかったのだが)、ふわふわの毛並み、つぶらな瞳で主人公にまとわりつく。うううかわいい。

予想以上にオトナ向けの作品(なんとビル・ナイが共演している!)。ただ、お子さんを連れて行くのはリスク高いですよ。絶対に帰りにピカチュウのぬいぐるみを買わされますから。

それからこちらもエンディングに流れるCarry Onという曲が素敵。そのあとに流れるEXILE系が邪魔。実はあるアニメ作品にストーリーはそっくりなんだけど、それはまあいいじゃん。

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沖縄スパイ戦史 その2

2019-05-15 | 邦画

その1はこちら

護郷隊を組織した将校たちが、陸軍中野学校出身であることが語られてから、このもうひとつの沖縄戦の意味が明らかになっていく。

人格者として、戦後も沖縄の地を何度も踏んだ彼らが意図したものはなんだったか。少年たちを組織したのは、非戦闘員に見えたことと、おそらくは洗脳しやすかったことがあったのだと思う。同郷出身者を同じ隊にしたのも組織の論理だ。

そしてその組織の論理は、負傷者を簡単に“始末”することにつながる。米軍に投降すれば、自分たちの身が危ないと。

大日本帝国」で、“勇壮な軍人”として描かれた西郷輝彦が、現地民の少女(夏目雅子)を射殺したのと同じ論理。

もうひとつの例も。離島に、教員というふれこみでやって来た青年。しかし彼の名は勤務校の沿革誌にも見当たらない。

温厚で紳士に見えた彼は、ある日突然、日本刀を振り回し、島民をすべて西表島へ移住するように強要する。当時の西表島はマラリアが猖獗を極めていて、島民はバタバタと死んでいった……その、温厚な青年も、陸軍中野学校出身者だった。

彼は島の家畜をすべて始末するように命ずる。そのための者もやってきた。これは軍に肉を提供するための方便だったことがのちに判明する。

戦場ぬ止み」の三上智恵と、戦争被害を追い続けてきた大矢英代のふたりは、これらの事実を丹念に追い、中野学校からやってきた彼ら軍人の肉声にもたどり着く。

彼女たちの主張ははっきりしている。軍隊の、特に日本軍には“住民を守る”という発想がない。むしろ“民衆と協力”するという名目で相互監視を強化し、統制に走り、利用し尽くし、そして見捨てているではないかと。地元に密着した彼女たちの聞き手の能力に驚く。すばらしい。

ポツダム宣言を受け入れず、本土決戦に持ちこんだら、本土でも沖縄と同じようなことが行われただろう。そして、自衛隊を増強している沖縄の現状は、むかしと同じように沖縄を盾にしているという意味で当時とまったく変わっていない。

もうすぐ公開は終わってしまう。みんな鶴岡まちなかキネマに走れ!

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追悼京マチ子

2019-05-14 | 芸能ネタ

京マチ子が亡くなった。ある意味、原節子以上に私生活がうかがい知れない人だった。

誰よりも画面で女という存在を主張した人。「羅生門」「地獄門」「雨月物語」という大傑作だけでなく、えーと、そうだ「華麗なる一族」の彼女がわかりやすい。セクシー女優っていう称号も似合わないくらいの人だったでしょう?

わたしは田中絹代の正反対の女性だと思ってた。

にしてもすごいな彼女は。最後には自分という存在を消しまくってたもの。芸能界に嫌気がさしていたんだろうか。

キャリアから考えればもっと持ち上げられてもいいはずなのに、彼女はそんなことに拘泥しているようにも見えなかった。わからん。

にしても、「羅生門」はみんな見てよ。こんなにトリッキーな映画はなかなかないぞ。芥川龍之介、黒澤明、三船敏郎って名前もいっしょだからいつでもレンタルできるはずです。

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「沖縄スパイ戦史」(2018 東風)

2019-05-14 | 邦画

鶴岡まちなかキネマには、平日の朝なのにけっこう高齢者を中心にお客さんが入っている。そしてその全員が、見終わってから一言も発することなく外へ出て行った。こんなことがあったなんて知らなかったという驚きと、あまりにもむごい戦争の実態に打ちのめされたからか。

太平洋戦争における沖縄戦のことは多く語られている。沖縄本島の南部から圧倒的な戦力で米軍が襲いかかり、日本軍と住民は大きな被害を……ここまでは、ある程度歴史を知るひとなら常識の範囲だろう。

しかし、北部で行われていたもうひとつの戦争は知られていない。日本軍の将校が、十代の少年たちを組織してゲリラ戦を展開していたのである。その隊の名は「護郷隊」。郷土を守るという意だが、しかし彼らの活動は次第にねじれていく。

映画の冒頭に、残酷な映像も入っているが、それは少年たちが戦争によってどんな心の傷を負ったかを観客に類推してもらうためだとテロップが入る。まさしく、凄惨な映像が連続する。手足が引きちぎれているのはいい方で、身体がぶち切れ、ハエがたかっている画面にはさすがに目を背けたくなった。そして当時の少年たちは、そのことに何も感じなくなっていくのである。

生き残った“少年たち”が、その戦いがどんなものだったかを語る。ほとんどが80代の彼らは、つまりは地獄を見た人たちなのだ。それはゲリラ戦のさなかだけでなく、戦後にPTSDを発症して座敷牢に閉じ込められた人も含めて、だ。

ここまでが映画の半分。観客は考え込む。これは「沖縄スパイ戦史」ではなく「沖縄ゲリラ戦史」というタイトルの方が正確ではないかと。しかし、ここから映画はもっとおそろしい事実を明らかにする。以下次号

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