2019年4月号「配当予算2019」はこちら。
小中学校で大量に使用する消耗品については、教育委員会が入札をおこなって業者と年間契約を結びます。この物品は一年間この値段で納入してくださいよと。
これがいわゆる「単価契約」というやつ。年度初めにその一覧表が届いたのですが、「おいおい、これはなにかの間違いじゃないのか?」と驚くような数字が並んでいます。紙が、思い切り高騰しているのです。
前年度の価格と比べてみましょう。
※さすがにやばいので略。
……ブランドが違っているのもあるので一概には言えないのですが、おおよそ50%も値が高くなっている。これはいったいどういうことでしょう。
要因はいくつかあります。
・原油価格の高止まり(紙の生産過程で石油が必要になる)
・物流コストの増大
・Amazonなど、ネット通販に必要な段ボールの需要激増
そしてそれ以上に
・古紙価格の上昇
が影響しているようです。それではなぜ古紙価格が高くなってしまったのか。ここに中国がからんでくる。
14億の人口を抱え、GDPも日本を抜き去ったあの大国は、もちろん紙の消費大国でもあります。だったら自国で生産すればいいところですが、環境汚染が問題化してきた中国は、ようやく環境保護のために規制強化にのりだしました。
特に、大量の排水を出す製紙工場はねらい撃ちされ、対応できない業者は工場を閉鎖。そのために必要とされるのがリサイクル用の古紙。特に上質だとされる日本の古紙が中国に大量に輸出されていて、そのあおりをくらって日本の紙も高くなってしまったという理屈。
長々と説明してきた理由はおわかりですよね。学校の意思伝達手段がまだまだ紙主体であることは承知しているので、使うなとは言わない。でも学校事務職員の紙消費に対する厳しい視線は、おおよそ1.5倍(当社比)になっていることをお忘れなく。
画像は「名探偵ピカチュウ」(2019 東宝=WB)POKÉMON Detective Pikachu
ピカチュウの声が「デッドプール」のライアン・レイノルズ(吹替版は西島秀俊)でビル・ナイが共演。意外なほどに大人向けの映画でした。いやしかしふわふわの毛並み、つぶらな瞳のピカチュウがとにかくかわいい。お子様を連れて行く人はぬいぐるみを買わされる覚悟が必要かと。
2019年6月号「時給900円。」につづく。
年度末あたりにしんどくなってくるよね。
うーん、この内閣で消費税あげるのかなあ。
トランプと仲良しこよしをアピールしている
ぐらいだから……