カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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低気圧がゆっくりと北上 東日本や北日本では天気が荒れ模様。

2006-09-26 23:39:47 | インポート

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引用図は、9月26日18時の天気図(左側)と、9月27日9時の予想天気図(右側)です。ともに気象庁HPより引用。

前記事で紹介したように、24日以降、大陸から進んできた上空の気圧の谷の蛇行具合が強まり、当該上空の気圧の谷の前面では、南海上から暖かく湿った気流が流れ込んで雨雲が発達してきました。

26日18時の天気図より、東海道沖には低気圧が解析されてあろ、この低気圧の中心から温暖前線が東方向と寒冷前線が南方向へ延びています。特にこの低気圧の中心付近から温暖前線沿いにかけての部分で雨雲が発達しており、この低気圧や前線は、ゆっくりと北上しています。

そして、この低気圧は明日午前中に関東地方東岸を通過して、27日夜には東北北部太平洋沿岸へ達する見込みです。

ですので、これから、関東より北の地域で大雨となり、関東では明日27日午前中、東北では明日午後には大雨のピークを迎えるでしょう。低気圧や前線の動きがゆっくりしていますから、特に雨量が多くなることが考えられます。東よりに開いた斜面沿いの地域や、低気圧の南東方向から吹き込む暖かく湿った気流と内陸部に対流する比較的冷たい気流との間に局地的に沿岸前線が発生することが予想されますので、千葉県や茨城県、福島県浜通りや宮城県、それに岩手県沿岸地域では、いっそう、雨量がまとまりますので、警戒が必要です。

また、この低気圧の周辺は等圧線が込んでおり、千島近海には勢力の強い高気圧がありますので、これから、東日本や北日本では風がだいぶ強まりそうです。強風や海上に高波などにも注意してください。