ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

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熊谷次郎直実(くまがやじろうなおざね)と、中島敦の「弟子」の子路について

2010年08月09日 09時14分44秒 | Short Stories
歴史にはめっぽう弱い私ですが、
とある仕事で、熊谷市にゆかりの鎌倉時代の武将
熊谷次郎直実(くまがやじろうなおざね)を調べたら
なかなか面白かった。
wikipedia 熊谷次郎直実
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%8A%E8%B0%B7%E7%9B%B4%E5%AE%9F

勇壮で知られていた直実が源氏一門として一ノ谷の戦いに参加し、
自分の息子と同じぐらいの16歳の程度の平敦盛を涙ながらに斬首した、
それを後々まで悔いて、出家し、浄土宗の開祖である法然の元へ。

直実はやはり血の気の多い弟子で、法然にある意味で愛されたようだ。

このあたりのエピソードを見ていて思いだしたのが孔子と子路の話を書いた「弟子」である。

中島敦の小説なんだが、孔子とその第一の弟子であり元侠客であった子路の話。
子どものように師匠に慕うが、自らの資質にも恃むところあり、
その稚気溢れる素直さを孔子から愛されるという話。
これはぜひみなさんにもお読みいただきたい。
無料でウェブで読める青空文庫にもラインナップされています。

中島敦「弟子」青空文庫より全文が読めます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/1738_16623.html

それから物凄いことに、あの銀座の鳩居堂は熊谷直実の子孫、
熊谷直実20代目の子孫を称する熊谷直心が1663年(寛文3年)に
薬種商として創業。のち、中国からの輸入文房具も取り扱うようになったそうです。
http://www.kyukyodo.co.jp/info/index_history.html


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