ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

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映画「アーティスト」を見た

2012年05月24日 22時11分56秒 | 映画レビュー

映画レビュー、固め打ちシリーズ。

 

映画「アーティスト」を見ました。

 

このコピーにあるように

「ひたむきな愛」がテーマではなく、

テクノロジーについて行けなかった俳優が

「アーティスト」という自己防御で正当化したが、

やはり時代に置いて行かれたという筋が、もっとも正鵠を得ていると言えるだろう。

 

映画はとある理由とシカケでハッピーエンドになっているが、

実際はトーキーになってついて行けずに脱落した映画スターはたくさんいると思う。

 

 

これって、何かに似ている、と映画を見ているときから思っていたが、

現代における、インターネット、そして音楽配信、あるいは電子出版というテクノロジーと

表現者の関係にクリソツだと思うのだ。

 

テクノロジー、あるいはメディアと表現者は表裏一体であって、

良かれ悪しかれテクノロジー/メディアは絶えず進化し、

表現者はその利点を活かして表現をさらに深めていく。

それができない表現者は淘汰される、たとえ旧来のテクノロジーを愛し、

自分がアーティストだといっても、乗り越えられるモノではない。

 

とはいえ、3D映画全盛の時代にあえてサイレントで白黒の映画を作るというのは

非常に野心的で面白いし、これは断じて言えるが、サイレントで白黒であっても

3D映画より面白い映画は作れる、という反語的な意味を持っている映画でもある。

 

無声映画を見て思うのは、音楽の豊穣さだ。

台詞ない映画は、音楽がなければ本当に無音になってしまう。

故に、ほとんどのシーンには音楽が流れており、映画が始まってから終わるまで、

まるで長い組曲のように絶え間なく美しい音楽が流れ続けていて、

それを楽しむだけでも、もう一回映画館で見てもいいかなと思うぐらいだ。

 

抗いがたいテクノロジー/メディアの進化の中にいて、

ちょっと甘い追憶を味わいたい、

レトロスペクティブな映画と言える。

が、いまサイレントで勝負するという斬新さはやはりコンセプチュアルだと言えるだろう。

 

残念ながら筋はちょっと平板だが、

この映画の意義やコンセプトを別にすると、

なんといっても最高の見どころは、主人公の男優が、井上順にそっくりというところだとう。

もう、あの頼りなく明るい笑顔のヌケなど、クリソツです。

 

ぜひ映画館で見ることを

オススメします。

 

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嵐寛寿郎,坂東妻三郎,月形龍之介,大河内伝次郎,阿部九州男
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先日の池袋・清江苑で焼肉打ち上げ、とても楽しゅうございました。

2012年05月24日 13時38分15秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ

 

先日池袋の清江苑で焼肉打ち上げ、

とても楽しゅうございました。

 

 

 

 

気のあった仲間と上手い料理に勝るモノはないかな。

あるとしたら「バンド」ぐらいだな。

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矢野顕子とマーク・リボーとライブ、AKIKO-LIVE 2008- [DVD]が素晴らしいデス。

2012年05月24日 00時39分31秒 | CD&コンサートレビュー

 

矢野顕子さんの、マーク・リボーとのバンドのライブDVDが素晴らしいデス。

ギターとやることは珍しいヤノさんですが、ほんと、カッコいい感じ

いつもよりロックっぽいです。

 

 

AKIKO-LIVE 2008- [DVD]
矢野顕子
YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS