では、レッツゴー。
いつも私を含めたご友人の方に送られているメルマガのお裾分けシリーズ。
『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』です。
海外滞在が長く、外国語にもご堪能な方です(日本人です)が、
一週間程度で物凄い量のものを見る、読む、聴く。とにかく私もビックリ。
私も見習いたいと思っております。
今年も、ぶっ飛ばして見聞きしているピーノさんで情報満載ですので、ぜひご覧ください。
読者の皆様、感想等ございましたら、
私が責任を持ってお伝えしますので
ぜひコメント欄にお願いします。
連れて来られた人たちの子孫や、移民として欧州やアジアから来た人たち
がどこに住んだか?という点です。大部分は自分が住んでいた母国の気候
や風土に比較的近い場所を選んだんですね。 アフリカの人たちは北部に、
アジアやイタリア人はサンパウロ(海抜700m、サントス港から100km内陸)
周辺に、ドイツ人は南部に・・・といった具合に。 北東部からアマゾン川まで
熱帯地域で、南部はワインを作るのに適した土壌で冬は寒く、サンパウロは
年間を通して比較的温暖な土地で、イタリア系のひとが圧倒的に多いです。
◇「カーニバル」というと、規模と大観衆で「リオ・デ・ジャネイロ」が有名です。
でも、「参加できる楽しさ」+「音楽の多様性」からいうと、バイーア州の州都
サルバドール(格闘技カポエイラ発祥の地)で行われる「カーニバル」の方が
面白いです。 「トリオ・エレクトリコ」と呼ばれる大型トレーラーに設置された
ステージの上で、人気歌手が生バンドとライブで歌いあげ、スピーカーから
大音量を出しながら市内~海岸沿いを回ります。カーニバル期間中は夕刻
から明け方まで、この時期サルバドールは連日連夜のドンチャン騒ぎです。
http://4travel.jp/traveler/hentabi/album/10016905/
【演劇】
■西荻の会 「ロング・ロスト・フレンド」<本多劇場、11/02/19 ★★★★>
伊東四朗、角野卓造、佐藤B作の3人を中心に、中央線の「西荻窪」の飲み
仲間による集い。 極道の親分(伊東)が経営する介護施設を舞台に起きる
ドタバタ・コメディです。入居する警察OB(角野)との「オレとオマエの仲」が、
過去の秘密を知る黒崎(佐藤)の入居で新たな展開になります。二重三重
に隠された、それぞれの“思惑”が最後に明らかになる構成がスムーズで、
伊東四朗の存在感ある親分の“裏・表”を使い分ける演技力はサスガです。
http://www.g2produce.com/other/longlostfriend/index.html
■コンドルズ 「ロングバケーション」<静岡市民文化会館、11/02/20 ★★★☆>
近藤良平が主宰するダンス・カンパニーの新作。いつも司会進行役の小林
顕作が今回はビデオ出演のみで、12名によるステージ。各メンバーの踊り
のレベルが確実に上がっており、近藤良平のソロも安定して凄かったです。
ただその分、今まで素人っぽさと手作り感のあった影絵や人形劇、コント・
ギャグにヒネリがなく、前回より笑う場面が減少していたのは残念ですね。
オープニング・アクトの市民40人による踊りは、“ガンダム”だけ笑えました。
http://www.condors.jp/
【映画】
■ヒア アフター <原題 HEREAFTER>(★★★★☆)
クリント・イーストウッド監督の新作でマット・デイモン主演。 最初の津波の
シーンは迫力満点で、水中撮影も素晴らしく圧倒されます。 「死後の世界」
(原題は“来世”)がテーマ。 パリ・サンフランシスコ・ロンドンに住む、女性
ジャーナリスト、霊能者、子どもの3人の生活を順番に丁寧に追いながら、
それぞれに起きる悲しい出来事をどのように3人が克服するか?が見所で、
孤独と分かり合えることに焦点をあて、余韻を残す終わり方が印象的です。
公式HP(音声注意) ⇒ http://wwws.warnerbros.co.jp/hereafter/index.html
【Book】
■柳家花緑・小林照幸 「僕が、落語を変える」(河出文庫、11/01/20
★★★★) 10年前に発行された単行本の文庫化。花緑にとり初の書籍。
五代目柳家小さんの孫として生まれ、9歳から高座に出て、中卒で落語の
世界に入った著者が、母や兄(小林十市:元バレーダンサー、振付・俳優)
との関係を語りながら、一番多く触れているのは祖父小さんとのやり取り。
落語家ではなく、「口に新しい」と書く“噺家”(はなしか)の方がいいという
コメントや、2002年に亡くなった小さんの座右の銘『教えることは学ぶこと。
弟子は師匠なり』は、現在、9人の弟子を抱えている彼の姿に直結します。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309410586
僕が、落語を変える。 (河出文庫) | |
柳家 花緑,小林 照幸 | |
河出書房新社 |
■羽生善治 「大局観」(角川oneテーマ21、11/02/10 ★★★☆)
棋士生活25年と満40歳のまとめとして勝負に対する考えを執筆した内容。
将棋界の「反省するが、後悔はしない」という言葉から、今まで経験を重ね
大局観を身につけた結果、大筋で間違っていない選択ができるようなった
と説明。 具体的には「詰め将棋」を使った練習と集中力の方法を紹介して、
過去の棋譜の検索からいかに学ぶか、直感とひらめきの違い、運と不運、
ゲン担ぎやジンクスなどにも触れ、勝負の世界の厳しさを知る読後感です。
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201011000164
大局観 自分と闘って負けない心 (角川oneテーマ21) | |
羽生 善治 | |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
【オマケ、今週の気になった言葉】
■職業っていうのは人を狂わすって感じがしてならないんだよね。
(by 柄本明、「どらく(DO楽)」インタビューより)
http://doraku.asahi.com/hito/interview/html/100909.html
「人間の大事な何かっていうのは、そのアマチュア性にあると思うんです」
「アマチュア性があるからこそ、プロとしての仕事ができるんじゃないか」と
続きます。 下北沢駅周辺だけで、7つの劇場と7つのライブハウスがあり、
ほぼ連日演劇やコンサートが行われて、それなりに観客が来るというのは、
考えてみればスゴイことです。 芝居なり音楽なり、利益を求めるビジネス・
モデルとしてはとても成り立たない、“好きじゃなきゃやってられない世界”
ですよね。 彼の「劇団東京乾電池」は今年35周年を迎え、イヨネスコとか
シェークスピアとか、60人もの劇団員がリスクを背負って好きなことをやる
姿勢は、“商業演劇”に対する「カウンターカルチャー」(対抗文化)でもあり、
死語となった“アングラ精神”をそのまま21世紀の今に引き継いでいます。
では。