なぜ牛丼屋でジャズがかかっているの? | |
守屋 純子 | |
かもがわ出版 |
ビックバンドの守屋純子さんの本「なぜ牛丼屋でジャズがかかっているの?」を読んだ。
最初タイトルだけ見たときは「さおだけ」系の本かと思って敬遠していて
ジャズをネタにするとはけしからん!と思っていたわけですが、
なんと、守屋純子さんは、早稲田のハイソサイエティジャズオーケストラのご出身で
多分お年も僕とほぼ同じ、2005年にはジャズで最も有名なモンク賞の作曲部門で優勝、
東洋人初、女性初であります。
http://www.junkomoriya.com/?page_id=20
ジャズに関する、現場の現役感ばりばりの方ならではの
お話が一杯書いてあっておもしろかっんだが、
いちばん印象に残ったのは、
今のジャズメンで優秀は人は、そのまま会社員になっても
立派にやっていけるひとばかりだ、という話のくだり。
僕も仕事柄多くのミュージシャンに接するけど、
素晴らしいミュージシャンほど、フレンドリーで、気どりが無く、
しかも人間的に完成度が高いと言うことだ。
僕の印象だと、在るレベル以上も音楽家は小さな会社の社長ぐらいなら
簡単にできそうな、非常にレベルの高い方々だと思う。
逆に言えば、社会でも楽勝で社長ぐらいできるような人でないと
ミュージシャンとして大成しないのかもしれないな、ともおもったわけです。
いずれにしてもジャズ好きには楽しい本。
ぜひオススメします。
と、仕事が立て込んでいるときにかぎり、
急に本をガンガン読み始める俺って……。