ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

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北村英治のクラリネットの音色に、心から感動したブラスジャンボリー2011

2011年03月01日 21時15分15秒 | LIVE本番日記

2月26日に横浜大桟橋ホールで開催されたブラスジャンボリー2011に出かけてきました。

とはいえ半分以上は仕事だったんですが、

ラッパはしっかり持っていて吹けるところは吹いた。

600人とか700人とかのブラスバンド。

やっぱり大勢で演奏するのは、とても楽しかったです。

 

それにしても、一番の感動は、ゲストのクラリネット奏者、

日本のジャズレジェンドと言っていい北村英治さんのクラリネットの音色。

 

sing sing singと見上げてごらん夜の星を、で

北村さんのソロがフィーチャーされたんですが

とにかくその音色とフレージングが素晴らしいこと。

俺もジャズメンの端くれの端くれの端くれだけど、

もう、もの凄く感動したのが、

見上げてごらん、夜の星をの、メロディだ。

アドリブで超絶技巧とか、ハイトーンとか、

そういうわかりやすい「凄さ」ではなく。

 

シンプルで淡々としたバラードのメロディを奏でて、

聴くモノを泣かせるというのは、スゴイ。

恥ずかしいけど、敢えて言おう。

俺はラッパを吹きながら、

その音色とフレーズの素晴らしさに本当に泣いてしました。

 

北村さんの音楽人生のすべてが映し出されているような

優しく素敵な、滋味のある音色と、フレージング。

これは、20年や30年選手ではとてもとてもマネの出来ない、

高い高い、崇高な仙なる音楽の境地である。

これは、けっして録音ではわからないのであって、

実際にその楽器が揺らせた空気で感じないと、

その凄さは多分わからないし、

もっと幸せなことに、一緒に演奏をすることで

フレーズの鼓動、息づかいまでもが

シンクロして、共鳴して、心の奥深くにまで響いてくる。

 

そんな体験が出来た、ことしのブラスジャンボリー2011は

実に素晴らしいイベントだったと思います。

参加できて本当に幸せでした。

たぶん、僕の音楽人生でもわすれない出来事に一つになった。

 

ジャズ道の凄み、そしてその高みにいるレジェンドたちの偉大さと

彼らの奏でる音のもたらす豊かさに、

最大の敬意を払いたいと思います。

ありがとうございました!

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