ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

ミスター・ピーノの「見るが勝ち通信」その43

2011年03月16日 09時05分58秒 | ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】

今朝ピーノさんからいただいたメールマガジンを配信します。

ピーノさんから直接メールマガジンを送っていただいている方に配慮して

一週間遅れ程度でこのブログに掲載していましたが、

地震や津波に関する件もあり、

即日ブログで公開させていただきます。

前号にあたる42号が欠番になってますが、

数日後にこちらも掲載します。



「津波 Tsunami」という言葉の最古例は、『駿府記』(1611)の“慶長三陸 
地震”で、ちょうど400年前に岩手県三陸沖で起きた津波被害だそうですね。 
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が書いた『生神様 A living God 』のなかで、 
英語の“Tsunami”が初めて文献上使われ、1946年のアリューシャン地震の 
際、ハワイの日系移民が使ったことから米国で一般化。英語の“tidal wave” 
は潮汐(潮の満干)なので津波とは全く別物です。大きな被害が同じ地域で 
400年後に起きたのは歴史の繰り返しか?偶然なのか?いやはやなんとも。 
この地震と津波で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。 合掌。 

東京事務所では数百人が帰宅できなくなり、一夜を事務所内スペースで 
過ごしたそうです。都内で起こったことは、まずスポーツ用品店でランニング 
シューズが売り切れ自転車屋さんから在庫がなくなるという、最初に帰宅の 
足を確保、それから通りの電気店で懐中電灯と電池を購入し、コンビニでは 
食料品を、都内のスーパーでトイレットペーパーを買い占める主婦も現れた
ようです。 東京では以前、徒歩で帰宅するための地図が発売されて話題に 
なりましたが、その避難マップがどのくらい活用されたのか知りたいですね。 

スペインの友人から地震を心配するお見舞いメールが届きました。彼とは 
知り合ってもう四半世紀以上になります。 来日当時、まだ兵役前の17歳で、 
研修のため 2ヶ月の滞在期間中、週末泊りがけで、名古屋や神戸に遊びに 
行きました。 彼の父親がバスク出身の“毒舌の”現代作曲家で映画音楽も 
作曲していたんですが、典型的な“グルメ=食通”で、その時期の旬の食材 
をいかに美味しく食べるかを考える人で、バスク料理に関して彼から歴史や 
行きつけの店や調理方法など、いろいろと教えを受けた思い出があります。 
  
とんかつは、やはりヒレではなくロースの“脂身の味”だと再認識しました。 
市内でとんかつ一筋40年!の老舗「幸楽」で、オーナーシェフと話したところ、 
なんと「中ヨークシャー(赤豚)」の生産者 Kさんが前日お店に来たとのこと。 
彼の養豚場(三ヵ日)のロースは脂身の甘さなんですね。カウンター8席しか 
ないお店で、県外からくる常連さんもいて日曜のお昼どきも満席盛況でした。 
「中ヨークシャー」をとんかつで食べるのは初めてで、ジューシーな味を実感。 
http://www2a.biglobe.ne.jp/%257Ehmikami/tonkatu/kouraku.htm 

【映画】 

■SP THE MOTION PICTURE 革命篇 (★★★) 
岡田准一(V6)がスタントマンなしでSPを演じる、前作「野望篇」の続編です。 
国会を舞台に国家体制へのテロがテーマ。 本来要人警護にあたるSPたち 
が衆院議会を乗っ取り、政治家たちの不正をあばくという現実性のないお話。 
首謀者(堤真一)による“個人的な復讐”が動機であり、裏で若手官僚たちを 
巻き込みクーデターを図るにしては、計画そのものがズサンで、警察やSAT、 
公安部は何をしてたのか、警護課第四係のメンバー4人の活躍だけが見所。 
公式HP(音声注意) ⇒ http://sp-movie.com/index.html 

■M★A★S★H (★★★★) 
TOHOシネマズの第二回「午前十時の映画祭」より、1970年公開、ロバート・ 
アルトマン監督による、朝鮮戦争下における軍医たちのドタバタ喜劇。 高校 
時代に数回観ましたが、改めて観ると日本語の歌がかなり使われています。 
最前線の臨時野戦病院テント内で、重傷の兵士の外科手術をこなしながら、 
ゴルフやフットボールを楽しむというアルトマン流のブラックな展開。 ベトナム 
戦争が泥沼化した時期にこんな戦争映画を作れるのはアメリカ的大らかさ。 
公式HP ⇒ http://asa10.eiga.com/2011/series2/cinema/193.html 

【Book】 

■鈴木智彦 「潜入ルポ ヤクザの修羅場」(文春新書、11/02/20 ★★★★) 
元編集者で“暴力団専門ライター”である著者によるルポ。 新宿歌舞伎町の 
ヤクザマンション、その筋の専門誌、愚連隊、盆中(賭場)、大阪の西成区と 
15年近く暴力団を追いかけてきたフリーライターの記録です。“任侠”の看板 
を背負いながら、日本の裏社会で彼らが機能しているという事実は、著者が 
言うように、「汚れ役を切り捨てるなら相応の対価」が必要。タバコにたとえて 
『私“個人”は愛煙家であっても、他人にタバコを推奨したことは一度もないし、 
これからもすすめるつもりはない。』という結論です。リアルな別世界の実話。 
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166607938 


潜入ルポ ヤクザの修羅場 (文春新書)
鈴木 智彦
文藝春秋

■横田増生 「潜入ルポ アマゾン・ドット・コム」(朝日文庫、10/12/10 ★★★☆) 
第一部(約300ページ)が5年前に書かれた単行本:アマゾンジャパンの配送 
センターで半年間働いたルポで、第二部(約130ページ)は今回の文庫化で 
大幅加筆した、ブックオフとの関係、マーケットプレイス、電子書籍に関して。 
“1-Click”で注文すると 1冊から配送無料になるアマゾンの『顧客第一主義』 
の“舞台裏”を知ることができます。 日本の出版業界が抱える取次と再販制 
の問題を取り上げ、これからの電子書籍末端の二つの考えを提示してます。 
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=12161 

潜入ルポ アマゾン・ドット・コム (朝日文庫)
横田 増生
朝日新聞出版

【オマケ、今週の気になった言葉】 

人生は一度っきりだから、生まれかわるなら、生きてるうちに 
 (by 長渕剛 「人生はラ・ラ・ラ」 より) 
  
東北地方太平洋沖地震は金曜夕方のニュースから、津波の濁流により押し 
流される船舶や家屋、自動車の映像が次々と放映され、改めてその規模と 
範囲の大きさに呆然となって無言になりました。人命救助が優先されるなか、 
被災者の方々のライフライン(電気・水道・ガス・電話・食料・毛布等)の復旧 
も急ピッチで対応、宮城県下だけで亡くなられた方は5桁になるという県知事 
コメントが週明けの新聞見出しになりました。 福島原発の半径20km圏から 
避難勧告が出され、電力供給に“ボディーブロー”のように効き、東北地方の 
停電と首都圏での“計画停電”(第5グループまで、各4時間前後)の実施や、 
電車の運休や間引き運転など、まだまだ始まりの終わりが全く見えません。 

「すべてを素早くザッと押し流す」津波の破壊力は、いくら映画「Hereafter」の 
冒頭で視覚的な擬似体験をしても、実際はアッという間の出来事でしょうね。 
それにしても、日本はどのような地震や津波が起きても、店舗襲撃や強奪や 
暴動が起きない倫理と道徳観と生真面目さは、世界に誇れる日本人の美徳 
です。 これから復興に向けて、一人ひとりができることをまず実践するのみ。 



3月15日(火)のつぶやき

2011年03月16日 01時31分57秒 | Short Stories
01:47 from ついっぷる/twipple
tax task is finished now. today is dead end.
02:13 from goo
パニック買いは止めませんか? 首都圏のみなさんへ。 #goo_hoboike_diary http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/e/ef7eed9c0d0c6c6f90030ef2561cc817
12:25 from web
sky is cloudy tokyo, i do not trust Mr.Ishihara the Governer of Tokyo, Never. never, never and never.
13:57 from web
first go out after big quake. is that same? no! something strange. got to do our task. today i got meeting at night.
14:10 from goo
ノーモア、石原。 #goo_hoboike_diary http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/e/eff6c44b13589a686ed3c9ae65d78bbd
22:58 from goo
余震が続いていますが、気をつけつつ、平静に、冷静に、大切なことをしていきましょう。 #goo_hoboike_diary http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/e/bd2647607b2ec94c578c70af759d9cc1
by keijiikeya on Twitter