ゴンサロ・ルバルカバのクインテットは現状で世界一のジャズを聴かせているのではないだろうか
日頃の行いが素晴らしいせいか、ブルーノート東京でゴンサロ・ルバルカバのクインテットのライブを見ることができた。
ビックリしたね、こんなに素晴らしいとは。メンバーは以下ですが、このメンバーではまだアルバムは出ていません。
メンバーが集まったのは今年の頭だそうですが、驚くほど緊密なコミュニケーションがなされており、いわゆるビバップを基本としたようなジャズの成分は限りなく低い。インプロビゼイションを主体としたラテン系のコンテンポラリーな音楽といったほうがいいのではないだろうか。変拍子も極めて普通に何の苦もなく演奏されていて、まるでとてつもなく難しい振り付けを軽々と踊るバレリーナを見ているようだった。
ゴンサロ・ルバルカバは、素晴らしいピアノプレイヤーであるが、その前に卓越したバンドマスターであり、メンバーの力量を十分に引き出し、相乗効果を生み出している。
サキソフォンのヨスヴァニーは、音色が軽やかで艶やかで素晴らしい、テクニックは信じられないほど高い。トランペットのマイケル・ロドリゲスは、チャーリー・ヘイデンの「ランド・オブ・ザ・サン」でゴンサロと共演したことのあるようだが、フリューゲルホーンも吹いた。この音は実に甘く美しく素晴らしいものだった。ベースはチャーリー・ヘイデンのニュアンスを感じることができる、よく歌うベース。そして白眉はあのロイ・ヘインズを祖父に持つドラムのサラブレッド、マーカス・ギルモア。若干21歳だが、彼のドラムの音楽的なこと。驚くべき深さであって、こんなに若くして老成していいのだろうかと余計な心配までしてしまうほどだ。
最も誠実に現代のジャズを演奏しているであろう、ゴンサロ・ルバルカバのクインテッド。本当に凄かった。それしか言えない自分が歯がゆい。そう思いつつ、その
二日後には、すみだトリフォニーホールのゴンサロ・ルバルカバのソロピアノのコンサートに行ったのだった。
僕もそのコンサートについては後日書きますが、妻と子のブログ「響けブログ」にゴンサロ・ルバルカバのソロの感想が掲載されていますので、ぜひごらんください。http://blog.goo.ne.jp/hibikeblog/
GONZALO RUBALCABA QUINTET
ゴンサロ・ルバルカバ・クインテット
11/21 wed. - 11/23 fri.
7:00p.m. & 9:30p.m.
※11/23fri.のみShowtimes:6:30p.m.&9:00p.m.
Gonzalo Rubalcaba(p)
ゴンサロ・ルバルカバ(ピアノ)
Yosvany Terry(sax)
ヨスヴァニー・テリー(サックス)
Michael Rodriguez(tp)
マイケル・ロドリゲス(トランペット)
Matt Brewer(b)
マット・ブルーワー(ベース)
Marcus Gilmore(ds)
マーカス・ギルモア(ドラムス)
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