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ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

映画「ココ・シャネル」を見た

2009年09月01日 04時49分09秒 | 映画レビュー
シャネルの伝記映画。
ファッションブランドには全く疎いオレだが、シャネルぐらいなら知っている。
とはいえ、シャネルは服飾の歴史で一体どういう文脈にあるのか、というようなことは皆目見当がつかないのだった。


こういう映画は、そのあたりのことがよくわかっていいです。あとシャネルの人となりとか。シャネルはファッションを通じて、女性のマインドを変えた人、という気がした。体を縛り上げるようなコルセットから、もっと自由で動きやすい、マニッシュな服を新しい「エレガンス」へと昇華させた。
それは、女性の社会への参加、地位の向上ともリンクしている。

この映画では描かれなかったが、シャネルは第二次大戦中のパリにあって、ドイツ占領下でドイツ将校と自堕落な恋に墜ち、終戦後それが原因でスイスで隠遁生活を十年以上にわたって送ったというエピソードがあるが、そのあたりも見たかったな。この映画は、そのブランクからの復活のショーを現在とし、過去を回顧するというものだったが。

さて、現在のココ役を演じたシャーリー・マクレーンは、さすがの貫禄であって、存在感がすごいし、老齢のしわまでが味わい深い、女優の最も高み達した感がある。
一方過去のココ役のバルボア・ボブローヴァというイタリアの女優は、演技と可憐さが素晴らしい。まだ無名に近いが、きっと大輪の花になる。

酷評されたショーと絶賛されたショーの違いが今ひとつ分からなかったけど、
勉強になった、いい映画でした。<★★★★☆>


『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を見た。

2009年08月24日 23時55分39秒 | 映画レビュー
1997年に見て以来、エバンゲリオンは見ていないし、特にファンでもないんだが、確かに面白いとおもった、
日本のアニメの極北であり頂点であるんだろうな。

ストーリーも全然わかんないけど、巨大な大きなストーリーの一部をきわめてディティールまで精緻に描いたという感じで、面白い手法だと思うし、ストーリーの前提となるべきもの、たとえばセカンドインパクトとはなにかとか、ゼーレとはなにかとか、使徒とはナニカとか、全然わかんないままストーリーを紡ぐのは、日本的な浮遊感だし、まか不思議で面白いと思う。ベースという概念が無くても音楽が作れる日本らしい話だ。西欧音楽では、ベースがすべてを規定するように思うが、それがない、という音孝三なんだよな。

というわけで、予備知識モナにもなく見たけど面白かったし、日本のアニメってスゴイ、と思ったのだった。



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ナイトミューミアム2を、コドモと見たのだった<★★★☆☆>

2009年08月13日 21時39分55秒 | 映画レビュー
インタネットで子供と映画の予告編を見るのを楽しみにしているんだが、
この映画は父子ともに、夏休みになったら見ようと誓っていた映画なのだった。

ハリウッド映画ってのは、たしかに定番のストーリー展開があって、決まり切っているとはいえ、グローバルに衆人の智恵が結集されている、やっぱり黄金の公式であるからして、流石だと言わざるを得ない。映画になれていない子供はいちころだ、映画に慣れまくっているオトナだって、恐れ入る。

というわけで、夢とファンタジーと(同じか)、勇気と、ちょっとした濃いと社会性がはいりつつ、全体的には、スラップスティックでありつつ、ちょっと歴史の勉強もできてしまうというこの映画、夏休みに親子で見る映画としては満点パパであります。もちろん吹き替えでね。

さて、ヒロインにあたるカワイイ女性がいて、いま思うとそれほど深くストーリーにはコミットしていないんだが、とても元気がよく、いい味を出していた。それにしてもきれいだな、と思っていたら、なんとディズニーの「魔法にかけられて」のお姫様役のエイミー・アダムスだんたんだな。新たなアメリカン・スィートハートになるかも。とっても清く正しい、しかも活発な感じが、いいと思います。

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真夏の夜、トレーンのバラードを、女性ボーカルで「Ballads:Karrin-Allyson」

2009年08月13日 21時36分11秒 | 映画レビュー
Ballads: Remembering John Coltrane

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何年前になるだろうか、このアルバムを買ったのは。
コルトレーンのバラードといえば、名盤中の名盤で、あのコルトレーンが淡々と美しく、決して華美になることなく、粋で、純朴なバラードを聴かせてくれる名盤である。

が、このアルバムはKarrin-Allysonという、これまた、シットリとしながらも決して押し付けがましくなく、でも、艶があるボーカルで、コルトレーンのバラードを歌ってくれるという素晴らしい企画だ。

冒頭のsay itというバラードは、トレーンの木訥な繰り返しが、男の優しさを感じさせるのであるが、これに歌詞が入ると耽美的になる、でもくどくない。say it over and over again, keep saying you are mine.
こんなシンプルな歌詞が繰り返される。

なんか、寝苦しい夏の夜に、寝付けずに、つい近くの馴染みのバーにいったりして、ちょっと冷房の効いたところで、気のあるのか、ないのか分からない美人のママに、ハイボールを出してもらった、みたいか感じかなー。

なんか、暑い夜は主張の強すぎる曲は、聴きたくないよなー。
これくらいの涼しさが、いいと思う。

映画『そんな彼なら捨てちゃえば』を見た<★★★★☆>

2009年08月12日 19時41分03秒 | 映画レビュー
途中、電話で呼び出されてしまったので最後まで見て見れなかった映画。
でも、ま、それでもいいか、という感じの、映画です。
なぜかというと、ま、ストーリーは連ドラみたいな感じ、今旬の男女が出てきて織りなす、というものですが、魅力は何と言ってもキャストの豪華さ。
女性から見ると男優も素晴らしいでしょうが、女優さんがゴイスです。

スカーレット・ヨハンセン! いま美の絶頂にあるのでは。
そしてジェニファー・アニストン。いや、カワイイです。広末の存在感に似てるってことを自分の中で発見しました。そしてジェニファー・コネリー。ジェニファーは、正直いって絶頂を過ぎているんですが、何か大切なことをやり残してしまった美少女といった風情が、なんとも、いい味を出しています。そしてチャーリーズエンジェルでもある、ドリュー・バリモア。彼女は、この映画のエクゼクティブプロデューサーもしているようですが、もう映画を作る側、というぐらいのキャリアと存在感を感じさせますな。

この映画はこういう豪華女優陣(と男優人)のアンサンブルを見れば、それでOKであって、途中で帰ったけど、十分満足でしたよ。

旬の役者を見るなら、ぜひ。ストーリーだって、悪くないと思いますー。


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『それでも恋するバルセロナ』を見た。<★★★★☆>

2009年07月16日 14時55分15秒 | 映画レビュー
『それでも恋するバルセロナ』を見た。<★★★★☆>

アメリカを出たウディ・アレンの監督最新作。ここのところスカーレット・ヨハンセンちゃんを独り占めの感があるな。この映画では、さらにペネロペ・クルスまでを使ってもう両手に花の映画という感じです。

実際、この映画は、美しい花を、実に美しい!!! と賛美するような映画であって、アルモドバル監督は映画「ボルベール」で「ペネロペは今、美の絶頂にある」と言ったが、ウディ・アレンは「スカーレット・ヨハンセンは、いま、美の絶頂にある」と言うだろう。それは、まさに真実だ!

同時にウディ・アレンは、監督として最も成熟した完成期にあると言えるだろう、スカーレット・ヨハンセンを起用した前作「マッチポイント」でも思ったが、非常に劇的なクライマックスがあるにもかかわらず、ラストは淡々としてさりげなく、しかも大人らしい苦みと、柔らかな諦念、そして清濁併せ呑む老獪さを感じさせる。なんつーか、白樺派な感じである。
映画のストーリーテリングとしてはいるト書きのようなナレーションも、これまた60年代の映画のようで、なかなかいい味を出している。旧カナ使いの文章の古い文庫本を読んでいるような趣である。

ペネロペのキレた演技は最高。スペイン語に堪能な私の知り合いのM村さんによれば、ペネロペはスペイン語のとんでもない四文字を連発しているそうで、いや、言語で理解できればもっと面白いんだろうなー。残念。スカーレット・ヨハンセンはほんとうに、美の絶頂であって、マリリン・モンローのようだ。アメリカの美人はすべてモンローに収斂するのだろうか。するんだな、きっと。

さて出色は、当然だがバビエル・バルデム。そう、ノー・カントリーのあの、殺し屋だ。いやー、あれは怖かった。ここでは、気ままでセクシーで、カッコイイ画家なんだが、これまた素晴らしい。たぶんスペインを代表する俳優さんなんだろうな。そして、きっとバルセロナという町は、恋の町なんだろうな。一度言ってみたいと思います。

これはbubbl.usというオンラインアプリケーションで書いた、Mind Mapのメモです。


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映画『蟹工船』を見た。松田龍平に雄作の面影を見た。

2009年07月14日 09時33分01秒 | 映画レビュー
蟹工船・党生活者 (新潮文庫)
小林 多喜二
新潮社

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プロレタリア文学の名作「蟹工船」は、恥ずかしながら読んだことがなかった。

どうやら最近またはやっていると聞いたんだが、それはやっぱり非正規雇用、ネットカフェ難民、派遣切りみたいな流れだろうと思っていた。そこにきて、映画化と。それなら映画も見ておこうと思ったのだった。

原作を読まない時点で、映画を見たんだが、ま、ちょっとプロットとしてどうか、と思う点はあった。でも視覚化された蟹工船の内部は、たぶん本物より数十倍綺麗なのだろうなと思えた。実際のところは、もっと凄惨だろう。

さておき、この映画を見て一番印象的だったのは、松田龍平である。剣岳でもつい最近演技を満たし、ハゲタカにも出ていた。ここのところ主だった邦画のほとんどに出ているのではないか。しかも、、蟹工船は主役だが、すごいオーラだ。完全に映画をしょって立てる存在感であって、なんつーか、昔からの映画ファンからすると、松田雄作にみえてしょうがない。いや、これはほめているのさ。

おやじが偉大だと、子供は大変だが、彼は親と全く同じ道で、親を超える勢いで活躍している。これは、できそうで、実は本当に大変なことだ。素晴らしい。応援するぜ、龍平! これは龍平を見るための映画だ。


ところで、蟹工船の小林多喜二の著作権は、すでに消滅しているので、全文を読むことができる。僕は青空文庫で読んでみた。
読んでから思ったのは、意外にもわりと忠実に原作を映画化していたということである。とはいえ、この機会に蟹工船が読めたのでよかったなと。

こちらで、青空文庫に収められている蟹工船の全文を読むことができます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000156/files/1465_16805.html


有名人の子供はつらい
マルコム フォーブス,ジェフ ブロック
草思社

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映画「愛を読む人」を見た。<★★★★☆>

2009年07月05日 20時19分53秒 | 映画レビュー
映画「愛を読む人」を見た。<★★★★☆>

ケイト・ウィンスレット。この映画でアカデミーの主演女優賞を獲った。ま、当然だと言えるだろう。タイタニックのときは、それほど魅力的だと思わなかったが、少年の21歳上の愛人役といういうところは、これまた、実にはまっているように思えた。

ちょっと疲れて、ちょっと投げやりな年上の愛人ってのは、最高かもね。

さて、この映画はある意味で、少年と年上の愛人のピュアすぎるぐらい、ピュアなストーリーでもあるのだが、後半になると様相が一変する。非常に重く、そして、厳しい。

あまり書けないな、できれば見に行ってほしいと思います。

ただ、少年の時の、あまりにも幸福で満ち足りた恋愛がカット・アウトで終わると、その後一生、その愛を引きずることになるというのは、ある意味で不幸かもしれません。

もっといえば、若年のころの大きな成功体験というのは、その後、ある意味でトラウマになってしまう可能性があるのではないだろうか。そこから抜け出すのは大変で、下手をすると過去の成功のために現在と未来を棒にする可能性がある。若いころからやたらとモテたり、東大に入ったり、とかね。
「輝け、あの頃の自分」にならないように気をつけましょう。

いや、私は大丈夫ですよ、若年のころに成功を体験してませんからね。

脱線しました。この映画、映画館で見る価値大です。

<★★★★☆>
です。

愛を読むひと (ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ 出演) [DVD]



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ベルンハルト シュリンク
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映画「劒岳 点の記」を見た

2009年06月28日 21時54分51秒 | 映画レビュー
日本映画の保守本道、のような映画を久しぶりに見た気がする。
なんていうか、あまりに保守本道過ぎて、いつか、どこかで「これはパロディですよ」って言われてしまうような気がしてはらはらしていたが、最後までその保守本流で終わって、なんていうか、やれやれという感じだ。

個人的には、こういう古典的な邦画は好きではなくて、ちょっとヘンだったりニューウェーブだったり「おとなり」みたいに、しゃれている物の邦画好きなんだが、この映画に関しては、とにかく「よく撮ったな、と」という尊敬の念で一杯だ。

劒岳は、登山としてただ上るだけだって大変なのに、この映画では上るだけでなく、そこに地図を作るための重さ100キロ超の三角点用の石柱と測量器具を担ぎあげる、そしてこんなに人が来ないところで地図を作る意味はあるのかと自問するわけです。

が、この映画ときたら、ただ上るだけでも大変なところに、役者とカメラを担ぎ上げて、映画を作るわけですから、もう中身がうんぬんいう前に、よくこの映画を撮ったな、と監督とスタッフと役者さんたちに、感嘆するしかありません。

正直言って、宮崎あおいちゃんは、とってもかわいいけど、ちょっとあり得ないほどカワイイ奥さんだし、この映画では、本当はいらっしゃらなくてもよかったのでは。それに役所広司さんも、ちょっと出過ぎかな。松田くん、いい。浅野忠信、香川照之さんは、どっちも日本の映画界を代表する役者さんだな。
素晴らしかったです。

<★★★☆☆>

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映画「ハゲタカ」を見た

2009年06月19日 21時10分00秒 | 映画レビュー
最近、映画が見られないな。
それと、見たい映画もあまりない。

今日は、自分の仕事のデキが気に入らなくて凹んだ。
新聞では、臓器移植法が、脳死を人の死とする前提の改正方向で進みつつある。
気が晴れない一日だったが、こんな日もあるか。


数週間前ですが、投資ファンドをテーマとした映画「ハゲタカ」を見ました。二点です。<★★☆☆☆>
どうやらNHKで放映して人気だったドラマの続編の映画化という流れだそうですが、テレビがないので本家を見ていません。だから意味不明な点も多々ありました。

でも、そういう人でも楽しめないとね。

良かった点。
→経済をテーマにした映画ってのは、なかなか面白い。これは可能性を感じる。


良くなかった点。
→キャストが今ひとつだった。
→投資ファンドが、なんのために投資しているのかがよくわからない。誰かに頼まれて義憤にかられて動くものではないだろう。
→ホワイトナイト、とか株式公開買い付け「TOB」とかが出てきているが、恐らく現実の経済からは乖離した使い方だと思う。TOBの価格を二者がそれぞれつり上げていくとか、過半数をTOBで買うとか、多分あり得ない。だって、この映画で買収されそうになるのは、日本を代表する自動車会社という前提だからな。

という意味で、時代劇で時代考証をするように、経済映画でも経済考証をして欲しいと思う、のは僕だけでしょうか。

幸田真音さんの小説などを原作にしたら、きっと面白いと思うのになー。

ちなみに幸田さんは、外資系の元ディーラーで、
真音(まいん)は、ディーリングの時の「マイン(買った→こうた)」だそうです。
さらに言えば、売ったは「ユアーズ」だそうです。

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映画「おとなり」を見ました。久々の<★★★★★>です

2009年06月13日 23時53分45秒 | 映画レビュー
映画『おとなり』を見ました。とてもいい映画でした。
ぜひ見ていただきたいと思います。
<★★★★★>

これ、僕は実家の浜松で見たんですが、東京だとあまり多くの映画館はやっていないようで、とても残念です。

見ていただきたいので詳しい解説はしませんが、
岡田くんも、麻生さんもとてもいいし、とても自然体な感じで、いいです。
なんといっても「音」に注目した脚本が、すっばらしい。
キスシーンもベットシーンも、何にもない地味なストーリーだけど、
特にラストのエンドロールのところが、最高です。
あと、ハッピーエンドの「風を集めて」を使っているセンスもいいです。

後日、たっぷり感想を書きたいと思いますが、ぜひ見てください。

予告編は、こちらでご覧いただけます。
公式hp
http://www.oto-na-ri.com/index.html


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映画「スタートレック」を見た<★★★★☆>

2009年06月08日 20時50分25秒 | 映画レビュー
期待せずに見たんだが、意外と面白かったです。
<★★★★☆>。

スタートレックファンが多いし、これからこの映画を見る人も多いと思うので、ネタバレになるコメントは、後日します。

ぜひご覧ください。
デカイ画面で見た方がいいと思います。

その世界観とスポックが、最高です。


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映画「GOEMON」を見た<★★☆☆☆>

2009年06月01日 09時01分52秒 | 映画レビュー
元妻である宇多田ヒカルの歌を主題歌にした映画「CASSHERN」に続く、紀里谷和明監督の作品。
石川五右衛門を主人公にした時代劇だが、ヨーロッパの城のような城壁、ゴシックのような衣装、特に信長、秀吉、家康などは、極東を舞台にした昔のオペラを想起させるような衣装であって、非常に凝りに凝った、細部まで美意識に貫かれた、独特のもの。世界観そのものが、今の世界の地続きではない、別世界、パラレルワールドの過去、のように描かれている。

とにかく1フレーム1フレームの絵柄が凝りに凝っていて、凝縮されたプロモーションビデオを見ているような気になるが、これがずっと続くのであって、その気力、その構築力、そして経済力には驚かされる。美意識が徹底しているのだ。

キャスト、江口洋介はハマリ役でいい。信長役も、秀吉も、家康もとてもいい演技だった。ヒロインの広末は、どうかな……。ゴリとか、お笑いの人は、どうしても本人のキャラクターが出過ぎているので「役」と見えない、これはプアな日本の芸能界的な限界か。

とはいえ、荒唐無稽なストーリーで飽きさせないかというと、結構飽きてしまった。これを見た時は仕事が忙しく、あまり寝てない時期でもあったせいか、私は最後の30分ぐらいは激睡してしまい、起きたときには館内が明るくなっていたのであった。

<★★☆☆☆>

辛めの2点です。


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映画「天使と悪魔」を見た。<★★☆☆☆>

2009年05月31日 21時16分29秒 | 映画レビュー
前作に当たるのだろうか「ダヴィンチコード」は見ていない。

とはいえ、あまりネガティブなことを書くのもなんだが、いま一つ、いやいま二つ、三つぐらいかな。

いい点

●やっぱりトム・ハンクスは、現代を代表する俳優である。

●ユアン・マクレガーも、中堅どころでトップだろうな。

●バチカン市国って、そういうことなのね。

よくない点

●プロットそのもの。途中で誰が犯人かわかる。

●ヒロインの存在意義がない。

●最終的に、何も心に残らない。


評価の星は、
ひとつは、トム・ハンクスに。
もうひとつはバチカンが全面協力したであろうことと、その苦労に対して。



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オー・ブラザー! をDVDで見ました<★★★★☆>

2009年05月27日 15時49分52秒 | 映画レビュー
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映画館でも見たのだが、思い立って昨夜、夜中からDVDで見てみた。

やっぱり最高だ。
ジョージ・クルーニーは、こういう軽妙で知的でちょい悪だけど、心根はいい、という演技をするとピカイチだな(ってニッチすぎるか)。ちょっと宗教的な救いの概念もあって深みがあるが、とにかく全編面白くて面白くて、楽しい。

ま、なんといってもジョージ・クルーニーがメインで歌う、ずぶぬれボーイズの曲が最高だ。伴奏は悪魔に魂を売った黒人、ってロバート・ジョンソンじゃん(業界ではロバジョン)が伴奏で、カントリータッチで3人が歌う。いい曲だ。

ほんと、この映画にはカントリーとブルースが溢れている。

そういえば、カントリーとブルースってのは、相性がいいってのを教えてくれたのは、Rythm, Country & BluesというCDを教えてくれた水谷カメラマンである。ありがとうございます。ちなみにジョージ・クルーニーは、ローズマリー・クルーニーと親戚関係だそうだよ。びっくりだ!

みなさんこのアルバムです。お薦めですよ。

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