シャネルの伝記映画。
ファッションブランドには全く疎いオレだが、シャネルぐらいなら知っている。
とはいえ、シャネルは服飾の歴史で一体どういう文脈にあるのか、というようなことは皆目見当がつかないのだった。
こういう映画は、そのあたりのことがよくわかっていいです。あとシャネルの人となりとか。シャネルはファッションを通じて、女性のマインドを変えた人、という気がした。体を縛り上げるようなコルセットから、もっと自由で動きやすい、マニッシュな服を新しい「エレガンス」へと昇華させた。
それは、女性の社会への参加、地位の向上ともリンクしている。
この映画では描かれなかったが、シャネルは第二次大戦中のパリにあって、ドイツ占領下でドイツ将校と自堕落な恋に墜ち、終戦後それが原因でスイスで隠遁生活を十年以上にわたって送ったというエピソードがあるが、そのあたりも見たかったな。この映画は、そのブランクからの復活のショーを現在とし、過去を回顧するというものだったが。
さて、現在のココ役を演じたシャーリー・マクレーンは、さすがの貫禄であって、存在感がすごいし、老齢のしわまでが味わい深い、女優の最も高み達した感がある。
一方過去のココ役のバルボア・ボブローヴァというイタリアの女優は、演技と可憐さが素晴らしい。まだ無名に近いが、きっと大輪の花になる。
酷評されたショーと絶賛されたショーの違いが今ひとつ分からなかったけど、
勉強になった、いい映画でした。<★★★★☆>
ファッションブランドには全く疎いオレだが、シャネルぐらいなら知っている。
とはいえ、シャネルは服飾の歴史で一体どういう文脈にあるのか、というようなことは皆目見当がつかないのだった。
こういう映画は、そのあたりのことがよくわかっていいです。あとシャネルの人となりとか。シャネルはファッションを通じて、女性のマインドを変えた人、という気がした。体を縛り上げるようなコルセットから、もっと自由で動きやすい、マニッシュな服を新しい「エレガンス」へと昇華させた。
それは、女性の社会への参加、地位の向上ともリンクしている。
この映画では描かれなかったが、シャネルは第二次大戦中のパリにあって、ドイツ占領下でドイツ将校と自堕落な恋に墜ち、終戦後それが原因でスイスで隠遁生活を十年以上にわたって送ったというエピソードがあるが、そのあたりも見たかったな。この映画は、そのブランクからの復活のショーを現在とし、過去を回顧するというものだったが。
さて、現在のココ役を演じたシャーリー・マクレーンは、さすがの貫禄であって、存在感がすごいし、老齢のしわまでが味わい深い、女優の最も高み達した感がある。
一方過去のココ役のバルボア・ボブローヴァというイタリアの女優は、演技と可憐さが素晴らしい。まだ無名に近いが、きっと大輪の花になる。
酷評されたショーと絶賛されたショーの違いが今ひとつ分からなかったけど、
勉強になった、いい映画でした。<★★★★☆>