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ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

映画「クリスマスキャロル」を見た

2009年12月28日 20時17分05秒 | 映画レビュー
妻が入院する直前のことだったが、
子どもと二人でクリスマスキャロルを見に行った。
これは一つ不満だったんだが、東京で公開されている映画館は
ほとんどが吹き替えではなく字幕で、子どもには厳しいと思った。
映画の公式ホームページを見ると、地方では吹き替えもたくさんやっているのに
どうしてだろうか。

さて、映画の感想は、ストーリーはもちろん文句なし。ディッケンズの古典だからね。
とはいえ私は未読であったので、非常に参考になった。
この手の名作の映画化は僕のようにしっかり古典を見てきていない者にとっては
非常に助かるものだ。

というのも二時間程度の時間で、読書よりも遥かに高密度で
印象深く五感でその世界を知ることができるからだ。
もちろん映画を見た後で、本の古典は読んでおいた方がいいと思うけど。

それにしても驚いたのは、アニメーションのリアルさだ。
こういう素晴らしいリアルなアニメをみると、
昔のアニメは紙芝居にしか見えなくなる。
カーズでもかなり感動したが、
今回は人のリアルな表情、ライティングなども凄くて、
いや、これならある意味実写を超えているのではないか、と思った。
コンピュータを使ったアニメは、ものすごい進化だ。
エヴァンゲリオンなどの日本のアニメとは、進化の方向が明らかに違う点も
非常に興味深い。日本のアニメはリアリティというよりは
あくまで漫画が動いている感じがするからな。

でも、あまりにリアルだから、ひょっとして
一回実写をとったものをアニメ化しているのではないか、ともにらんでいる。
ジム・キャリーは一人7役をやっているそうだし、
ゲイリー・オールドマンはアニメの時点で、本人に酷似していすぎて
ちょっと面白いと思ったぐらいだ。

もちろん実写では表現できないシーンもたくさんある。
精霊の仕業などは実写よりアニメの方がある意味でリアルと言える。

うーん、アメリカ系のコンピュータライズドアニメは、
いったいこれからどこに行くのだろうか!

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映画「パブリックエネミーズ」を観た

2009年12月19日 08時15分48秒 | 映画レビュー
いま、もっとも脂が乗っていて、かっこいいジョニー・デップを堪能する映画、といっていいのではないだろうか。

すべてが、その趣旨で作られている映画で、ジョニー・デップいわばヤクザ映画における高倉健のようなもので、ひたすらカッコいいのである。
銀行強盗、金持ちの金だけを奪う。
庶民の金は返す。
女性は、一人を徹底的に愛する。

アメリカのギャング物は、日本でいえばチャンバラみたいな、ある種古典的なものだろう。ストーリーは平板になりがちなところだが、そこはさすがハリウッド。
そういう普通のスターものの映画を撮らせれば、抜群である。

それに何といってもジョニー・デップが、素材として最高なので、それはもう、それだけでこの映画はOKなわけでした。僕はチャーリーとチョコレート工場のチャーリーと、チョコレートのギターが上手なジプシーの役が好きだったなー。


書き忘れたから追加しますが、
この映画のテーマソングが、ジャズのスタンダード「バイ・バイ・ブラックバード」で、何度か流れるんですが、歌ってるのがダイアナ・クラールで、本人もチラッと5秒ぐらい歌手で出てきます。
低音の魅力だな。それほどfavoriteではないですが。



<★★★☆☆>


未読だが、この本は相当面白そうだと思っている。
注文して、正月の楽しみにしようかと。

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映画『なくもんか』を見た。

2009年12月16日 22時47分40秒 | 映画レビュー
先週、実家にいるときに、見たのだった。

泣ける映画なら、もう、待ってましたとばかりに泣ける状況だったが、
この映画は泣けなかったんだな。

泣かすのか、笑わすのか、それが微妙。笑いはしたけど、泣きはしなかった。
それと別にハムカツを食べたくはならなかったのだった。

アベサダオは、最高。映画「マイコハーン」の時はひとりで映画の主役を張るのはまだ、やや厳しい、肩に力が入りすぎだなと思ったが、もう安定してきた木がする。いいと思う。
我か敬愛するチャップリンや、ピンクパンサーのピーター・セラーズ、マイク・マイヤーズ、もちろんマスクのジム・キャリー、ウッディ・アレンもだが、コメディを得意にする、でも素晴らしい役者になれるのではないかと思う。

竹内結子は、良かった。
チームバチスタでも、いいと思ったんだが(テレビがないのでドラマでの演技は知らず、映画で始めて見た)、今回はまた、下町の気っぷがいい姉さんの役で、これまたよかったと思う。
どんどん熟成して言い女優さんになって欲しいものだ。

プロットは、いまひとつわかんなかったが、
相対としては楽しめたし、アベサダオ、竹内結子が良かったので
ちょっと甘めだが<★★★★☆>とします。

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映画「イングロリアスバスターズ」を見た

2009年11月30日 22時02分17秒 | 映画レビュー
タランティーノの新作で、ブラピだから、ま、大ヒット間違いない映画だ!

で、どうなのか。

面白いです。

なんかに似てるなと思うと、これが、仁義なき戦い、みたいなやくざ映画なんだなー。悪人らしい悪人。泣きの入るリベンジ、爽快でやや乱暴な正義の正直者。
これが単純にならないのは、登場人物の立ち位置が複数あるからであって、ナチ、ユダヤ、アメリカ、イギリス、ドイツの反体制グループなどが複雑に絡まってる。

最終的に史実をもぶっ飛ばす爽快さと、映画オタクならではの映画愛もあり、いや、タランティーノの手腕は冴えわたっている、鰤なら寒ブリ、いま一番脂の乗ったいい時期なんではないかと思うのだった。

ブラピ、最高。いい役者だ。ヒロインのメラニー・ロラン、真夜中のピアニスト(未見)以外ほとんど本邦初お目見えだが、実に凛として美しく、強くてよかった。
が、なんていっても一番スゴかったは、ナチのユダヤ狩りの将校の役を演じたクリストフ・ヴァルツ。第62回カンヌ国際映画祭で男優賞を取ったが、確かにこの映画で誰よりも光っていた。もう、優雅で、洗練されていて悪魔のようにずる賢く残忍で。憎いことこの上ない。いや、すごかったっす。

それと、気に入らなければお金を返しますってうタランティーノのキャンペーンも面白かった。公開4日間だけど。面白いし気持ちいいよな。この正々堂々とした態度が。もちろん気に入らないっていう気はないけどさ。でも二回見に行って、二回目は途中で出て「気に入らなかった」っていうのも、かえってタランティーノ的で粋かもねー。

ウィキペディアより
日本では、洋画の面白さに目を向けてもらうために、2009年11月20日から11月23日の4日間、本作を観てつまらないと感じて上映開始後1時間以内に退席した観客には鑑賞料金を返却するという「面白さタランかったら全額返金しバスターズ」キャンペーンが約300館の劇場で行われた。企画者はタランティーノ監督と日本の配給会社の東宝東和。タランティーノは「つまらないと思った人は出て行ってください。残った皆で楽しくやろうじゃないか」と語った。

個人的にはNHKフランス語講座のジュリー・ドレフュスが、ファムファタール的に出てきて、ちょっとドッキリした。



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映画「This is it」を見た。マイケル・ジャクソンはやっぱり天才だった。誰が殺したのだろう。

2009年11月20日 20時33分02秒 | 映画レビュー
ついに、話題のマイケル・ジャクソンの映画「This is it」を見た。

今週、実家にいた日の夜、映画館に見に行ったのだった。

とはいえ、実は俺はマイケル・ジャクソンには特別な思い入れがなく、彼が亡くなった時もマイケル・ジャクソンって、世の中にこんなに影響力があるのか、と驚いたぐらいだった。

もちろんMTV世代なのでスリラーだって見たし、beat itだって見た。ポールとやったガール・イズ・マインの馬車のヤツだってみた。beat itはなんつってもヴァン・ヘイレンのギターソロのほうがインパクトはデカかったのだった。あれは凄まじいものだった。いずれにしてもダンスそのものに冷淡だったから、ダンスが凄いとか言われても興味がなかった。バンドバカだからさ。

が、あらゆる人が賞賛し、友人のE間や、ベーシスト兼プロデューサーの亀田氏まで激賞するのをブログで見、実家に帰った間隙を縫って見に行ったのであった。

始まって1,2分ぐらいは、なんだ、リハのビデオを繋いだだけじゃん、と思った。
しかし、すぐに、リハのビデオを繋いだだけなのに、こんなに凄いのか、マイケル・ジャクソンってのは、と逆に感嘆に変わった。

いや、凄かった。天才だ。歌と踊りの。ブランクがあったとは思えない歌の凄さ、踊りのキレ。
巷で本人のゴシップ、スキャンダルが溢れている時に、彼は家で歌って踊っていたに違いない。

彼は常に音楽の中で生きていて、そこで息をしている。音楽が生命そのもの、そんな人にリハもなにもない、
音楽が始まれば、彼の生命はいきいきと輝き始める。歌と踊りの区別すらなく、
性別の区別も、大人と子どもの区別もなく、音楽そのものの美しい化身となる。

ポピュラーミュージックに疎い妻が、マイケル・ジャクソン以下(MJ)について熱く語ったのにも驚いたが、
彼女は「MJの歌は怒りだ」と言った。これは本質を突いた透徹した意見である。

この映画から滲み出るMJの音楽の本質は、神童音楽家の発露である怒りと愛だと思う。怒り。大人。
音楽産業、音楽に関わるもののなかで、ピュアでないすべてのものへ。
そして愛、彼が知っている身近な人への愛(直接話せないような人の方が多いのだ、彼のように神聖視されてしまうときっと)、
スタッフやダンサー、ミュージシャン、そして彼とイーブンに話せるミュージシャン、ダイアナロスやライオネル・リッチーとか。
そういう人への愛、そして一足飛びに地球への愛。
朝日新聞かなにかのインタビューで、ライオネルが、MJはたまたま地上に降りてきてしまった天使だったんだよと言っていたけど、
ほとんどそれが正解だろう。天使は、人々へ愛に溢れた美しい音楽を送るが、それだけ自分は汚れていってしまい、ついに天に戻るのだ。

では、誰が天使を殺したのか。
それは、際限なくエンターテイメントを欲しがる我々だろう。
音楽だけを欲したのであれば、まだ罪は深くない。
しかし、王家のないアメリカでポップスターは事実上、王として君臨する。
KINGと呼ばれたエルビスしかり。
執政するのが大統領にすぎない。

そして、歴代のキングは、ドーナッツの食べ過ぎで死んだり、
(黒人だけのキングだったが)マーヴィン・ゲイのように牧師の父親に射殺されたりする。
MJは、事故なのかどうなのかは不明だが、薬で死んだ。
FMラジオで山下達郎が「アメリカ芸能界の地獄の烈火に焼かれ、また一人亡くなってしまった」と言ったが
その通りだと思う。

マドンナ、プリンス、ビリー・ジョエル、彼らは凄い。
そこで生き抜き、真摯に音楽を作り続けている。
セルフマネージメントと、自分の才能の最大化。
彼らなら大企業のCEOだってできるはずだ。

ちなみに、映画で見たMJのバンドも良かった。
スターはいないが、
それだけに、実質のある凄いバンドだ。
ギターは黒人の巨体の男性とブロンドの小柄な女の子。
二人とも上手かったなー。
女子はPRSをメインで使っていて、
巨体のオヤジは、ミュージックマン、カスタムメイドのアーチドトップフィギュアドメイプルが映えるストラトシェイプのヤツ。曲によってはセミアコやレスポール。

ベース、これはもうかっこいいやつだった。
ヤツはシンセも弾いていたぜ。ベーシストが弾くシンセベースは、やっぱりカッコイイのだ。

DVDになってから見ようという諸氏、やっぱり映画館のデカいおととデカい画面で見た方がいいと思うよ。
時間とコストを使わないと、得られる感動だってシュリンクするからな。

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映画「アンヴィル」を見た2.石の上にも三年、ヘビメタ30年。プロフェッショナルについて。

2009年11月19日 17時25分45秒 | 映画レビュー


石の上にも三年、ヘビメタ30年。

さて、後日、後半。その反面としての「プロフェッショナル」について書きたいと思います。

とにかくずっとバンドを続けていく、メタル「バカ兄弟」ともいえるアンヴィルは、
まさに愛すべき、素晴らしいバンドバカなんだが、今日は敢えて「プロフェッショナル」について。

なぜアンヴィルが、一時はブレイクしたのに成功しなかったのか。

それは、やっぱりプロフェッショナルでなかったからだと思う。

俺も一時プロフェッショナルのミュージシャンだったこともあるし
(超売れないバンドにいただけだが)
実際の処、ミュージックシーンにはそういう人がゴマン、
ゴヒャクマンといるわけだが、
99%は、プロでいつづけることができず挫折する。
きっと、報われないから止めるのだ。
(だから報われないのに続けているアンヴィルが感動的なのさ)

なぜ報われないのか。
才能がない、いい演奏ができない、いい曲が書けない、
それで退場するのは当たり前の話でNo Problemです。

でもアンヴィルのように才能も資質もあって、ダメなのは
自分の持つ資源を活かせなかった、才能を最大化できなかったということ。
アンヴィルもそうだけど、大手と組まずに独立系でやろうとして
自分たちでマネージメントしようとしてこける場合があるが、
これは、ギターがうまくたって、マネージメントができるとは限らない。
往々にしてダメなことがおおい。
電車に遅れずにメンバーを引率していいどうするってことができるとは限らない、リップスくん。
レコード会社の大人達と、ビジネスとしてイーブンかそれ以上のスタンスで話せるとは限らない。

仕事柄いままで多くのプロミュージシャンと話してきたけど、
大物といわれる人、成功している人は、例外なく人間的にも素晴らしかった。
それだけじゃなく、言葉の端々から感じられるのは、ビジネスセンス、マナー、
立ち居振る舞いからみても、この人は、500人や1000人の会社の社長はできるな、
と思わせるものがあった。
人望、リーダーシップ、会社人間であるレコード会社やマネージメントの会社の人間の動かし方、
自分の資質の最大化するための戦略。

やっぱり、音楽だってエンターテイメント産業という名の産業であって、
ここでしっかり機能するためには、やはりビジネスセンスとそれに相応しい人柄が必要。
それが、ロックの初期衝動とどううまく折り合いをつけながら、
やっていけるか。そこが難しくて、そこがほとんどのバンドが死滅する理由だろう。
逆に言えば、ストーンズ、フー、エアロスミス、そんなバンドが長生きしているのは、
彼らの卓越したビジネスセンスによるところも大きい。
(もちろん音楽の才能が巨大であることは言うまでもない。
でも、ミックは政治家になれそうな資質があるように見える)
ビートルズには、希有なマネージャーともいえるブライアン・エプスタインがいた。
これは、実はビートルズの成功における非常に大きなファクターだと思う。
事実、ブライアン・エプスタインと出会ってから、彼らは未曾有の成功を収めた。

さて、アンヴィル。

リップスが、自分でツアーを組めばガサツなスケジュール、
ギグには遅刻、遅れて到着すれば少ない客がいる、小さなバー。

彼を応援してくれる姉が貸してくれたお金で自費レコーディングし、
大手レコード会社、そして地元レコード会社をまわるが全滅。

結局自分たちで売ることにして、家に段ボール箱がバンバン積まれる。
それでも「馬鹿げてるかもしれないけど、ロックスターになりたいんだ」
というリップス。そこには、ビジネス以前のロックの初期衝動が、
最もピュアな形で燃え続けている。そしてバンドを通じた友情。
(今回書かなかったけど、バンドを通じて得た友情は、本当強い絆になる。
これは得難い位素晴らしいことだ。その絆は兄弟より濃いと思う。
この映画でリップスとロブは双子、と言われていた)
でも、結局プロフェッショナルじゃなかった!
(プロフェッショナルがいい、という意味ではないよ。
彼らの意志と反して、アマっぽいからいいんだとおもう、彼らは)

50代のオヤジヘビメタ。アンヴィル。
この映画がヒットしたのは、彼らの人柄と行いの良さと、
バンドを死んでも止めなかったことが報われたんだろう。
今回の映画で報われてスターになれるといいな。
ただ、ひょっとしてスターになってしまったら、
それで彼らアンヴィルの未完の物語が終わってしまうことにならないか。
そこが、ちょっと不安だ。

もちろん、それがハッピーエンディングなら、素敵だけどね。
でもネバーエンディングストーリーな、バンド物語の方が
僕はもっと素敵だと思う。


へヴィメタバンドバカ兄弟に、幸アレ!

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映画「アンヴィル」を見た。その1.バンドバカの尊さに感動して泣く。

2009年11月19日 02時48分22秒 | 映画レビュー

ヘビメタは勤勉。

という自由律俳句(どこが!)を先日日記句として書いたところ、ロックの大先輩であるI田さんから、一言「アンヴィルを見ろ」という有り難いアドバイス。

もちろん、見に行きました。吉祥寺のバウスシアターへ。

アンヴィルというカナダのヘビメタバンドのドキュメンタリー映画。
これはもう、最高でした。泣きました。

80年代。ボンジョビなどとともにヘビメタの隆盛期に注目を集め、いま活躍する多くのバンドが、目標にし、参考にしたといわれるアンヴィル(僕は知りませんでしたが)。彼らは、なんとまだ解散せずに、カナダでオリジナルメンバーのギタリストとドラマーを軸に活動している。そのドキュメントです。

あまりに感動したので二度に分けてお送りします。

「夢を諦めきれない男たち」というサブタイトルは非常に優秀で、まさにそれ以外の形容はないでしょ。
すでにbull shitと自ら呼ぶような仕事をしつつ、地元カナダで、たまにはツアーにも出て演奏活動を続けるアンヴィルですが、その演奏規模も赤裸々既ドキュメントされていて、小さなバーで100人以下はザラ、バンドメンバーのギタリストの結婚パーティでのライブでは、親族が思いきり引いてる、そこで全力投球。ヨーロッパツアーにいけば、たまにはロックフェスもあるけど、これまた小さなライブハウスが多く、電車乗り遅れる、道に迷うで大遅刻の挙げ句に客はまばらで、ギャラはもらえない、の連続。それで小さな喧嘩をしたり、空港の地べたでネタりしつつ、帰国してみればギャラは結局ゼロだったとか。もう、笑えないっていうか、笑っちゃうんだけど。

それでも、ロックが好き、ヘビメタが好きで、音楽が始まればゴキゲン、自分たちはサイコー。お前と俺はずっとアンヴィルなんだよ、今でもロックスターを夢見てるんだよ(一度はなったけど)。もし本当にダメなら、崖から飛び降りたっていい。(いや、そのときは俺が止める、とドラマー)。そして二人で涙ぐんで抱き合う。

いや、笑えるけど、本当は、泣ける。これは、ロックであって、バンドであって、バンドが人生で一番大事になってしまった、俺も含めるあらゆるバンドマンたちに捧げられた映画であり言葉であるわけです。ああこの文書を書いていても、俺の目は涙で潤んでくる(泣き)。

どうしてバンドって、こんなに楽しいのか。人生を棒に振ってしまうほど、素敵なことなのか。いや、棒になって降ってないんだよ、人生を最も豊かに、音楽の神ミューズとともに、人生という祝祭を謳歌したと言っていいのではないだろうか。

アンヴィル。君たちは、最も幸福なロックミュージシャンじゃないのか。笑えるほど、そして泣けるほど、幸せだぜ!

さて、後日、後半。その反面としての「プロフェッショナル」について書きたいと思います。


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「ジョー・ブラックによろしく」をテレビで見た。

2009年11月18日 00時04分05秒 | 映画レビュー
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実家でないとテレビが見られないから。
ジョーブラックによろしくを、見た。
これは映画館では見逃した映画だ。
もう10年も前になるんだな、公開されて。
10年前のブラット・ピットは、本当に夢のように美しい。
ホモではありません。

アンソニー・ホプキンスの演技、実に素晴らしい。

プロットも素敵すぎるし。

こういう映画が、実に、本当に、しみじみと、いい映画だなと。

映画館で見たかったな。


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『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ』を見た。

2009年11月13日 16時18分23秒 | 映画レビュー
『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ』

松たか子、浅野忠信という日本映画の二大スターが出ているので見てみた。
いや、古いですね。古すぎる。

『古い船をいま動かせるのは、新しい水夫じゃないだろ』と言いたいです。

いい点。

松たか子、演技力はやはり素晴らしいなと。
浅野忠信と並んで、日本の映画界を背負って立つ存在だと思います。
あり得ないような良妻でありながら、
口紅を拭き取る当たりの妖艶さ。
浅野もいい。
脇を支える室井滋、伊武雅刀も、さすが。


ただ、なんといっても、入れ物、映画そのものの価値観が古い。

ストーリーにしても、何が言いたい映画なのかよく分からないで、

<★★☆☆☆>です。

それにしても、太宰ってのは、いわゆるカート・コバーンみたいなものだったのだろうか。当時の文人は今のロックシーンのような感じがするな。

大学時代、太宰の本をむさぼるように読んだ時期があった。
今は読んでないけど、グッドバイという短編が好きだった。
太宰は短編の名手だと思う。日本文学史上でも有数の、名手だな。
ちなみに以前ご紹介したブルータスに掲載されていた、
太宰肉筆の川端康成宛の手紙は、ほんとうに面白かった。
ものすごく字がでっかい、巻物のような手紙なのね。

古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう
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「私の中のあなた」を見た。<★★★★★>

2009年11月03日 15時46分03秒 | 映画レビュー
ちょっと前に見た映画だが、まだロードショーでやってますので、
お勧めしたいなと思って、急いで書きます。

久々の満点ですが、これは個人的な事情にもよります。
とにかく僕は弟を数年前に脳腫瘍で亡くしているので、
兄弟が死ぬ、という映画にはからっきし弱い。
もう泣きっぱなしでした。

でも、ただ泣かせる映画ではなく、非常に考えさせられます。
ネタバレになるので書けませんが、途中で結構びっくりします。
そして、感動します。
ラストシーン近辺で、非常に救われる気がしました。

弟の時も思ったのですが、死を覚悟した人間は
まるで厳しい修業をしたお坊さんのような
悟りに近い境地を得るような気がします。
病気にかかわる苦悶はありますが、
周りの人間に感謝をしながら、
微笑んで幸せそうで、
まわりを笑わせたりして。

終りを意識して初めて、
人生は、愛と奇跡に満ちていることに気付き、
感謝の気持ちを持つのかもしれないな。

忙しなく立て込んでいる日常に埋没していては、
気づけないことだろう。
みなさん、人生はそれだけで、美しいことだとおもますよ。

最後ですが、
アメリカの恋人、american sweetheartである
キャメロン・ディアスの演技は、素晴らしかった。
もう、アメリカの映画界を代表する女優になることは間違いない。
コミカルでセクシーな女優、チャーリーズエンジェルだったころとは、
格が違う、そう納得させられるだけの映画だったです。

子役、天才かもしれないな。
アビゲイル・ブレスリン。
なんか見たことあるな、と思ったら、
キャサリン・ゼタ・ジョーンズがシェフ役をやった、
幸せのレシピの女の子だったんだな。
いいです。

みなさん、もしよかったら、映画館で見てください。

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キャデラックレコードを見た<★★★★☆>

2009年10月31日 22時00分05秒 | 映画レビュー
時間の余裕がなく、映画館にも行けない日々が続いていて、
とてもフラストレーションがたまるのである。

そうだ、そんな時は、前に見たけどコメントしていない映画について書こうと思うのであった。

キャデラックレコードは、恵比寿ガーデンシネマで見た。
伝説のチェスレコードを題材にした映画だが、
ほとんど実名で出てくる。
マディ・ウォーターズ、
ハウリング・ウルフ、
エタ・ジェイムス、
そしてチャック・ベリー。

途中、ストーンズ風の連中がやってきて、
マディに、あなたの曲からバンド名をつけさせてもらいました、とか言っていて面白い。


マディがいかに偉大だったか、そしてチャック・ベリーがどんなキャラで、どうやってロックンロールが伝播し、白人に横取りされていったのかもわかる。

エタ・ジェイムスは、ビヨンセがふんするが、ま、美しいことこの上ない。
それから、オバマ就任の時のダンスの曲、アット・ラストは、
この映画の中でビヨンセが歌ったものだったんだが。

映画からはそれるが、あのビヨンセのアット・ラストは、実に実にすばらしかった。
涙すら浮かべて、黒人初のアメリカ大統領のために歌ったわけで、
感無量だっただろう。

たぶんオバマは、ガンジーやマザーテレサと同一に語られるような人物になるに違いない、と神田昌典さんが言っていたが、それは、きっと正しいだろう。







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映画『男と女の不都合な真実』を見た

2009年10月17日 12時43分33秒 | 映画レビュー
もうおわってしまったかもしれない。
レビューしわすれていますが、
ちょうど実家にいるときに、浜松の映画館で、映画『男と女の不都合な真実』を見たのだった。

<★★★☆☆>

典型的なアメリカの美男美女のラブコメであって、ま、テレビドラマで見てもいいぐらいのものだけど、こういうスタンダードな小粋なものをやらせると、ハリウッド映画は、その底力の凄みを見せてくれるように思う。

美しい女優、適度に面白さと緊張感がありながらも、全体としては落ち着いて見られるストーリー。ラストシーンの爽快感。保守本流、生粋の娯楽、映画の夢。

なんかー、実家でひとりぽつんといるときに、ふっと見に行く映画として悪くないと思います。

この映画のラストシーンで、飛行船に乗るシーン出てくるんだが、直接関係なんだがm夜の飛行船が飛ぶところって、夢のように美しく、その番組を、いっしょに見ていた昔の恋人のことを思い出したのでした。甘酸っぱいです。

この映画の公式サイトはこちらです。
http://www.sonypictures.jp/movies/theuglytruth/


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『20世紀少年』を見た。

2009年10月08日 20時45分44秒 | 映画レビュー
マンガも読んだことがなければ、映画の第一部、第二部も見ずに第三部だけみるという無茶な見方をした。こういう見方は実は意外と好きで、ロード・オブ・ザ・リングもいきなり3作目だけ見て、全く意味が分からず最後の最後まで勘違いをしてみていたのだった。

が、この映画は、最初の二作のダイジェストがあるので、荒野に放置されたところから始まるというほどではない。

それにしても壮大な話で、日本の漫画のスケールの大きさを感じさせるものだと思った。役者陣の豪華さも半端ではないし、人数も多い。すごい予算だな。

詳しい方、大好きな方に失礼なので、あまり分かった風なことは書けないが、私は面白かった。

私が詳しいと自負する、音楽の面から書こう。

テーマソングは、Tレックスの「20th Century Boy」であり、タイトルはこれにちなんでいる。いや、映画館の大音量で聞くと気持ちいいし、カッコイイ。いや、ほんと、Tレックスのエレクトリックブギーって、なんてかっこいんだろ。

それから主人公は遠藤ケンジ。エンケンだ。歌もカレーライスって言葉が入っていて、エンケンの「カレーライス」へのリスペクトが感じられる。

そして決定打は、遠藤ケンジの格好なんだけど、最後のコンサートのシーンになるまで気づかなかったんだが、コンサートシーンで唐沢くん扮する遠藤ケンジが持ったギターが、レスポールの黒にビグスピーがついたモデルで、おお、ニール・ヤングだ! と思ってよく見てみると、白髪長髪にキャップ、ウィンドブレーカー、って、これそのままニール・ヤングではないの。

そうか、世界を救うのは、ニール・ヤングなんだなー。

作者、相当音楽好き、ロック好きで、年齢も俺に近いなー。

というわけで、こういう音楽的にコアな見方もできるのでありました。


<★★★★☆>


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松本人志監督の新作映画「しんぼる」を見た。

2009年10月02日 07時59分34秒 | 映画レビュー
松本人志監督の新作映画「しんぼる」を見た。

松本人志は「大日本人」が面白かった。
あれは、菊地成孔氏もブログに書いていたけど、
とても放送や出版では言ってはいけない「あの空虚」について、
描いているのかもしれない。
ちょっとヤバいぐらいかも、と思ったわけです。

というわけで期待していたのがこの映画です。
もーのすごく面白い映画だと思う。面白かったんですが、
もーのすごく、寝ていない時に見たので「寝てしまった」んです。残り半分ぐらいかな。

なので、オチは分からずじまい、二つの全く関係のないストーリーを順番に見ていたという俺なのです。

ただ、松本が出ているほうのシュールな白い部屋は、異様に面白いと思ったし、彼が天才といわれる理由も分かるというか、天才のアタマの中を見たような気がした。実験的でアバンギャルドで、しかも相当面白い。笑いの沸点のレベルを試されているような、洗練された世界です。
もう一つの覆面レスラーのほうは結局何が何だか分からずじまいでした。
どうやらこの二つがつながっているみたいですが。

ま、非常に残念なことに終わりまで見ていないので点数はつけられませんが
映画としては「絶対見た方がいい」という気がします。

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映画「南極料理人」を見た。<★★★☆☆>

2009年09月07日 21時06分14秒 | 映画レビュー
ちょっと前までは、気軽に映画を見れたんだがな、という感慨と共に、書き忘れた映画のレビューを。

かもめ食堂とか、めがね、とかそういう流れの映画だと思って見に行って、ま、前半はそんな感じではあったのだが、どうも、南極昭和基地からさらに内陸へいった、超孤独で閉塞した空間というのが、見ていても辛いので、のんびりした気持ちになれないのだった。

料理も、伊勢エビの下りは爆笑させて貰ったけど、めがね、のときのように、よだれが出まくるっていうほど、美味しそうにも見えないんだな、あの閉塞空間だと。

主役の堺雅人は、最高だし、あの笑顔が素晴らしいんだが、ちょっとこの映画には逢わないようにも思えた。
最高だったのは生瀬勝久の学者と、豊原功輔(ドクター)であって、ネタバレになるので大きな声では言えないが、ドクターは、もうラストでも最高であって、男たる物、南極でもあのくらい余裕を持っておうように生きなければと思ったのである。ガハハ。
ちなみにきたろう、のラーメンのシーンは、一世一代の演技だろうなー。セリフがないからな、食べる演技は。人間性そのものであるわけだ。

ごはんにしよう。―映画「南極料理人」のレシピ
飯島 奈美,榑谷 孝子
文化出版局

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