この長い表は、いまから10万年後が、どのくらい先かをイメージするために
エクセルでチョロっと作ってみたものです。

この映画で言っていることが本当だとしたら、
原発から生まれる放射性物質を含む廃棄物が、地球上で無害になるので
最低で10万年かかるという。
上の図は、それで10万年とはどういう年月かを示してみたわけ。
キリストが生まれたところから数えた西暦で、今はせいぜい2000年だ。
それが黄色い部分。西暦0世紀から今までをたったこれだけだとしてみる。
これを1とすると、たとえば2で40世紀だ。これだけで想像を絶する世の中だ。
コンピュータなんで原始的なものはないかもしれない。
人類はもういないかもしれない。
ところが10万年というのは、これを50倍したものだ。
1020世紀。もし人類がいれば。
ここまでの長い間、核のゴミは生物から隔離されなくてはならない。
そしてこれについて真面目に取り組みトンネルを掘り始めているフィンランドでの
プロジェクトをドキュメントしたのがこの映画だ。
プロジェクトを担当した人たちが語る言葉は、
想像を絶する長い時間核廃棄物を貯蔵する技術について語っているが、
一様に、恐ろしく、暗い表情で、後ろめたそうだ。
彼ら個人が後ろめたいのではなく、
人類が、おそらく人類が滅亡した後の生物たちに
恐ろしくやっかいで迷惑なものを残していくことに対する後ろめたさだろう。
彼らが最後のシーンで10万年後の人(生物)にメッセージを残せるとしたら、
というのが印象的だった。
「絶対に入ってはいけない」
「この場所は忘れなければならない」
もっとパラドキシカルに
「この場所をずっと忘れなければならない、ということを忘れてはならない」。
それでもフィンランドは、10万年もの間だ保管できる処理施設にとりかかっているだけで
まともだと言えるだろう。今後大量に出ると思われる放射能を含む廃棄物は、まだ最終処理の方法が見つけられていない。
ゴミが捨てられないマンションに住んでいるのだ、私たちは。

http://www.uplink.co.jp/100000/
以下作品紹介の引用です。
毎日、世界中のいたるところで原子力発電所から出される大量の高レベル放射性廃棄物が暫定的な集積所に蓄えられている。その集積所は自然災害、人災、および社会的変化の影響を受けやすいため、地層処分という方法が発案された。
フィンランドのオルキルオトでは世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設が決定し、固い岩を削って作られる地下都市のようなその巨大システムは、10万年間保持されるように設計されるという。
廃棄物が一定量に達すると施設は封鎖され、二度と開けられることはない。しかし、誰がそれを保障できるだろうか。10万年後、そこに暮らす人々に、危険性を確実に警告できる方法はあるだろうか。彼らはそれを私たちの時代の遺跡や墓、宝物が隠されている場所だと思うかもしれない。そもそも、 未来の彼らは私たちの言語や記号を理解するのだろうか。
本作品はフィンランドのオルキルオトに建設中の、原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場"オンカロ(隠された場所)"と呼ばれる施設に、世界で初めてカメラが潜入したドキュメンタリー作品です。
高レベル放射性廃棄物は安全な状態になるまで、10万年間かかると言われています。フィンランドでは、固い岩盤を掘削し地下500メー トルにまるで地下都市のような巨大な施設を、自国の原発から出る放射性廃棄物の最終処分場として作る事を計画しています。現在の段階では正式に運用される のは2020年を予定しています。
アップリンクでは、本来この作品を今秋に公開する予定でした。しかし、福島原発の放射能汚染の事故が起き、原発に関する知識を得る事を必要としている人が多いと思い、2011年4月2日から緊急公開する事にしました。
共同通信が震災後(26、27日)行った世論調査では、原発を「減らしていくべきだ」と「直ちに廃止」の合計が46・7%、「増設」と 「現状維持」をの合計が46・5%とほぼ同数でした。この映画の配給会社の代表である僕の個人的意見としては、自分は科学を信じているので、原発を人間が 完全にコントロールでき、放射性廃棄物を安全に処理する方法を確立しているならばという条件付きで原発はあってもいいと思います。ただし、それが不可能ならば、要するに現状ではそうですが、新たに原発は作るべきではないし、今ある原発は停止していき、節電と代替エネルギーの技術的方法を考えるべきだと思い ます。
本作では、安全になるまで10万年を要するという高レベル放射性廃棄物を、果たして10万年間も安全に人類が管理できるのかという問題を、フィンランドの最終処分場の当事者たちに問うています。
本来映画を公開する前にマスコミ向けの試写を行い、その際に配布する映画を解説したプレスシート、また観客に映画の理解を深めてもらう ためのパンフレットなどを作りますが、それらはまだ準備できていません。今回は映画の上映を行いながら、メディア関係者や専門家に作品を観ていただき、作品解説の資料を作っていきたいと思っています。また、公開後になりますが、監督の来日も企画しているところです。なお、この映画の入場料の内、200円を 東日本大震災の義援金として寄付致します。
アップリンクでの上映は既に上映を決めていた作品などもあり、当初は1日朝1回の上映ですが、調整ができ次第回数を増やしていきます。 従って、客席数40人の劇場で上映するので大変込み合う事が予想されます。整理券は上映開始の30分前(4月2日は9時45分から)配布します。当初は席 に限りがあり観客の皆さんには不便をかけるかもしれませんが、ロングラン公開を予定していますのでご了承ください。
浅井隆(アップリンク社長)
2011年3月30日

http://www.youtube.com/watch?v=9oMOxdQrbR0

http://www.youtube.com/watch?v=9oMOxdQrbR0
