ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

20㎏オーバー(平ヶ岳:9)

2009年10月21日 23時07分40秒 | Weblog
まだ夜が明けきらぬうちに、背中のあたりが寒く何度か目が覚めてしまったようだ。
それでも熟睡・・・というよりは「爆睡」できた。

日が射してから起き出し、早速湯を沸かした。
O氏はすでに起きており、周辺の散策に出かけていた。
標高2000メートルで飲むモーニング珈琲。
将に贅沢な気分だった。
さて、朝食の準備は手早く簡単に!
ごはん。味噌汁。缶詰類でOK。そして行動食のおにぎり作り。
腹を満たしたところでテントの撤収作業にかかった。

時刻は朝の8時頃だったろうか。一服しながら荷物の整理をしていると、突然おばさま方の団体様御一行の列が通り過ぎていった。
「こんにちは。おはようございます。」と挨拶をすると、「ここに泊まったの?」と聞かれた。
「へぇ~」と言われたが、何故「へぇ~」なのかがわからない。
だって初めからそのつもりだったし、山でのテント泊はいたって当たり前のこと。
それよりも、こんな早朝にこの場所で出会うこと自体が自分には「へぇ~」だ。
仮に山に慣れた人でも、あれだけのおばさん達の団体がこの時間にこの場所にいるということは、深夜の1時過ぎに出発したことになる。
ましてや漆黒の闇の中、ヘッドランプや懐中電灯程度の照明であの山道を歩くことがどれほ危険極まりないか。
それこそ「へぇ~」だ。(笑)

やや体の節々が痛むが、ザックの重量は昨日よりは明らかに軽くなっていた。
これがたまらなく嬉しかった。
荷物をテント場に置き、先ず「平ヶ岳」山頂へと向かった。
ここからなら歩いて30分ほどで登頂できる。
だが、歩いている途中でも、そして平ヶ岳山頂でも、何故かいくつもの団体様御一行に出会った。
「今時のおばさんてすげぇなぁ。タフなんだなぁ。」と感心していると、O氏からの一言。
「実は、車ですぐ近くまで来ることができるんですよ。そこから降りて歩けば、平ヶ岳山頂まで2時間足らずなんですよ。」
そう言えば、事前にネットで調べていたときに、そんなルートがあることを思い出した。
俺たちの昨日のあの苦労は、あの苦痛は一体なんだったんだ・・・。
急にバカらしくもなったが、それ以上に団体様に対して無性に腹が立ってきた。
(でもルートの選択は個人の自由だしね。)
そう、俺たちの目標は「完全徒歩。テント泊。自炊。」それでいい!
つらいときの方が多くても、不思議と楽しいんだな、これが!

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