ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

親子で初めて山へ「残雪にウキウキ♪」

2020年11月18日 22時22分16秒 | Weblog
昼食を済ませ下山の準備をした。
小屋の入り口から入ってくる太陽の明かりがやけに強いと感じながら外へと出てみると、なんと青空が!
「よし、朝日岳をバックに撮ろうか」と言い、朝日岳を指さした。


最も奥に見えているのが朝日岳。
「こんなに快晴になったし、ここからなら朝日岳までの往復は2時間でおつりがくるけど、どう?」
と聞いたが、想定していた通りの返答だった(笑)。


やっと遠くの景色を見ることができて嬉しそうな娘。
すると思いがけないことを言ってきた。
「やっぱりここまで来なきゃ見られない景色ってあるんだねお父さん。すっごくきれい。」
「だろう、なんなら劔岳も案内するよ(笑)」
もちろん冗談で言った。

小屋からはずっとなだらかな下り坂であり、足元の石や岩に注意さへすれば大丈夫なのだが、小屋を出てすぐのカーブに来るとルート上は残雪となっていた。


これには二人共驚いていたようで、娘に限っては大はしゃぎだった。
「ねぇねぇお父さん、見て見て!雪だよ。まだ雪がこんなに残ってるよ!」
自分にとってはこの時期の残雪は珍しくもないし、いたって普通のことだけに、はしゃいでいる娘を見ている事の方がおもしろかった。
「あんまりはしゃぎすぎると転倒するぞ」と注意はするが、聞く耳は持っていないようだった(笑)。


残雪上で自撮りする娘。
本当に嬉しそうだった。


バックの稜線上の赤○が峰の茶屋(避難小屋)。
「浮き石に乗ると転ぶから気をつけて」と言うものの
「浮き石ってな~に~?」
まぁ怪我さへしなければ、これも楽しい会話だろう。


樹林帯まで下山してきた。
「あとどれくらいで着くの?」
「20分くらいかな」
「げっ! まだそんなにかかるの・・・」
2時間ならわかるが、山における20分というごく短時間の感覚のズレを感じた(笑)。


途中で見つけた樹木の花。
名前はわからない。


これも名前はわからない。


これは「なんとかスミレ」

「なんだお父さん、あんまり山の花知らないんだね(笑)」
「俺が詳しいのは夏山の高山植物だけなの!」
そんな会話をしながら駐車場へと戻ってきた。

たった半日の登山だったが、娘と登ったのは7年ぶりのことであり、家族では初めての登山。
「これが北アルプスだったらなぁ・・・」とも思う。
贅沢は言わないが、せめて室堂平周辺だけでも歩いてみたいものだ。
だが、室堂平から僅かに見える劔岳を目にしたら、やっぱり・・・(笑)。