ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

初めて親子で山へ「茶臼岳外周」

2020年11月09日 00時01分31秒 | Weblog
茶臼岳外周に向け、再び牛ヶ首ポイントまで戻る途中のことだった。
往路の時には気付かなかった植物が目に留まった。


足元に生息しているこの植物。
「まさか・・・」と思いながらじっと観察した。

「どうしたのお父さん?」
という娘の問いかけに「う~~ん・・・」としか答えられなかった。
この植物、葉だけではあったがどうみても「ハクサンイチゲ」にしか見えない。
まだ花は咲いてはいないが、しかしいくら何でもこの時期にハクサンイチゲが・・・。
毎年7月に登っている劔岳周辺ではかなりの群生となって咲き乱れているだけに、見間違うことはないと確信してはいるが・・・。
「いや。それにしても早過ぎるなぁ」
「なに独り言いってるの」と言って娘に笑われた。
今でも気になってはいるのだが、確かなことは分かっていない。
(調べていない)

さて、やや風も治まってくれ歩きやすくなってきた。
牛ヶ首ポイントで小休止を取り、茶臼岳外周へと向かった。
ここから先の茶臼岳外周はほぼフラットなルートであり、歩きやすさは問題ない。
せめてガスが取れてくれれば、裏茶臼から見渡せる日光や会津方面の山脈(やまなみ)にため息が出る思いになるのだが・・・。


牛ヶ首ポイントにて。
山の洗礼を知らない二人だが、無理に知る必要はないと考える。
非日常的な感動はあるが、非日常的な過酷さもあるのが山という自然だ。
天候がまずまずの時にだけでもいいから登ればいいと思う。

外周へとスタートし「(道がフラットで)あぁ楽だわ!」と喜んでいる二人。
時折振り返りながら様子を見るがそれなりに楽しんでいるようで安心した(笑)。

10分も歩けばガスが吹き出ているポイントに着く。
「この先岩肌からガスが出ているポイントを通るからよく見ておくといいよ。」
「えっ、ガス? それって噴火みたいなもの?」
「いやいや、唯の蒸気みたいなものだけど、岩肌は硫黄で黄色っぽくなってるよ。」


画像では黄緑色っぽくなっているが、実際にはもっと黄色に近い。


右下に小さく写っているのが娘。
左上にはガスが吹き出しているのが分かる。

このガスの吹き出しと硫黄にまみれた岩には結構驚いたようであり、これぞ非日常的感動だろう。
それだけでも連れてきて良かったと思った。

時刻は11時30分をまわった。
「外周が終われば避難小屋があるからそこでお昼を食べようか。」
「やったぁー!」
温かい物が飲みたいという、事前に言われた二人のリクエストにお応えしてバーナーは準備してきている。
スープと食後の珈琲くらいは出してあげましょう!


昼食が決まると幾分足取りも軽く(早く)なった様にも見える(笑)。

さぁ、避難小屋まであと20分くらいかな。