タイトル---天地に一日も和気なかるべからず。第1747号 25.10.08(火)
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天地に一日も和気なかるべからず。『菜根譚』
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天地の間には、一日でもやわらいだ春のような気象がなければならない。これと同様に、心にもやわらいだ喜びの気持がなければならない。(諸262)
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【コメント】
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金も地位もありませんが、標題に掲げた言葉・精神を、連日、腹一杯吸い込み、人生を謳歌しています。
『南洲翁遺訓』との出会いが、多くの漢籍との出会いになりました。お蔭でこういった漢籍等々にふれた門下生は、3000名を超えているのです。
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子どもを連れて空手道指導をする所に訪れた母上様が、高等学校での漢文は意味がわからなかったし、意義も分からなかった。空手道指導の傍ら教える漢文は、頭にも身体にも入り込んできます。これが教育だと思います、真の学問だと思います、と私に言ったことがありました。
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漢文を教える、あるいは『南洲翁遺訓』を教える人は、精神が、人格が、その学問を裏切ってはならないのです。私は何時も『南洲翁遺訓』の精神に違背しないように努めています、と答えています。
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荘内南洲会・小野寺先生は、黄泉路へ旅立たれたとはいえ、すぐ傍で見ているような真剣さで私はやっているのです。だから、小野寺先生を早逝させた人間らの呼び掛けには、断固として応じないことにしているのです。小野寺先生とは『南洲翁遺訓』を通じて、男と男の、人間と人間の契を交わしたと思っているのです。
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「幼少から私の指導を受けた」師範らも同様です。『南洲翁遺訓』も多くの漢籍も、人物を創るための学問なのです。それを教える指導者が、人倫に反する人間性であってはならないのです。況や、漢文の先生が、労働組合的であり校長に食って掛かるような人間には、漢文を教える資格はないと私は思っているのです。
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日本空手道少林流円心会道場に来る子どもたちは、何が何か、世の中のことは理解していない子どもたちなのです。その子どもたちに、あろうことか、歪んだ人の精神を教えるとしたら、未来永劫その人は罰せられるでしょう。
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『終身教授録』にしても、『王道の研究』等々にしても、大和の国の人に、大和の国の民たらしめるべく人間の道を説いているのです。私はそれを三十年以上、独学で学び続けているのです。
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私は過去、労働組合の役員を20年位やって参りました。力も財産もない労働者が、団結して経営者に、賃金を上げてください、労働環境をよくしてください、とお願いするのは、当然の権利だと思っています。(権利という言葉は好きでないのですが)。
ところが、電電や教職員を含む官公労の人々は、一般の人々に比較し、賃金は高いし、労働環境も良いのです。それにも拘わらず、賃金上げろと叫んでいるのです。そして仕事は出来るだけしたくないのです。労働組合がそそのかしているのです。
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これを家庭に置き換えて考えたら分かります。勉強もしない、お手伝いもしないドラ息子が親に、金を出せ、といっているのと同じなのです。
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学校の多くの先生方が病院の精神科にお世話になっているやに伺います。これは、半世紀に亘り、道徳を教えられなかった子どもたちが、何故真っ当な人間にしてくれなかったのか、と現在の先生方に抗議しているのだと、識者の方々は答えています。そう言っても性根の悪い、唯物史観に洗脳された人間には理解できないだろうと思うし、理解しようとしないのです。そのくせ、我が子には良い子を求めるのです。
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こういった諸々を善処すべく、日本空手道少林流円心会の五条君は高々と提唱しているのです。
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今朝の学問館で542回になりました。『南洲翁遺訓』を小野寺先生からご講義してもらうつもりで学修しました。まだ学校に行かない子どもたちが、南洲翁遺訓を一章から堂々と発表するのです。長谷川先生も、小野寺先生も、お慶び戴いているといつも思っています。
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私のやり方で行くと、心に野の花が一杯咲き乱れ、和らいだ満足感が横溢して参ります。漢籍を繙きましょう。『南洲翁遺訓』を読みましょう。
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短歌の紹介
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米軍の無血進駐甘やかし
革命ならぬ先様お手盛り 翫習 『知命と立命』107
「革命」の名の下粋がる勘違い
労組共産進駐製造 翫習 『知命と立命』108
進駐が造りし左翼フライング
赤に走って革命気取り 翫習 『知命と立命』108
左翼病小児患者の勘違い
熱があるのか革命気取り 翫習 『知命と立命』109
正道を平生踏んでいなければ
事起こりても措置出来ぬなり 5725 『南洲翁遺訓』132
南洲は兵士に向かい我が軍の
備え正不正衝いてみろよと 5726 『南洲翁遺訓』132
平常の心がけあれば難事でも
対応速やか日々の訓練 5727 『南洲翁遺訓』132
平生に道を実行するならば
何起こるとも臨機応変 5728 『南洲翁遺訓』133
人心の奥に驚愕絶大な
力一切建設せんと 5729 『運命を拓く』100
人間は進化と向上順応す
ために声上ぐ力尽くせと 5730 『運命を拓く』86
名称の変更一番愚かしい
「看護師」なりき男か女か 5731 『国家の徳』80
名称の変更多くは女性らの
団体圧力呼称を変える 5732 『国家の徳』80
曽野綾子女性運動後援会
性差別表れ絶対いかぬ 5733 『国家の徳』80
(飛んでいる女が主導しているのだろうか。結果的に自分らの首をしめているのだが。)