タイトル----礼節いろは言葉。「は」 拝という言葉が築く信頼感。第218号 21.10.27(火)
「は」 拝という、言葉が築く信頼感。----人との語らいには「拝」という返事をしよう。
(このいろは言葉は、拙著『礼節のすすめ』に書いていたのですが、紙数の関係で内容は省略し、テ-マだけに致しました。なお、ブログではルビをつけることが出来ないため、難しい漢字の場合は( )のなかに読みを書くことにしています。)
人が生きて行くためには、人との信頼関係を保つことが大切です。その信頼関係を築くための要件の一つが相手との会話であります。ビジネスを成功させようと思う時、先ずはお話をしなければ進展しないということは誰でも理解しています。
そこで、相手に自分を認めて貰いたいと願うなら、相手の言い分も真剣に聞くことが大切だと思うのです。その際、相手に名誉を与えながら、若干譲歩してもらい、お願いも聞いて戴けるよう心がけましょう。
相手の話を聞くとき、柔和な顔で、「ハイ、ハイ」と頷いたら相手も親しみを感じてくれる筈です。その時、ビジネスの成功と合わせ、仕事を通じての充実感が生まれ、爽やかな気分になれると思います。
そして更に大事なことは、自分の言葉が、態度が、心の底からの表現であるということです。口先だけの返事はすぐ見破られ、信頼関係が崩壊しかねません。相手に売りつけるのではなく、喜んでお買い求め戴くことが出来れば、信頼の度もより増すと思います。
『南洲翁遺訓』第七章に「至誠を推し」という言葉があります。それは「この上もなく誠実な気持ちを相手に伝える」ということです。