味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

君子は上達し、小人は下達す。『論語』

2009-07-29 12:30:07 | 論語

タイトル--君子は上達し、小人(しょうじん)は下達(かたつ)す。『論語』  第46号 21.7.29水

 君子といわれる人は、平生道義に従って日夜勉学修養するから、玉成の人格が構築され、名声愈愈高まるが、小人は安楽をむさぼり、かつ、利欲にのみ拘泥して私をほしいままにするから、人々からも忌み嫌われ折角の人生を無意義にし、堕落の極みに達する。

 人間は顔かたちも違うように、心のありようをはじめとした性格も異なります。しかしながらどんな人も、出来れば幸せになりたい、衆目を集めたいという願望を持っています。

 ではどんな人が幸せになれるのでしょうか。『論語』憲門は、「君子は上達し、小人は下達す」と教えています。先に解説したように、君子といわれる人になるためには、常に前向きに日夜勉学修養することであります。日々の小さな積み重ねが累積されて、本人も驚く程の境地に達するのです。小人とは、君子の逆の人だと考えればいいでしょう。

 人間は、生来、その能力をより高め、より深めて人生を謳歌すると同時に、人々のお役に立つように生まれてきているのであります。

 本来のそういった使命を具現するために、学ぶことと働くことに喜びを感じるように率先垂範すれば、精神的意義は表現出来ない程の境地に達するでありましょう。

 そのためには、目標を定めて、諦めることなく日々実践することです。とかく学問というと、若い時代のことだと思いがちですが、学ぶということは、生を得てから終えるまで、やり続けることが大事なのです。そのことが、健康と長寿にも功を奏するのです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。