タイトル---義を為すは---『墨子』。第827号 23.04.27(水)
義を為すは毀(き)を避け誉に就くに非ず。『墨子』(耕柱)
「人が道義を行うのは、他人からそしりを受けないように避けるとか、名誉を得ようとかのためではない、人間として当然のことを行うためのものである」というのです。
ところが義を為すどころか、著札権を侵害してまで自分の我欲・私欲を通そうという不逞の人間がいるのです。西郷南洲翁の教えを心底理解・共鳴した菅臥牛翁が中心となって刊行した『南洲翁遺訓』を改編するというのです。
これは130年前の事なのです。一世紀以上も前の出来事を、西郷隆盛にあったこともない人間が『南洲翁遺訓』を改編する心意気は是とするも、そこには節義・道義・清廉・真摯さがなければ西郷隆盛がびっくりするでしょう。
少なくとも『南洲翁遺訓』を真摯に読めば、そういう心境にはならないのです。これは「人の道「に反することなのです。