タイトル----意を誠にす。第1583号 25.04.26(金)
所謂その意を誠にすとは、自ら欺く毋きなり。---故に君子は必ず独りを慎むなり。
『大学』
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私の『大学』の文庫本は、昭和59年1月27日に購入して以来、『南洲翁遺訓』と同様肌身離さず持ち歩いてボロボロになっています。青年時代はあまり勉強せず遊び呆けていましたが、会社に入ってから、猛然と古典を学びはじめました。
今朝の学問館で377回になりました。今朝は『中庸』『言志録』『大学』等々を学修しました。74歳を迎えて思う事は、『南洲翁遺訓』他古典を学修して自分の人生を意義あるべく構築することの大切さであります。
こういう素晴らしい学問を葬り去った教育関係者は、やがて天罰が来るでしょう。故にいびつな教育を受けた人々が現在子の親となり、反動教育のお返しとして先生方にクレームをつけ、真面目な先生方の多くが精神科にお世話になっているやに伺います。
昨晩は第二道場で『人望の研究』に著述している悪ふざけの所を保護者に少し見てもらいました。学問の成果は永遠性がなければならないのです。今日、多くの保護者が偏差値向上に血眼になっていますが、今、学ぶべきは生涯への道であります。
人様も自分も、素晴らしい人生であったと回顧して旅立ちたいものです。30数年間古典と格闘してきた私は果報者だと捉え、この喜びを門下生に伝授したい、ただそれだけです。
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一時の己の怒り義死美名
これは誤り不義の故なり 翫習 不動智神妙録
生命と欲と忠義を秤かけ
欲に死す者なんと多きや 翫習 前掲書
子を愛す者はつとめて懲らしめよ
ムチで打っても死ぬことはなし 3951 『人望の研究』150
己(国)修む所以は一つ誠なり
大和の國の国体準じ 3952 『中庸』135
聖人は力強きて健康で
英邁真摯模範たる人 3955 『言志録』
幕命を受けた荘内藩士らは
砲数門で長州包囲 3961 『臥牛 菅実秀』