味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

身を謹み用を節し、以て父母を養ふ。

2018-03-19 16:47:38 | ブログ
第3367号 30.03.20(火)

身を謹み用を節し、以て父母を養ふ。『孝経』158

 自然の恩恵によって生計が裕福となったならば、身の振舞いを慎み、財用をできるだけ節約して、父母に孝養を尽くすことを怠らない。

 【コメント】「自然の恩恵によって生計が裕福となったならば」とありますが、裕福になるならないに関わらず、節約をすべきだし、そして学問・読書に没頭した方がよろしいかと思います。

 何がなんでもこの本を読み終わるまでは、飲み食いはしないぞという自分との闘いを演じて欲しいものです。23歳の時、早朝6時から枕崎の自宅で『学んで習って真似して捨てる』を読んだことがあります。6時間半かかりました。

 それを契機に毎月購入する書籍の数々を片っ端から書き写してきました。そういう作業に気力旺盛に取り組んでいくと健康にも恵まれてきました。

 とにかく怠惰な自分に甘んじると体調が弱るのです。そこから病が入ってくるのです。毎日の作業を喜んでこなして行きたいものです。

 昨日は国会で森友問題についての集中審議が行われました。いろいろな追求に対して総理は自分に落ち度はない、関係していないと強きですが、大くの国民はちゃんと見抜いているのです。

 アキエ氏も皇后陛下を見習ってほしいものです。妻一人をまともに躾できない総理は亭主失格とやがて断罪されるときがくるでしょう。

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『不動心』(第225回)

 「精一杯」に満足すること

 宇宙の根本原因は、大なる河のごとく万物を運び去っていく。それなのに人間どもは、おもしろ半分に政治をもてあそび、哲学の神髄をわきまえたといわんばかりの顔をしている。まったく情けないことだ。まるではなったらしの子供のようなものだ。
 人間たちよ、どうしたというのか。なぜ今、自然が命じていることを行なわないのだ。与えられた機会を逃さず、ことに取りかかれ。人に見られているかどうかを気にして、きょろきょろよそ見をしている暇はあるまい。
 プラトンの理想国家など望むべくもないが、どんな些細なことにも精一杯努力してうまくいったらそれに満足するのだ。

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『言志録一』183

 私心を挟むな

 事を処するに理有りと雖も、而も一点の己れを便するもの、挟みて其の内に在れば、則ち理に於て即ち一点の障碍をなして、理も亦暢びず。

 〔訳文〕事を処理するのに自分の方に道理があっても、そのなかに僅かでも自己の便宜のためにするという私心が挟まれておるならば、これが道理上にも障碍となって、道理が通じなくなるものである。

 これは昨日の総理の国会答弁のことをいっているようです。

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弟子の職、力餘有らば則ち文を學ぶ。

2018-03-19 09:31:19 | ブログ
第3366号 30.03.19(月)

弟子(ていし)の職、力餘(あまり)有らば則ち文を學ぶ。其の職を修めずして文を學ぶは、己の為にする學に非ざるなり、と。『近思録』331

 「若いものの職分としては、余力があったならば書物の勉強をする。職分を尽くさずに書物の勉強をするなら、それはわが身の向上を計る学問ではない。

 【コメント】人間は人皆、自分の仕事の向上・成果を計るため勉強をすると思われますが、時として一貫性のない勉強をする人もいると言われます。

 長年、公社で仕事をしてきた身としては的外れな勉強・仕事をしている場面を見たものです。そういう場合は、論理的に説明をし、優しく指導しなければならないと思います。

 電気通信部に在籍していた頃、超優秀とされる男が、資材要求をする際、要求書を書いてその係の所に持参しましたが、朝から夕刻まで行ったり来たりした例を見たものです。

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『不動心』(第224回)

 どんな頭の構造をしていても

 まわりの人間があなたに非難がましい口をきいたり、恨みつらみをぶちまけたり、愚にもつかない騒動を引き起こしたような時には、そういう連中のもとに近寄ってその魂いをのぞきこみ、どんな頭の構造をしているのかとくと見てやるがいい。苦労してそんな連中からよく思われようとする筋合いは少しもないのだ。
 しかしそれはそれとして、やはりあなたはまわりの人間に温かい気持ちを持たねばならない。なぜなら、彼らは自然によってあなたの友人に定められたからである。また、神々でさえ夢のお告げや託宣によって、彼らが心から願っている目的を成就できるよう惜しみない援助を与えているのだ。

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『言志録一』164  色欲篇

 色欲篇その二

 少壮の人、精固く閉して少しも漏らさざるも亦不可なり。神滞りてのびず。度を過ぐれば則ち又自ら戦う。故に節を得るを之れ難しと為す。

 〔訳文〕若くして壮んなひとが、精を極端に抑圧して少しも漏らさないのはよくない。精神が滞ってのびのびとしない。

 〔付記〕フランクリンは十三の徳目をあげ、自らを戒めた。

 一、節制 二、沈黙 三、規律 四、決断 五、倹約 六、勤勉 七、誠実 八、正義 九、節度 十、清潔 十一、平静 十ニ、純潔 十三、謙譲

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