タイトル---石原慎太郎著『新・堕落論』を読んでください。第921号 23.07.25(月)
昨日の新聞広告で件の著書が紹介されましたので、早速購入し読んでいます。ブログを見られた方、『新・堕落論』を購入し、読んで下さい。序章を紹介します。
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私たちは今回の東日本の大災害をどう受け取ったらいいのだろうか。
日本列島そのものを含めて二メートル半も東へ押しやってしまった巨大な力が、一体何のためにふるわれ、多くの人命を奪い町を壊滅させたのだろうか。少なくともこの国に残る記録の上では、マグニチュード9を超す地震は存在していませんでした。今回の災害は地震にそなえて作られていた様々な設備施設のための想定を、はるかに上回り未曾有の損害をこの国にもたらしたのです。
未曾有の地震と津波がもたらした、計上の及ばぬ被害の復元復興について思い計る作業に並行して、私たちはもう一つ別の復元復興を志さなければならないのではないでしょうか。
それは65年前の敗戦の後今日まで続いてきた平和がもたらした、日本という国、日本人という民族の本質的な悪しき変化、堕落の克服と復興です。
その内訳は、アメリカという間接的な支配者の元に甘んじ培われてきた安易な他力本願が培養した平和の毒ともいえる、いたずらな繁栄に隠された日本民族の無気力化による衰退、価値観の堕落です。後に詳しく述べますが、かつては在り得なかった現代社会の諸々のおぞましい出来事が、国民を含めた国家全体の衰退堕落を証しています。
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九割程度読み、出来れば多くの人に読んで欲しいと思いました。それは他人事ではない自分の幸福論に直結することだからです。
先に女史サッカーが優勝し、大変な賑わいぶりです。それに呼応し、私の娘も、私の孫もそういう組織で活躍してほしいと応援が熱を帯びています。大変いいことではあります。
でも、一流のメンバーに選任されるには大変な労苦が伴います。そしてそれが人生を謳歌できるかどうかは、特別にトップに選任された人だけなのです。
同じ苦労をするのなら、別な選択もあり、それが功を奏するとしたら、別な選択もあるのではないかと考えて、ある方に提起しました。
それは安岡教学、幸田露伴、本多静六、中村天風師に興味を持つということです。さぁ、どちらを選択した方が、50年先、有利と思いますか。未知の世界ですが、答えは歴然としています。
ただし、やる気のない人間は何をしても続かないし、成果を見ることはできないでしょう。