沖縄の不思議&驚き(5)『新聞の死亡広告』

2007年12月06日 10時13分36秒 | 沖縄現地情報
沖縄の新聞には、毎朝葬式(告別式)広告が、毎日1P、多い時は2P掲載されています。驚くのは、大会社の社長や有名人だけでなく、一般の人も含まれている事です(本土では、一般の人の死亡広告はあり得ない)。
まず、本人の名前と屋号、亡くなった日時、年齢、告別式の日時、場所、自宅住所、喪主と以下親族名(これがまた多くて、親族すべての名前が出ている。孫の嫁名まで出ている)。

沖縄に移住した頃は、亡くなった方の年齢をよく見たが、意外に100歳近くの方は少なく、80歳前後の方が多かった。紙面を7段に割ってあって、一人で1段使っている人もいる。このような人は、会社や団体トップをやった人が多い。一番目は親族で、その後に経営していた会社が続く。

地元の若い人に驚いた事を伝えたら、「そしたら、本土ではどうして死亡を知るのか?」と、逆に驚かれた。沖縄では、親族以外の人は、新聞で知って告別式に参加するかどうかを判断するそうだ。死亡広告は、告別式当日に出るので知った人は、仕事中に参列するのだろうか?

掲載料金を新聞会社に聞くと、出す名前の人数によって決めているらしい。最低人数が1~8名で6万9300円。標準が52~59名で19万6350円(約一段の3分の1)。前一段となると、58万円くらい掛かるという事になる。沖縄には、新聞が2紙あるので2倍必要になる。

習慣とはいえ、これは沖縄だけの習慣に間違いない。


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3 コメント

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Unknown (ko-taro)
2007-12-06 17:07:20
初めてお邪魔させていただきます
10/23付け記事の子供達の本番の応援に、神奈川からかっちんグスクまで駆けつけました

私も初めはビックリしました
今では沖縄の世相を知る一つの術として、朝ホテルで読むのを日課としおります

お気付きになりましたか?『天寿を全うし』と付けていただけるのは90歳以上だと言う事を

そして最近、若くして(40~60歳代)お亡くなりになる男性の方が段々多くなって来ている事が気になります!

子供達も、結構真剣に見ているらしいですよ
先生の名前を見つけると、授業が休みになるから・・・

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沖縄の死亡広告 (ふーみん)
2007-12-06 23:19:33
ko-taroさんへ、90歳以上でないと、「天寿を全うし」にならないこと初めて知りました。貴重な意見ありがとうございます。私も、朝から50歳以下の方がお亡くなりになったのを見ると、悲しくなります。
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変わった死亡広告 (まぁや)
2012-01-10 23:31:48
掲載からかなり経過した記事ですが、興味深く読ませて頂きました。

変わった死亡広告の風習は、北海道にもあります。

北海道オホーツク振興局管内の新聞の名物コーナーは、一般人の死亡広告です。
しかも、死亡広告の全てに、故人の顔写真が掲載されています。
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